レッドクリフ PartⅠ
ジョン・ウー監督作品。レッドクリフは文字通り『赤壁』の意味で、「三国志演義」の前半の山場“赤壁の戦い”を描いている。日本人では金城武が諸葛亮孔明、中村獅童が甘興という架空の人物で出演しています。学生時代「三国志研究会」所属だった私としては外せない作品です。
>>『レッドクリフ PartⅠ』公式サイト
というわけで意気込んでレビュー!
趙雲ヤヴェ!かっこよすぎ!
漢の丞相となった曹操(チャン・フォンイー)は次なる標的を劉備(ヨウ・ヨン)と呉の孫権(チャン・チェン)に定めた。曹操軍の急襲で新野を追われた劉備は、民を引き連れ落ち延びていく。諸葛亮(金城武)は孫権と同盟を結ぶため呉へと旅立った。
孫権を味方に引き入れる為に孫権が最も信頼する呉の大都督・周瑜(トニー・レオン)を説得し見事に呉と同盟を結ぶことに成功する。一方その頃曹操は大船団を組織し、呉の水軍の本拠地である赤壁へと進軍を開始した。
ところが、曹操は大船団の進軍を見せ掛けにし、陸路・騎馬軍団を劉備と孫権の背後に向かわせていたのだった。しかし、そこは希代の名軍師・諸葛亮と周瑜だ、その作戦を見抜き曹操軍を見事敗走させる。
曹操は赤壁の劉備・孫権連合軍の対岸に陣をしいた。世に名高い“赤壁の戦い”の火蓋がまもなく切って落とされる。
えー、あらすじは「三国志演義」なので、かなりはしょってます。とにかく始まってすぐのクライマックス・趙雲が劉備の子を曹操軍に囲まれた中から助け出すシーンに魅了され、一気に物語りに引き込まれてしまいました。趙雲と言えば三国志演義(以下演義)の多数の登場人物の中でも五本の指に入る人気武将。演義を一度でも読んだことがある人ならば、このシーンに魅了されること間違いなし。圧倒的な迫力あるアクションシーンでした。
ところで「三国志」と「三国志演義」は厳然として違うものです。日本では一くくりに“三国志”と呼んでごっちゃにされてますが「三国志」は正史、つまり歴史書であり「三国志演義」はあくまでも物語です。今までも演義をベースにした映画は多数作られてきていますが、演義そのものがあまりにも魅力的な物語であるがために、映画化にがっかりさせられるケースが殆どでした。
今回も“赤壁の戦い”が舞台である以上、結末は曹操が敗退すると決まっていますから、それまでの過程をどれだけ魅力的に描けるか、ジョン・ウー監督の腕の見せ所になります。
結論からいうと今まで観た演義を原作とした作品のなかでは一番良いと思います。一点だけ、中村獅童が演じる“甘興”は明らかに呉の武将“甘寧”をモデルとしていると思うのですが、何故わざわざ架空の人物にしたのかがよく解りませんでしたが。
80万と言われる曹操軍を劉備・孫権連合軍が打ち破る訳ですが、その過程を演義に沿ってなぞるわけではなく、架空の物語を実に上手く溶け込ませています。(そもそも演義自体が架空の物語ですが・・・。)また、最大の見せ場である戦闘シーンは、三国時代の大スケール感がビンビン伝わってきますし、関羽・張飛・趙雲・甘興・周瑜ら個人の戦闘シーンはとんでもなく迫力満点でした。
演義を読んだことのない人も楽しめるよう意識して作られていますが、当然読んでいた方が登場人物に対する思い入れが強くもてるのでより一層楽しめると思います。というか、「三国志演義」の面白い点のひとつには、多彩な登場人物がいて、読者個人の好みで思い入れをもって読めるということがあると思いますので、読んでない人はこれを機会に読みましょう。(笑)
私は学生時代に、とある出版社からの依頼で演義の登場人物に関する本の執筆をしたことがあるほど入れ込んでいるため、演義に関してならばまだまだ書き足りないのですが、映画のレビューなんでこの辺で。(笑)もっとも演義が大好きだからこそこの映画のストーリーに納得いかない人はもちろんいるとは思います。でも、私はPartⅡが待ち遠しい作品でした。
個人的オススメ度
(金城武イイ役もらったなぁ。)
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