マンマ・ミーア！

ずっと待っていた期待の一作が遂に公開しました。さっそく仕事帰りのレイトショーにレッツゴー！主演はアカデミー賞女優メリル・ストリープ、共演がアマンダ・セイフライド。他にも元ジェームズ･ボンドのピアース･ブロスナンら名優がズラリ。ミュージカル映画は初めてですが、私も大好きなABBAの曲がかかっているのを聞いたら予告の段階で既にもう面白いに決まってます。

>>『マンマ・ミーア！』公式サイト

おばさんパワー炸裂で元気がでた！

「すべての人の心を至福で満たし、すべての人の人生を祝福する、最高にハッピーな映画」このコピー通り、最高に楽しい作品でした。暗い世相の中でこそ、こういう作品が嬉しいですね。久しぶりに観ていて元気が出てくる作品に出会えて良かったと思えました。エーゲ海に浮かぶギリシャのカロカイリ島が舞台だそうですが、キラキラと輝く海や青空と呼応すかのごとく、とにかく登場する人物全て、脇役の人たちまでがイキイキと輝いています。

それにしても驚いたのは、メリル･ストリープ、ジュリー・ウォルターズ、クリスティーン・バランスキーのおばさん（失礼！笑）３人組のパワーです。それぞれ５９歳・５８歳・５６歳、なんと３人合わせて１７３歳！この３人がまさにスクリーン狭しとダンスに歌にと大暴れ。そもそもこの3人はメリルを筆頭に名優で知られる方々。特に予告編でも出てきた『ダンシング・クイーン』を歌いながら島中の女性がメリル扮するドナと共に桟橋で踊るシーンは圧巻の一言です。

歌い終わって桟橋から3人は海に飛び込みハイタッチ！望遠で撮影していたようですが、表情からみてもこれは絶対アドリブだと思いました。個人的にはメリルよりもクリスティーンの方が歌唱力はあるんじゃないかと思ったのですが、彼女はミュージカル映画『シカゴ』に出演していたんですね。元々こういう作品は得意なんでしょうか？彼女のソロパートでは、彼女に言い寄ってくる若い男性をあしらう大人をとてもコミカルに観せてくれました。

ドナの娘ソフィを演じるアマンダ・セイフライドは、最初登場したときは何だか異様にテンションの高いだけのバタくさい女性だなぁと思ったのですが、物語が進むに連れてチャーミングに見えてくるから不思議。今時珍しいワンピースの水着も、ビルのヨットでサム、ハリーらおじさん３人と共にいる時に、可愛らしさを際立たせるのに一役買っています。ドナと共に結婚式の準備をするシーンは本当の母娘のようであり、うウェディングドレスを着たソフィは水着のときとはうって変わって、素敵な大人の女性に変身します。

元々は本当の父親に結婚式でのエスコートをして欲しかったソフィが３人をドナに内緒で招待してしまったのが始まりでした。しかしソフィはドナの「あなたがいて幸せだった。」という一言で母親にエスコートしてもらうことにします。母親の手一つで育ててきたドナ、そしてそれを心の底から感謝するソフィ。ここはストーリー中観ていて最も清々しいシーン。

そして結婚式。親父３人組はここで初めてそれぞれが何故結婚式に呼ばれたのかに気付きます。結局誰が父親なのかは解りませんが、彼らは言います。「3分の1の父親でも幸せだ。」と。しかし父親たちは3分の1でもソフィにとっては３倍幸せだったはず。さて、ここからストーリーも一気にヒートアップ。このあととんでもない結末が待っているのですが、それは観てのお楽しみということで！

個人的オススメ度（もう一度観に行ってきます！）

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