« 僕の彼女はサイボーグ | トップページ | ミラーズ »

2008年12月27日 (土)

奇跡のシンフォニー/August Rush

Photo 主演は『チャーリーとチョコレート工場』や最近では『スパイダーウィックの謎』に出演しているフレディ・ハイモア。他にロビン・ウィリアムスも出演。個人的に前記の2作品、特に『チャーリーとチョコレート工場』は大好きで、DVDとサントラも買ってしまいました。もっとも、ジョニー・デップ×ディム・バートン目当てではありましたが。(笑)フレディ君はヒット作に恵まれていますね。

>>『奇跡のシンフォニー』公式サイト

音楽が繋ぐ親子の絆

エヴァン・テイラー(フレディ・ハイモア)は養護施設で暮らす11才の少年。存在する全ての音が音楽に感じる彼は施設でも変人扱いされていた。ある日彼は施設を脱走し、父と母を捜しにニューヨークに向かう。

エヴァンの父はロックミュージシャンのルイス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)、母は一流チェリストのライラ(ケリー・ラッセル)。2人は11年前にニューヨークで運命の出会いを果たし、その時に出来た子がエヴァンだ。しかし、ライラの父はライラが事故に遭ったことを利用し、ライラには死産だと偽って子供を施設へと送ってしまった。一方、ライラを失ったショックでバンドを辞めたルイスは自分の子が生きているとも知らずビジネスマンになる道を選んだ。引き裂かれるルイスとライラ・・・。

ニューヨークに着いたエヴァン、そこには彼が初めて聞く様々な音楽が溢れていた。公園でギターを弾く少年について彼らのネグラに行くと、子供たちを食い物にしている元締めのウィザード(ロビン・ウィリアムズ)と呼ばれる男と出会っう。エヴァンの天才的な音楽の才能に気付いたウィザードは彼の才能で一儲けしようと企み、彼に“オーガスト・ラッシュ”という名前を与えた。ある日、彼らのネグラに警察が踏み入り、逃げたエヴァンは偶然教会へと逃げ込む。そこでも彼は天才的な才能を発揮し、教会の推薦で名門ジュリアーノ音楽院への入学を許される。

ライラは父の臨終間際に、子供が生きていることを知らされる。彼女はは再びニューヨークにやって来た。また、ルイスは偶然であった昔のバンド仲間に誕生日に誘われる、それがきっかけで彼女への想いを歌にしてバンドへ復帰した。そして彼もまたニューヨークへ。11年の時を経て、音楽に誘われるままにニューヨークへと集う3人。再会の時はー。

ただただ感動しました。原題『August Rush』(8月の興奮)は最初は何のことか解りませんでしたが、エヴァンの芸名なんですね。しかし私は邦題の『奇跡のシンフォニー』の方が好きです。奇跡的な巡り合せ、音楽が導く運命で親子3人がニューヨークに集い、そこを舞台にそれぞれの音楽=人生でシンフォニーを奏でている・・・、まさにそんな作品でした。

ちょっと冷めた言い方をすると、この手の作品は最後にハッピーエンドが待っていることが多いですよね。また観客も当然それを望んでいます。となると、逆にストーリーを作る側からするととても難しい、言い換えると観客に対して作り手側が不利であると言えます。その中でいかに無理なくそのストーリーを飲み込ませるか、いかに登場人物の心情を観客に感じさせるかが勝負になると思いますが、その点本作は非常に良く出来ていると思います。

更に言うなら、通常生き別れになっている子が親と会う場合、親の側まで生き別れていることは少ないです。(どちらか、もしくは両方が亡くなっているというパターンはよくありますが。)従って、親の側の人生が描かれることはあまり多くありません。また、本作の場合は親子だけでなく、引き裂かれたルイスとライラの11年ぶりの再会も作品の要素の一つです。

従って、エヴァンが施設を脱走してニューヨークに両親を捜しに出てき、その才能を開花させていく様子を描いているだけでなく、ルイスとライラの11年間の人生も同時に描いています。もちろん、簡潔にではありますが、ただそのおかげで観ている側としては、エヴァンだけでなく両親の感情もより感じることができるので、一層3人の出会いに感動することになるのではないかと思います。

ウィザードに音楽院から連れ去られ、演奏会にでるのを諦めていたエヴァンの目の前に実の父親ルイスがそれと知らずに現れるシーンでは、ルイスがまるで親子であることを解っているかのように、エヴァンにたいしてアドバイスを送ります。エヴァンはその言葉でウィザードの元を去り、自分の演奏会に行く決心をします、“両親”を見つけるために。偶然の出会いながら、まさに“親子”を感じさせられる名シーンでした。

