« ママの残したラヴソング | トップページ | ザ・ムーン »

2009年1月16日 (金)

潜水服は蝶の夢を見る

Photo以前から観たいと思っていた作品でしたが、やっと鑑賞出来ました。主演はマチュー・アマルリック。ちなみに1月24日公開の『007 慰めの報酬』ではボンドの敵役として出演します。本作は実在の人物・ジャン=ドミニク・ボビーの同名の小説を書き上げるまでの実話を映画化したもの。

>>『潜水服は蝶の夢を見る』公式サイト



人は蝶である事に気付かない

あらすじへ

開始と同時に引き込まれました。スタートしてから12分少々の間、なんとジャンの目線のみの映像です。このジャン目線はこの後も主体的な手法として使われるのですが、彼の置かれた絶望感を感じるにはこれほど適した演出はないでしょう。強烈なオープニングゆえ、良い意味でちょっとショックを受けました。

Photo_2ロックト・インシンドローム、意識ははっきりしているにもかかわらず、体の自由が全く利かない状態・・・。考えただけで気が狂いそうです。今この作品冒頭シーンを思い出すだけでも、また心臓の鼓動が速くなります。叫び声をあげて、頭をかきむしりたい位なのにそれすら許されないのですから。

普段我々は蝶であることに気が付いていません。しかし、本作ではジャンの目線=私たちの目線であり、蝶であることがどれだけ幸せなことなのか、友人、恋人、家族がどれだけ大切なものなのか、そんな当たり前のことを鋭く突きつけて来ます。

Photo_3 文字通り絶望的な状況でもジャンは生きる希望を持ち続けます。それが自伝を書くことでした。彼はELLE誌の編集長まで勤めた人物ですが、結局は元気なときも今この状態でも変わらず、創造することが彼の生きるモチベーションになっていたのですね。

終盤、彼の体の調子がちょっとだけ良くなり、全く口が利けなかった状態から、唸ることが出来るようになります。その時彼は、希望に満ち溢れて興奮気味の自分の心臓の鼓動を蝶の羽音に例えるのですが、まさに蝶となる夢が見え始めた直後、彼の容態は急変します。あまりに救いのない展開にしばらく絶句でしたが、しかし彼の本はちゃんと出版されました。

彼は夢見た蝶にはなれなかったけれども、蝶はしっかりと羽ばたいたと言えるのではないでしょうか。

↓ポチッと一押ご協力お願いします♪
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

|

« ママの残したラヴソング | トップページ | ザ・ムーン »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/197507/27173161

この記事へのトラックバック一覧です: 潜水服は蝶の夢を見る:

» 潜水服は蝶の夢を見る [悠雅的生活]
20万回の瞬きと、想像力と、記憶。 [続きを読む]

受信: 2009年1月16日 (金) 00時20分

» 潜水服は蝶の夢を見る [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
 『ぼくは生きている。 話せず、身体は動かせないが、 確実に生きている。』  コチラの「潜水服は蝶の夢を見る」は、2/9公開となった"20万回の瞬きで自伝を綴った、脅威の実話!圧倒的な映像美で描く、きらめく愛の感動作"なのですが、観て来ちゃいましたぁ〜♪  ア...... [続きを読む]

受信: 2009年1月16日 (金) 10時16分

» 潜水服は蝶の夢を見る [映画鑑賞★日記・・・]
【LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON/THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY】2008/02/09公開製作国:フランス/アメリカ監督:ジュリアン・シュナーベル出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、パトリック・シェネ、ニエ....... [続きを読む]

受信: 2009年1月16日 (金) 11時00分

» ★★★★ 『潜水服は蝶の夢を見る』 [映画の感想文日記]
2007年。フランス。LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON. ジュリアン・シュナーベル監督。ジャン=ドミニク・ボビー原作。  マチュー・アマルリック(Mathieu Amalric)という俳優が、特別な存在に思われてきたのは、確か、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ミュ... [続きを読む]

受信: 2009年1月16日 (金) 20時42分

» 映画『潜水服は蝶の夢を見る』(お薦め度★★) [erabu]
監督、ジュリアン=シュナーベル。脚本、ロナルド=ハーウッド。原作、ジャン=ドミニ [続きを読む]

