« 禅 ZEN | トップページ | 告発のとき »

2009年1月13日 (火)

きつねと私の12か月

Photo 『皇帝ペンギン』のリュック・ジャケ監督作品。主演は・・・というより本作では人間は3人しか出てきません。主人公リラの少女時代を演じるベルティーユ・ノエル=ブリュノーと母親となったリラを演じるイザベル・カレ、そして大人になったリラの息子です。ららぽーと横浜遠征鑑賞第2弾♪

>>『きつねと私の12か月』公式サイト



美しい風景、可愛いキツネ、
されどちと単調・・・

あらすじへ

正直に言います、リアがテトゥとある程度仲良くなるなるまでは眠くて何度も意識が飛びました。さすがに単調過ぎて盛り上りの欠片もないためです。ひたすら可愛らしい少女が森の中をキツネ探し。確かにジャケ監督らしくアルプスの風景は非常に美しいですが、リラクゼーションビデオじゃないんだから・・・。

どうしてもキツネを触りたいリアですが、相手は野生動物、そう簡単にはいきません。つまり超単調な部分=テトゥと仲良くなるための準備期間なんですね。そこが大変であればあるほど初めて触れた時のリアの気持ちが良く理解できるし、感動を呼びます。

Photo_2  クラシック音楽を聞くと眠くなるのは、その音楽が素晴らしくて、リラックスできるからだといいますが、本作の前半も同じことなのかもしれません。そういう意味ではジャケ監督の術中にはまってしまったということなのでしょうか?(笑)

本作は母親になったリアの回想という設定です。そうした手法は別に珍しくもありませんが、変わっているのは、作品がいわんとする主題も劇中でリア自身に語らせるという点。曰く「テトゥは人間と友達になれないことを知っていた。」息子にそういって語る母親になったリア。しかしそれじゃダメじゃないのか?子供が自分で答えを見つけなければならないのでは?

そこまで考えた時、はたと気付いたのが、この言葉は息子にじゃなく、我々に向って発せられているのではということ。リアの笑顔、好奇心に満ちた子供らしい笑顔・・・昔の私たちは、昔の子供たちは皆ああじゃなかったでしょうか。

Photo_3 現代日本風に言えば「森の中で子供を一人遊ばせるなんてとんでもない!」となるのでしょうが、危険なことを経験し、怪我をし、失敗し、それで私たちは学んできたはず。今の日本に生きる我々にはある意味痛烈なメッセージに聞こえます。

表面上、本作の見所は兎にも角にも、アルプスの美しい四季、そしてそこに生きるキツネを含めた動物たちです。これはこれで中々普段お目にかかれない映像であり一見の価値ありかと思います。何しろ美しすぎて眠くなりましたしね。(笑)

さて、最後に、あまり突っ込みたくはないのですが、せっかく一年という長い時間をゆっくりと丁寧に観せてきてくれたのに、所々手を抜いたかのようなシーンがあったのは残念でした。リアが崖上から家に帰る時、カットが変わったらいきなりもう崖の下を走っていたりだとか、リアが一年中同じ服を着ていたりだとか・・・。細かい点ですが、そういう部分をしっかり詰めて欲しかったです。

個人的オススメ度Photo_2(うーん、好みの問題かなぁ・・・)

↓ポチッと一押お願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

|

« 禅 ZEN | トップページ | 告発のとき »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/197507/27076160

この記事へのトラックバック一覧です: きつねと私の12か月:

» 2009-10『きつねと私の12か月』を鑑賞しました。 [はっしぃの映画三昧!]
#63704;映画を鑑賞しました。#63893; 2009-10『きつねと私の12か月』(更新:2009/01/12) * 評価:★★★☆☆ 一ヶ月フリーパスポートで鑑賞の17本目。 ほんわかした映画でした。 野生のきつねと少女の友情物語です。 雰囲気は『西の..... [続きを読む]

