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2008年9月13日 (土)

おくりびと

Okuri 今週末は期待の新作の公開が目白押しです。早速『おくりびと』を観てきました。この作品はつい先日、モントリオール世界映画祭のグランプリを受賞したばかり。本木雅弘さん主演、他も広末涼子さん、山﨑務さんと豪華かつ実力派の役者さん揃いで、監督は『陰陽師』や『バッテリー』の滝田洋二郎さん、更に脚本は大御所・小山薫堂さんときたらもう嫌が応にも期待感が高まるってもんです。

>>『おくりびと』公式サイト

困ったことにこれが面白い。

ハイ。何言ってるのかわからないですね。映画観てくださいw

東京でチェロの奏者をしていた小林大吾(本木雅弘)は所属していたオーケストラが解散になったのを機に、田舎の山形に帰ることにする。妻の美香(広末涼子)も一緒だ。亡くなった母の残してくれた家に住み、そこで大吾は職探しを始めるのだが、新聞広告の誤植が元で佐々木生栄(山﨑務)の会社・NKエージェントで働くことになる。ところがその会社は遺体の納棺を仕事としている会社で、社長の佐々木は納棺師。はからずも大吾は納棺師の道を歩み始めることとなるのだった。

とても心にしみる作品でした。元々“納棺師”という仕事があり、これを映画にしたいという希望は本木さんがずっともっていたそうです。何というんでしょうか、死を身近に感じながらプロとしての仕事を全うする姿勢がよく表現されていたと思います。

劇中で、広末涼子さん扮する美香が大吾の仕事を知り、大吾に触れられたとき思わず「汚らわしい!」と叫ぶシーンがありますが、世間一般の目というか考え方といったものがその一言に反映されています。“死”は誰にでも訪れるものであり、納棺師だけでなく葬儀全般、つまり人の死に携わる仕事をしてらっしゃる方はたくさんいる訳で、その方々が汚らわしいはずがありません。所謂「職業に貴賎なし」ということは誰しも理屈では解っているはずですが、身内がそういった職業に就いた場合は・・・と考えさせられるものがあります。

劇中で大吾は様々な人の死を通して、納棺師としての自分を成長させていきます。と同時に、大吾の仕事に理解を示していく美香の様子が描かれています。美香の気持ちはとりもなおさず、私たち一般の人間の気持ちを代弁しているもので、それだけに私自身が実際自分が経験しているかのように心に染入ってきました。

それにしても、見事な出演者陣です。山﨑務さんは日本の俳優の中でも最高の一人だと思っているんですが、今回もたまらなく渋く・味のある演技でした。そして、広末涼子さん。しばらく見ないうちにとても魅力的な女性になったと思います。以前のどことなく少女っぽいところはそれはそれで魅力だったのでしょうが、私は今のほうが数倍素敵だと思いました。是非観て欲しい作品です。

個人的オススメ度Star5_3(最近邦画が元気イイ!)

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