少林少女
柴咲コウ主演、『踊る大捜査線』シリーズの亀山千広製作&本広克行監督、更には『少林サッカー』 のチャウ・シンチーがエグゼクティブ・プロデューサーに名前を連ねる豪華な作品。江口洋介、岡村隆史、仲村トオルなど俳優陣もこれまた豪華なラインナップ。しかし劇場ではスルーした私。それには当然訳がある・・・。
>>『少林少女』公式ブログ
うん!予想通り!
9年間の少林寺での修行を終えて帰国した桜沢凛(柴咲コウ)の前には、ぼろぼろになった祖父の少林拳道場がたたずんでいた。この9年間に一体何があったのか・・・町の人に話を聞くもどうも要領を得ない。そこでかつての凛の師匠・岩井拳児(江口洋介)の店を訪ねる。しかし岩井もまた少林拳はやめたというだけだった。
凛は岩井の店で手伝いをしている少女・ミンミン(キティ・チャン)と知り合い、ミンミンが少林拳をやるのと交換条件で国際星館大学のラクロス部に入部することになった。少林拳を活かした凛のラクロスの実力は相当なものだったが、チームプレーが出来ない彼女はチームの中で浮いてしまう。そんな凛に岩井は少林拳は形ではなく心だと教えるのだった。
徐々にチームにも溶け込み、チームのみんなも少林拳を学び始め、凛の思い描いた生活が始まったが、そこに黒い影が忍び寄る。実は道場をつぶした張本人で国際星館大学学長・大場雄一郎(仲村トオル)の魔の手が凛に襲い掛かった。道場は焼かれ、岩井の店は爆破され、更にミンミンがさらわれた。凛はミンミンを救うため、大切なモノを守るために立ち上がる。
予想通りです。だから劇場で観るのをスルーしたんですよね・・・。でもまあ、ちょっとした気分でたまにはこういう映画もいいかなと・・・考えたのが大きな間違いでした。
残念ながら「踊る大捜査線×少林サッカー×柴咲コウ」=超駄作となってしまいました。亀山・本広コンビをもってしてこんな映画を作ってしまうとは・・・非常に残念でなりません。間違いなく2人の代表的な駄作であり、柴咲コウの代表的な駄作になることは今のところ間違いないでしょう。
そもそもなんですかこれ?物語として成立してません。別にラクロスと少林拳がくっついていてもそれはそれで構いませんが、あからさまに『少林サッカー』の二番煎じの設定に何の意味があるんでしょう。いや、『少林サッカー』はあくまでもサッカーのお話、本作はラクロスの話ではないということだったら、設定自体に意味がないです。
『少林サッカー』は徹底的にばかげているあのスタイルが最高に面白いわけです。漫画の実写版といっても良いほどの過剰演出がウリでした。では本作は何がウリだったのか。まさかあの中途半端で超下手糞なワイヤーアクションがそれだとは到底思えないですしね。柴咲コウがアクションをこなしたことでしょうか?あんなものウリにするほどのアクションじゃないです。
挙句の果てに闇に飲み込まれるだのいって、仲村トオルに青い炎、柴咲コウに赤い炎って・・・、今度はスターウォーズのパクリですか。フォースの暗黒面に取り込まれるなってコトかしら。(苦笑)しかしよくもまあココまで薄っぺらいストーリーを組み立てたものです。
どうせばかげたストーリーなのは最初からわかってることです。だったらエンドロールで見せたシュートが龍になる(少林サッカーのパクリですが。)ぐらいのことはふんだんに取り入れても良かったと思います。やるなら徹底的にバカになるべきで、出来ないなら最初からこの手の作品は作らないほうが良いです。時間とお金がもったいないですから。はっきりいって、何も観るべきものが無い、ただでも観なくて良い作品です。
個人的オススメ度(星1個頂きました!)
| 固定リンク
« ネコナデ | トップページ | 西の魔女が死んだ »
最近のコメント