スターシップ・トゥルーパーズ3
同名のシリーズ第3作。といっても、今回は第1作の監督を務めたポール・バーホーベンが製作総指揮で復帰し、前作よりはかなり力の入った作品。主人公も第1作のジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)が再登場している。さらに“マローダー”というパワード・スーツも登場し、SF度が更に上昇。どこなくパクリ感が漂うのはこの際だから眼をつむろう・・・。(笑)
>>『スターシップ・トゥルーパーズ3』公式サイト
B級SF映画の傑作だね!
11年前に惑星Pの戦いで一躍英雄になったジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は、現在も殖民惑星ロク・サンでバグと戦い続けていた。ある日、連邦軍総司令官アノーキ(スティーヴン・ホーガン)が視察に訪れる。総司令官と一緒にやって来たのはかつての部下ディックス・ハウザー将軍とハウザーの恋人で宇宙艦隊旗艦の艦長・ローラ・ベック(ジョリーン・ブラロック)だ。再会を喜んだのも束の間、何者かが基地の電源を落としたことで、バグの大群が基地に侵入、ロク・サンは陥落してしまう。
アノーキとローラはからくも脱出するが、戦艦もバグの攻撃を受けて撃沈、惑星OM-1に脱出ポッドで不時着する。一方ロク・サン陥落の責任を負わされ反逆罪に問われたリコだが、ハウザーから総司令官救出の密命を受ける。不時着したローラたち一行は同時に脱出した海兵隊の着陸艇にたどり着くが、そこにはとてつもなく巨大なバグ“ベヒモコイタル”が待ち構えていた。武器もなく絶体絶命、もはや神に祈るしかなかったローラの前に7つの光が。それはパワード・スーツ“マローダー”を操るリコたち救出部隊だった。
全編通して楽しかった。まさにB級SF映画の王道って感じです。前作は前作で結構好きだったんですが、やはりそこはポール・バーホーベン製作総指揮ってだけあって変なチープさが消えていました。相変わらず敵はバグと言うところは同じなのですが、そのバグもシリーズごとに色んな種類が出てきて、それはそれで工夫してるなと思います。
今回の新しい種類のバグは“ベヒモコイタル”。何かとてつもなくでかいバグです。惑星と一体化してるって・・・でかすぎですね。(笑)ただその大きさだけでとてつもなく強そうなのに、リコたちの最初の攻撃で沈黙しちゃうって・・・、もうね最終的に用意した星を破壊する程の威力をもつ“Q爆弾”使わすための帳尻合わせでしかない訳です。でもこれがOK。許せてしまうんです。なんせB級映画だから。(笑)
パワード・スーツ“マローダー”はかなりカッコイイです。人間の神経と直接繋がるらしいのですが、その設定自体どっかで聞いたことあるし。というかそもそも、パワード・スーツの発想自体がオリジナルでもなんでもない。でもこれもOK。B級映画ですから。(笑)“マローダー”はとにかくめちゃくちゃ強いです。ぶっちゃけコレが量産されたらバグなんて楽勝で退治できます。
それにしても過度の期待を抱かずお気楽に観られると楽しいですね。“マローダー”救出に来てバグを殺しまくっている映像に、ローラたちが神に祈っている映像をオーバーラップさせるシーンなんて、緊迫したシーンにもかかわらず、あまりのアンバランスな映像に思わず吹き出してしまいました。
悪い意味ではなく、お正月に時間を持て余している方にはうってつけの作品です。
個人的オススメ度(続編希望!)
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