それにしてもフレディくんの演技はイイ!特に表情が豊かで、それだけでも心情がヒシヒシと伝わってきます。嬉しい・楽しいときのあの愛らしい笑顔、演奏したくても止められているときの困ったような戸惑った顔、最後の自分の演奏会に行く決意をしたときのきりっととした顔、言葉にしなくてもエヴァンがどうしたいのか、どんな気持ちなのかがストレートに解るんですよね。

冒頭にも書きましたが、ここ3本ほどいずれもヒット作に出演中で、それも同じシリーズの作品ではなく、それぞれ全然別の作品ですから、将来が本当に楽しみな俳優です。天才的な俳優は、ともすれば奇行にはしったり、クスリをやったりとろくでもないことをしがちですが、是非このまま真っ直ぐ成長して言って欲しいものです。

アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされただけあって音楽もとても良いです。お正月休みで時間がある方は是非観て欲しい一作でした。

個人的オススメ度Photo(ロビン・ウィリアムズの『いまを生きる』も併せてどうぞ!)

↓ポチッと一押お願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

|

« 僕の彼女はサイボーグ | トップページ | ミラーズ »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/197507/26550918

この記事へのトラックバック一覧です: 奇跡のシンフォニー/August Rush:

» 奇跡のシンフォニー [★YUKAの気ままな有閑日記★]
予告を見ただけで涙・涙だったので、、、泣く気満々で鑑賞―【story】孤児院で育ったエヴァン(フレディ・ハイモア)には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。さまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花。同じころ、離ればなれとなっていた両親も、それぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていた―     監督 : カーステン・シェリダン【comment】        うっそ〜〜〜泣かなかったっヤバイですよ、これは。年々涙腺が緩くなって... [続きを読む]

受信: 2009年1月 1日 (木) 15時58分

» ≪奇跡のシンフォニー≫ [日々のつぶやき]
監督:カーステン・シェリダン 出演:フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ロビン・ウィリアムズ、テレンス・ハワード    きっと会える。この音の先に、愛が聞こえるから。 「両親を知らず11年施設で育ったエヴァンは、... [続きを読む]

受信: 2009年7月22日 (水) 15時06分

» 『奇跡のシンフォニー』を観たぞ〜! [おきらく楽天 映画生活]
『奇跡のシンフォニー』を観ました孤児の少年が音楽と出会い、音楽によって両親とのきずなを取り戻す感動のファンタジードラマです>>『奇跡のシンフォニー』関連原題: AUGUSTRUSHジャンル: ドラマ/音楽製作年・製作国: 2007年・アメリカ上映時間: 114分監督: ...... [続きを読む]

受信: 2009年9月13日 (日) 21時48分

» 奇跡のシンフォニー [LIFE ‘O’ THE PARTY]
ま、わたくしなんぞは基本ペシミスト ざんすから脳内一人つっこ [続きを読む]

受信: 2011年8月17日 (水) 15時55分

» 奇跡のシンフォニー [LIFE ‘O’ THE PARTY]
ま、わたくしなんぞは基本ペシミスト ざんすから脳内一人つっこ [続きを読む]

受信: 2011年8月17日 (水) 22時50分

» 奇跡のシンフォニー [A Day In The Life]
DVDにての鑑賞 解説 孤児の少年が音楽と出会い、音楽によって両親とのきずなを取り戻す 感動のファンタジードラマ。 『ネバーランド』『スパイダーウィックの謎』の子役フレディ・ハイ モアが主人公の少年を好演。 少年を音楽の世界へと導く元ストリート・ミュージシ... [続きを読む]

受信: 2011年10月28日 (金) 22時33分

» 奇跡のシンフォニー August Rush [映画!That' s Entertainment]
●「奇跡のシンフォニー August Rush」 2007 アメリカ Warner Bros.Pictures, Southpaw Entertainment,114min. 監督:カーティス・シェリダン 出演:フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン=リス・マイヤーズ    テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ他 <評価:★★★★★★★☆☆☆> <感想とストーリー> ちょっといい愛情溢れるファンタジーって感じかな。上手くストーリーが 繋がっていくが、ちょいとご都合主... [続きを読む]

受信: 2012年4月11日 (水) 21時32分

» 奇跡のシンフォニー [Said the one winning]
以前に観ていたものをup     闇討しないでくださーい! 感動するのと素敵っていうのは違うんだもん監督:カーステン・シェリダン出演:フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン・リス=マイヤーズ、テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ、ウィリアム...... [続きを読む]

受信: 2012年7月27日 (金) 11時38分

« 僕の彼女はサイボーグ | トップページ | ミラーズ »