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2008年10月26日 (日)

ブーリン家の姉妹

Burinいやぁ、やっと公開の日が来ました。なんといっても私の大好きな女優ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンの二人が共演とあって、もうずいぶん前から首を長くして待っていた訳です。チラシの写真もGOOD!元画像は永久保存しちゃおうかと思ったり。(笑)
>>公式サイト

「う~ん観応え十分!」

頭が切れ、野心家の姉・アン(ナタリー・ポートマン)と純粋で心優しい妹・メアリー(スカーレット・ヨハンソン)はブーリン家の姉妹だ。2人の叔父と父はイングランド王ヘンリー8世(エリック・バナ)の王妃・キャサリンの男子が死産だったことをきっかけに、一族の野心のために姉のアンを王に差し出そうと画策する。

狩に訪れた王を自宅で歓迎するアンたちだったが、王が気に入ったのは妹のメアリーの方だった。このことが原因で姉妹の仲は壊れていく。最初は戸惑っていたメアリーだったが、王が自分と同じ2番目の子の苦悩を抱えていると知り、次第に愛情を抱くようになる。そしてメアリーは王の子を身ごもった。

一方、妹に差をつけられたと感じたアンは悔し紛れとばかりに、他の貴族と秘密裏に結婚する。しかし、その貴族には許婚がいた。貴族の結婚は王の承諾が必要だ。事の発覚を恐れた父により、アンはフランス王宮へと追放されてしまう。

さて、王の子を身ごもったメアリーではあったが、妊娠中が故に王の相手が出来ない。次第に王はメアリーに対する興味を失っていく。父はメアリーに対する王の関心を繋ぎ止めるためにアンをフランスから呼び戻し、王の相手をさせた。しかし、フランス王宮で男の扱いを学んだアンは、ここぞとばかりに王の興味を自分に向けることに成功する。

かくして、メアリーは男子を出産したにも関わらず、王宮から追われる身となった。この後、アンは王を手玉にとり国を引き裂くような事態が巻き起こっていく・・・。

あらすじはこの辺で・・・。まあ基本的に史実に基づいている話ですから、詳細はともかく流れ的にはこのあとアンが王妃になり後のエリザベス一世を産み、最後には処刑されると。(はしょりすぎ?笑)それよりも、野心家のアンをナタリー・ポートマンが、そして純粋で優しい妹をスカーレット・ヨハンソンが演じているわけですが、どう考えても、イメージ的には逆な訳です。しかしながらそこは流石ハリウッドの一流女優ですね、見事にそれぞれのキャラクターを演じきっています。

原題は『The Other Boleyn Girl』訳すなら「もう片方のブーリン家の娘」とでもいうんでしょうか。アンに対するメアリー、メアリーに対するアン。様々な人間の野望・野心に翻弄されるこの姉妹、ある時はメアリーが、またある時はアンが・・・とその時々でイングランドの歴史の主人公が入れ替わる様を見事に言い表していると思います。また、タイトルだけではなくストーリー自体も、単に歴史の遷移をなぞっているわけではなく、ブーリン家の姉妹の心の遷移、心のひだまでも見事に描ききっていました。

もっとも、最初にも書いた通り、その2人を見事に演じきったナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンには脱帽です。正直最初は、「うわぁ、2人ともすっげ~美人だ~~」と顔にばかり目が。(笑)が、それもつかの間、2人の演技にグイグイ引き込まれ一瞬も目が離せないほど集中して観入ってしまいました。

以前『エリザベス:ゴールデン・エイジ』のレビューでも書きましたが、この作品もある程度は西洋史の知識があったほうが楽しめることは間違いないと思います。歴史の流れ的には、アン王妃の娘・エリザベス一世を描いたのが『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』な訳ですね。

『エリザベス:ゴールデン・エイジ』ではイングランドとスペインの戦争を描いていますが、そもそもエリザベス一世の母・アンがヘンリー8世と離婚させたキャサリンは、元々スペインからヘンリーの兄アーサーに嫁いで来た女性です。一部を切り取っただけでは解らない歴史の流れの深遠というか、深みを感じることが出来るのもこうした作品の良いところだと思いますし、私は大好きです。

見応えたっぷり、重厚間あふれる作品です。面白かった!

個人的オススメ度Star4_8(エリック・バナの演技も素晴らしかった!)

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