ネコナデ
大杉漣が仔猫を飼う!実はこの映画のことは全く知りませんでした。ブログをあちこち見回っているうちに発見したのですが・・・私も猫を2匹飼っている大の猫好きでありながら不覚!ともかくコレは即観なければと、早速借りてきた次第です。監督は大森美香。
>>『ネコナデ』公式サイト
トラ可愛い~~!!!
鬼塚太郎(大杉漣)は株式会社デジタルドラゴンの人事部長。会社は5年計画でリストラを進めており、鬼塚は文字通り鬼の人事部長として恐れられていた。しかし、周りの評価とは裏腹に、実は鬼塚も好きでリストラを進めていた訳ではなく、毎日が胃痛との戦いだった。
ある日、公園のベンチで座り、いつもの様に缶コーヒーで胃薬を飲んでいると、若いカップルの声がする。見てみると、捨て猫をかまっていた。「責任もって飼えないのなら、かまうな。」とそのカップルに説教をする鬼塚。ダンボールにはまだ仔猫が残っていたが、鬼塚は振り払うようにして家路につく。
翌日、同じ公園を通りかかる。仔猫のダンボールはもうなかった。するとその時、足元で一匹だけ昨日の仔猫が鬼塚を見つめていた。その目をみた鬼塚は仔猫を拾って家に連れて帰る。しかし、謹厳実直で通してきた自分が捨て猫を拾ってきたなどとはいえない。そこで鬼塚は、新卒研修で借りている賃貸マンションで仔猫を飼うことにした。仔猫はトラと名付けられた。
家族にも会社にも秘密、鬼塚は文字通り癒しの空間を手に入れたのだった。
トラが可愛い!!とにかく可愛い!あ、最初に書きますが、猫が嫌いな方はもうココから先は読まなくて結構です。出来るだけ作品のレビューに徹したいと思いますが、猫大好き人間ですので猫賛歌になることは間違いありませんので。あらかじめご了承ください。(笑)
“謹厳実直な人事部長の鬼塚”であり、見た目ちょっと怖そうな俳優・大杉漣が仔猫に癒されるシーンが本作のテーマであり全てでもあります。トラをシャンプーしているときの大杉漣の顔がとてつもなくニコニコなのですが、そのシャンプーされてるトラを見ている私自身が既にニコニコ顔になっていたりします。
本作の良いところは、誰もが普通に主人公・鬼塚と同じ気持ちになれる点です。リストラを進める人事部長の心の苦悩、簡単に言えばストレスですが、これはどんな人でも多かれ少なかれあるでしょう。特に社会人であるならば当然のことです。それがトラによって癒される。鬼塚の心がストレートに理解できるので、観客も同時に癒されます。
例えば、トラを自宅に連れ帰るものの「やっぱり捨ててこよう。」と鬼塚が言うシーンがあります。言いながら同時に心では「そんなこと出来るわけないだろ。」と自問自答している訳です。そしてそれは観ている人も普通にそう考えますよね。鬼塚と観客の心のシンクロが簡単に成立しているんです。もっともそりゃそうですよね、自宅まで連れ帰って再度捨てられる人は最初から拾いませんから。
物語としては、何にも難しいことも複雑なこともありません。普通に観て、普通にトラに癒されれば良いのだと思います。是非癒されてみて下さい。
個人的オススメ度(猫はいいです。ホントに・・・)
| 固定リンク
« GSワンダーランド | トップページ | 少林少女 »
最近のコメント