受信: 2009年1月13日 (火) 09時50分

» きつねと私の12か月 [小部屋日記]
LE RENARD ET L'ENFANT/THE FOX & THE CHILD(2007/フランス)【劇場公開】 監督・原作・脚本: リュック・ジャケ 出演:ベルティーユ・ノエル=ブリュノー/イザベル・カレ/トマ・ラリベルテ 大好きだから、さようなら。 「チェ 28歳の革命」をみるはずが、上映時間が長いので急きょ変更。笑 アカデミー賞受賞作品「皇帝ペンギン」のリュック・ジャケ監督最新作。 野生のきつねと少女の出会いと別れ。 ジャケ監督が動物に魅せられるきっかけになったのが少年時代に森で出... [続きを読む]

受信: 2009年1月13日 (火) 22時43分

» きつねと私の12か月 [だらだら無気力ブログ]
『皇帝ペンギン』のリュック・ジャケ監督が監督自身の実体験を基に、野生の きつねと少女の1年にわたる触れ合いを描いたファミリードラマ。山岳地帯に暮らす少女リラは学校への通学路の途中で、1匹のきつねに出会う。 きつねの美しい姿に魅せられた彼女は、そのきつねに..... [続きを読む]

受信: 2009年1月14日 (水) 19時54分

» きつねと私の12か月 [象のロケット]
秋の午後、少女リラは学校帰りの山道できつねに出会い、その美しい毛並み、つぶらな瞳に魅了される。 警戒心が強くなかなか人前に姿を現さない野生のきつねに“テトゥ(おチビちゃん)”と名をつけ、友達になるために毎日森へ通うリラ…。 彼らの12ヶ月のふれあいを、アルプス地方の雄大な自然を背景にドキュメンタリータッチで描く、ノスタルジック・ファンタジー。... [続きを読む]

受信: 2009年1月15日 (木) 18時54分

» 『きつねと私の12か月』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「きつねと私の12か月」□監督・原作・脚本 リュック・ジャケ □脚本 エリック・ロニャール □キャスト ベルティーユ・ノエル=ブリュノー、イザベル・カレ、トマ・ラリベルテ■鑑賞日 1月10日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> あの『皇帝ペンギン』のリュック・ジャケ監督作品とあらば、観ておかざるをえないでしょう。 この映画では主人公は可愛い少女として描かれているが、実はジャケ監督が少年の頃に動物に興味を持ち... [続きを読む]

受信: 2009年1月16日 (金) 12時15分

» きつねと私の12か月(映画館) [ひるめし。]
大好きだから、さようなら。 [続きを読む]

受信: 2009年1月16日 (金) 13時33分

» 「きつねと私の12か月」童話が動き出す [soramove]
「きつねと私の12か月」★★★ ベルティーユ・ノエル=ブリュノー 出演 リュック・ジャケ 監督、2007年、96分、フランス 「フランスの森の近くに住む少女は 偶然出会ったキツネと友達になりたくて なんとか気持ちを伝えようとするが、 キツネと過ごす一年は彼女に自然の法則を 教えてくれた」 少女の傍らを自然の動物が なんでもないふうに通り過ぎる、 「どうやって撮影してるんだろう」 あまりにさりげないから 見過ごしそうになるが とてもスゴイ映像だ。 そう... [続きを読む]

受信: 2009年1月19日 (月) 08時18分

» きつねと私の12ケ月 [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
「皇帝ペンギン」のリュック・ジャケ監督が贈る感動ファミリー・ドラマ。 監督自身の実体験を基に、野生のきつねと少女の1年に渡る切なくもハートウォーミングな触れ合いを、四季折々の詩情豊かな映像を背景にノスタルジックなタッチで描く。物語:秋のフランス・アルプ...... [続きを読む]

受信: 2009年2月 1日 (日) 21時16分

» 月にキツネとキャット [Akira's VOICE]
「ザ・ムーン」 「きつねと私の12ヶ月」 「ミーアキャット」  [続きを読む]

受信: 2009年6月16日 (火) 18時23分

« 禅 ZEN | トップページ | 告発のとき »