受信: 2009年1月16日 (金) 21時31分

» 『潜水服は蝶の夢を見る』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「潜水服は蝶の夢を見る」□監督 ジュリアン・シュナーベル □原作 ジャン=ドミニック・ボービー □キャスト マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、マックス・フォン・シドー、ジャン・ピエール=カッセル■鑑賞日 2月10日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> まずそのタイトルに興味が沸く。 この作品はカンヌ映画祭で監督賞と高等技術賞を受賞し、今回のアカデミー賞でもジュリアン・シュナーベル... [続きを読む]

受信: 2009年1月17日 (土) 10時19分

» 潜水服は蝶の夢を見る [象のロケット]
ジャン・ドイニク・ボビーはELLE編集長、42歳、子供3人の父親。 或る日倒れ、身体の自由を失った。 唯一動くのは左目の瞼。 そして20万回の瞬きで自伝を書き上げる。 蝶のように飛び立つ想像力と記憶で…。 ≪ぼくは生きている。 話せず、身体は動かないが、確実に生きている≫... [続きを読む]

受信: 2009年1月18日 (日) 15時12分

» 潜水服は蝶の夢を見る [いとし・こいし ~いとしいこいしいものごとのおぼえがき~]
潜水服は蝶の夢を見る  2/9(土)@チネチッタ こう毎週末になると雪じゃ寒くてヤんなっちゃうわっとバーゲンでゲットしたパラビオンの紫色の長靴を履いて行ってきました。なのに川崎は雪残ってないでやんの。海っぺりは暖かいのかしらん。 初日なのに深... [続きを読む]

受信: 2009年1月23日 (金) 06時56分

» 潜水服は蝶の夢を見る [Men @ Work]
   2007年(日本での公開は2008年)のフランス映画、「潜水服は蝶の夢を見る」です。WOWOWで放送されたものを録画して観賞しました。  この映画は、一昨年に「海を飛ぶ夢」を観たとき... [続きを読む]

受信: 2009年1月28日 (水) 13時59分

» 「潜水服は蝶の夢を見る」 [シネマ・ワンダーランド]
ある日、脳梗塞で倒れ、全身麻痺となった雑誌「ELLE」編集長ジャン・ドミニク・ボビーの生き様を実話をもとに描いた感動のヒューマン・ドラマ「潜水服は蝶の夢を見る」(2007年、仏米、ジュリアン・シュナーベル監督、112分)。ボビーは全身の中で唯一動くのは左目の瞬きだけで、言語療法士らの協力により、コミュニケーションを回復し、さらには自叙伝を出版する。彼は想像力と記憶をフルに発揮し、生存の危機から生き続けることの意思を持続させていく。本作はカンヌ国際映画祭監督賞やゴールデングローブ最優秀外国語...... [続きを読む]

受信: 2009年2月 9日 (月) 21時07分

» 潜水服は蝶の夢を見る [tomozoのうれし★たのし★大好き]
重いテーマなので、なかなか見る機会をつくれず、DVDにて鑑賞。目蓋を動かす以外、なんら伝達手段をもたない主人公の話なんて、長い闘病の末の認知症の義父を見送って1 [続きを読む]

受信: 2009年5月12日 (火) 23時40分

» 「潜水服は蝶の夢を見る」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
「スズメバチ」に続いて「〜蝶の夢〜」とは、昆虫つながり??? というわけではなく、 「ひらりん的フランス映画祭2009.06」 の第7弾。 [続きを読む]

受信: 2009年6月22日 (月) 00時53分

» 潜水服は蝶の夢を見る [Diarydiary! ]
《潜水服は蝶の夢を見る》 2007年 フランス/アメリカ映画 - 原題 -LE [続きを読む]

受信: 2009年7月19日 (日) 19時25分

» 『潜水服は蝶の夢を見る』を観たぞ〜! [おきらく楽天 映画生活]
『潜水服は蝶の夢を見る』を観ましたファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化した感動のヒューマン・ドラマです>>『潜水服は蝶の夢を見る』関連原題: LESCAPHANDREETLEPAPI...... [続きを読む]

受信: 2009年8月24日 (月) 22時35分

« ママの残したラヴソング | トップページ | ザ・ムーン »