« ザ・マジックアワー | トップページ | 山のあなた~徳市の恋~ »

2008年12月14日 (日)

アラトリステ

Alatriste_3 『ロード・オブ・ザ・リング』でアラゴルン役だったヴィゴ・モーテンセン主演のスペイン映画。スペイン映画ってあまり観たことないんですが、とりあえず西洋史モノ大好きでヴィゴ・モーテンセンが出てるということで観てきました。原作は同名の小説で、スペインのベストセラーだそうな。(by Wiki)

>>『アラトリステ』公式サイト



歴戦の剣士、されど所詮歩兵

舞台はは17世紀のスペイン、フェリペ四世の時代。ディエゴ・アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン)はフランドルの戦いで戦死した戦友との誓いを守るためにその息子を引取り、従者をさせながら育てていた。歴戦の剣士でありながら今は汚い仕事に手を染めて暮らしている彼の元に、ある日奇妙な仕事が舞い込んだ。“異端の英国人2人を殺せ”。一端は引受けるものの、何か心の奥に釈然としないものを感じたアラトリステはその2人の命を独断で助けてしまう。これが全ての始まりだった。国家的な謀略、付け狙われる命、愛する人と結ばれ得ぬ葛藤、様々な困難がアラトリステに降りかかる。しかし剣に生きてきた彼のとる道は唯一つ。“闘う”ことだったー。

冒頭に西洋史モノと書きましたが、実は殆ど関係ありません。もちろん知っていればそれなりに背景が読めますが、いわゆる『エリザベス:ゴールデン・エイジ』『ブーリン家の姉妹』のような歴史物語ではありません。ま、元が小説なんで当然といえば当然なんですが。

個人的にはとても好みの作品でしたが、いかんせん難しい!とにかく登場人物の名前と顔が全く結びつかないままに事件は起こりそして展開していくため、そもそも何でアラトリステが狙われているのか、結局映画本編を見ただけでは解りませんでした。自宅で公式サイトやウィキペディアなんかで情報を収集して初めて物語の全容が理解できました。

もうちょっと具体的に言うと、アラトリステは国家的な謀略に巻き込まれてしまうのですが、そこで多くの貴族や神父、殺し屋なんかが関わってくる訳です。ここの人間関係がすごく解り辛い。ただ、本作は歴戦の剣士アラトリステの英雄譚なので、そうした謀略以外の部分、例えば戦友との義を大切にしたり、愛する人との結婚に悩んだり、更には戦闘のシーンであったりとかは普通に観ていれば解ります。

映画としてその解る部分だけでも意外と面白いなと感じることが出来ました。他には当時のスペインの剣士の服装だとか、宮廷の様子など歴史考証にあたる部分もとても興味深くてイイですね。服装は貧乏人の設定なんでみすぼらしいながらもカッコイイ!特に半身のマントは何か凄くカッコイイです。もっともこれはヴィゴ・モーテンセンが着てるからというのが多分にあるんでしょうけど。(笑)

最期までアラトリステは剣士として、誇り高きスペイン軍の兵士として生き抜きます。しかしある面では、歴戦の剣士でありながらも、当時のスペインにおいては、結局は貧乏な一市民であり、そして所詮は歩兵でしかない、という悲哀も感じました。この作品、一通り内容を理解した上で、DVDがでたらもう一度観てみたいと思います。その時にはまた違った面白さを発見出来るかもしれません。

個人的オススメ度Star3(将来的に4つになるかも・・・)

↓ポチッと一押お願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

|

« ザ・マジックアワー | トップページ | 山のあなた~徳市の恋~ »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/197507/26170460

この記事へのトラックバック一覧です: アラトリステ:

» アラトリステ [象のロケット]
スペイン国王フェリペ四世の傭兵アラトリステは、カピタン(隊長)と呼ばれる歴戦の剣士。 幾多の勲功を立てながら市井に暮らし、戦死した友の息子を引き取り育てている。 戦場からマドリードに帰って来た彼に、「イギリスから来た異端者ふたりを殺せ。」という奇妙な依頼が舞い込むが、そこには国家を巻き込む陰謀が隠されていた…。 愛と戦いの歴史スペクタクル。 R-15... [続きを読む]

