P.S.アイラヴユー
アカデミー主演女優賞を2度獲得しているヒラリー・スワンク主演作品。個人的に結構好きな女優さんです。死んでしまった夫から届くラブレター、さてそこから一体どんな物語が始まるのか。この秋期待のラブストーリーです。
>>『P.S.アイラヴユー』公式サイト
それでは感想。
「とても切なくて、
最高に素敵なラブストーリー」
脳腫瘍で夫・ジェリー(ジェラルド・バトラー)を亡くしたホリー(ヒラリー・スワンク)はショックから立ち直れない毎日を過ごしていた。ジェリーは陽気なアイルランド人で、二人は大喧嘩をしても最後にはいつも仲直りをする、決して裕福ではなかったがとても幸福な夫婦だった。
30歳の誕生日、その日もホリーは家に引きこもってテレビに合わせて大声で歌を歌っていた。そこに母・パトリシア(キャシー・ベイツ)と妹、そして親友が訪ねてくる。誕生日を祝うためだ。ケーキの箱を開けるとそこにはジェリーからの祝福の文字が。そしてテープレコーダーが入っていた。再生してみると、なんと聞こえてきたのはジェリーからのメッセージだった。
ジェリーはこれから届く自分の手紙に黙って従うように言う。その翌日、最初の手紙がホリーに届いた。様々な指示が書かれた手紙がホリーに届くが、最後には必ずこの言葉があった。「P.S.アイラヴユー」
手紙の指示で親友二人と旅行に出かけたアイルランドで、ホリーは彼女たちが妊娠・結婚することを知らされる。二人が幸福な未来に向かって踏み出そうとしているのに、自分には何も無い・・・。ジェリーと知り合った思い出の地・アイルランドでホリーはどうしようもない孤独を感じるのだった。
そんな孤独感を引きずったまま帰国したホリーはまた家に引きこもる。そんなホリーの元に意外な人物から最後の手紙が届けられた・・・。
今まで見た映画の中でも五本の指に入るほど最高の作品でした。とても切なく、そして最高に最高に素敵なラヴストーリーです。単純に泣けるとかそういう話ではありません。観終わった後、どうしようもなく心が締め付けられるような感覚がとれませんでした。
元々ストーリー的には亡くなった夫から妻に手紙が届き、それに従っていくうちに新しい人生の一歩を踏み出すという流れですが、前提としてどれだけホリーとジェリーの夫婦が愛し合っていたのかが観ている側に伝わってこないと感情移入は出来ません。
物語の最初は予想に反して夫婦喧嘩から始まります。しかし、よーく観ていると、夫婦喧嘩とはいっても原因はホリーの方にあり、ジェリーはその広い懐で全てを受け入れます。だから最終的には仲直りをしますが、ホリーはそれだけジェリーの愛に頼っていた、言い換えればジェリーに依存していたことになります。そのジェリーが突然いなくなった・・・ホリーの深い孤独感がよく伝わってきます。
アイルランドでのジェリーとの出会いのシーン。何と素敵で運命的なことか。たまたま道に迷っていたホリーとたまたまその道を歩いていたジェリーの出会い、こうして文字で書くとクサイ感じになってしまいますが、映像からはそんなことは微塵も感じられません。そしてその出会いを思い出し涙するホリー。本当に幸福だったんだなぁと心からそう思いました。
「忘れないで。君は僕の人生の全てだった。だが僕は君の人生の一部でしかない-」ジェリーからの最後の手紙はホリーに対する愛で満ち溢れています。素敵です。これだけ人を愛せて、これだけ人に愛されて。
観終わってから時間がたったので色々理屈っぽく書いてしまいましたが、私のつたない文章力ではこの作品の魅力を伝え切れません。とにかく最高に素敵な気持ちにさせてくれたこの作品に“ありがとう”と言いたいです。
P.S. アイルランドに行ってみたくなりました。(笑)
個人的オススメ度(DVDでたら買います。絶対に。)
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