マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
ダスティン・ホフマンとナタリー・ポートマンの共演作品。順番が前後してしまいましたがナタリー・ポートマンが『ブーリン家の姉妹』の前作として出演した作品です。ショートカットの彼女に若干の違和感を覚えつつ観てみました。
>>『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』公式サイト
この感覚はどこかで・・・?
都会のど真ん中に不思議なおもちゃ屋があった。店の中はいつも子供たちで一杯。ここは創業113年、不思議な力を持ったマゴリアムおじさん(ダスティン・ホフマン)のおもちゃ屋だ。モーリー(ナタリー・ポートマン)は弱冠23歳ながらここで支配人として働いている。そんな彼女の手伝いをするのはエリック(ザック・ミルズ)。内気な彼は友達を作るのが目標だが、今のところその目標は達成出来ていない。
ある日マゴリアムおじさんが店の資産を整理するために、会計士を雇うと言い出した。そこで面接にきたのがヘンリー(ジェイソン・ベイトマン)、一発採用されたものの、マゴリアムおじさんの魔法はおろか、不思議なお店の存在自体を認めない彼は“ミュータント”と呼ばれることに。
急にマゴリアムおじさんが資産整理をはじめたのには訳があった。おじさんはもうすぐ死んでしまうのだ。そこでマゴリアムおじさんはモーリーに店を継いで欲しいと頼む。おじさんのような魔法もない私には、それは出来ないと断るモーリーだったが、別れのときは否応なしに訪れた。おじさんの死にすっかりスネてしまった店とおもちゃたち。不思議なおもちゃ屋はどうなってしまうのか?
一番最初に感じた感覚・・・これは何だろうとずっと考えながら観ていて、ようやく解りました。ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の『チャーチーとチョコレート工場』で感じた不思議な感じにそっくりなんです。少年エリックも何だかチャーリーと似たような少年ですし。
あと、つまみを回して扉を開くと色んな部屋に通じているというシーンは宮崎駿監督の『ハウルの動く城』の中で出てきましたよね。ハウルの方は扉がそれぞれ異なる場所に繋がっていましたが、こちらは異なる部屋に繋がっている感じ。まあ、不思議感を出すにはイイのかもしれませんが弱冠パクリなのかなぁと思ったのも事実です。
モーリーとマゴリアムおじさんの関係の深さがいまひとつ描ききれていないので、おじさんとの別れのシーンに感情移入がしにくいかなと思いました。結局モーリーには不思議な力が宿っていたのですが、マゴリアムおじさんがそれをどうして解ったのか・・・。
不思議なおもちゃ屋であることは良く解ったんですが、なんとなくただそれだけ・・・。不思議な雰囲気は楽しめたのですが、ストーリー展開としてはたるく、無理があるまとめ方です。不思議さを前面に押し出すのなら、それこそ『チャーチーとチョコレート工場』のように行き着くところまで行ってしまった方が面白いんじゃないでしょうか。「ようこそ、誰も見たことのない 世界初の映像ワンダーランドへ!」というキャッチに完全に負けてます。
あと、ナタリー・ポートマンはショートカットが似合いませんね。(苦笑)不思議なおもちゃやの支配人、少女っぽさを狙っていたのかもしれませんが、ナタリー・ポートマンの顔立ちは美人系で子供っぽくはないため、妙に少女趣味の衣装とのバランスに最後まで馴染めませんでした。
個人的オススメ度(それでも大好きなナタリー・ポートマン♪)
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