受信: 2008年12月15日 (月) 21時34分

» 『アラトリステ』 (2006)/スペイン [NiceOne!!]
原題:ALATRISTE監督:アグスティン・ディアス・ヤネス原作:アルトゥーロ・ペレス=レベルテ出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ公式サイトはこちら。<Story>1622年、国王フェリペ4世に仕える傭兵、アラト...... [続きを読む]

受信: 2008年12月17日 (水) 19時50分

» ★「アラトリステ」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
祝日前夜はナイトショウをやってくれてる「TOHOシネマズららぽーと横浜」で。 この作品・・・上映館が少ないし、そろそろ上映も終わりそう。 スペイン歴史ものはひらりん的には好きなので、 ディカプリオの「ワールド〜」はパスして、こちらを観てみる事に。... [続きを読む]

受信: 2008年12月25日 (木) 02時12分

» アラトリステ◆ALATRISTE [銅版画制作の日々]
2009年最初に観た作品が“アラトリステ”です。 イースタン・プロミスのヴィゴ・モーテンセン主演最新作です。1月5日、京都シネマにて鑑賞しました。 何でも世界中でベストセラーとなっている歴史小説の映画化だそうです。主人公のアラトリステは実在した人物ではなく、架空の人物。17世紀初頭のヨーロッパは全域で抗争が相次ぎ激動の時代だったそうです。原作小説は、黄金時代の帝国スペインが没落していく歴史のうねりを背景に、架空の主人公アラトリステの活躍を描いた冒険小説です。波乱に満ちた物語はスペイン... [続きを読む]

受信: 2009年1月11日 (日) 11時54分

» アラトリステ [だらだら無気力ブログ]
17世紀のスペインを舞台に傭兵アラトリステの活躍を描いた スペインのアルトゥーロ・ペレス=レベルテの同名小説を映画化。17世紀初頭、繁栄を謳歌していたスペインはアルマダの海戦での敗北以来、 その栄華に陰りが見え始めていた。時の国王フェリペ4世に仕える傭兵 アラ..... [続きを読む]

受信: 2009年1月11日 (日) 18時07分

» 映画 【アラトリステ】 [ミチの雑記帳]
映画館にて「アラトリステ」 スペインの人気作家、アルトゥーロ・ペレス=レベルテの冒険小説の映画化。 おはなし:17世紀初頭、強国として君臨していたスペインにも翳りが見えていた。1622年、剣士ディエゴ・アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン)は、フランドル地方での戦いからマドリードへと帰還したが・・・。 これはスペインで撮影し、スペイン人スタッフが作り上げたスペイン映画です。スペインは映画製作の歴史が浅くて、こんな大作を作った経験がなく、制作費はスペイン史上最高額だったとか。 原作小説は、歴史の... [続きを読む]

受信: 2009年4月 9日 (木) 09時17分

» アラトリステ [DVD] [映画鑑賞★日記・・・]
原題:ALATRISTE公開:2008/12/13製作国:スペインR-15上映時間:145分監督:アグスティン・ディアス・ヤネス出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ、エレナ・アナヤ、アリアドナ・ヒル<誇り>は戦場に求め<義>は友....... [続きを読む]

受信: 2009年7月25日 (土) 22時12分

» ≪アラトリステ≫ [日々のつぶやき]
監督:アグスティン・ディアス・ヤネス 出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ、エレナ・アナヤ 「17世紀のスペイン 凄腕の剣士アラトリステ、傭兵として何度も危険な戦場を生き延び、戦士した親友の息子を... [続きを読む]

受信: 2009年9月 3日 (木) 11時12分

» ヴィゴ様 [Akira's VOICE]
「アラトリステ」 「イースタン・プロミス」  [続きを読む]

受信: 2009年10月 9日 (金) 10時58分

« ザ・マジックアワー | トップページ | 山のあなた~徳市の恋~ »