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2009年2月10日 (火)

ヘブンズ・ドア/HEAVEN'S DOOR

Photoドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のリメイク作品。主演・長瀬智也、共演が福田麻由子という原作とは異なる男女の組合せ。監督は『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアスで実写作品は初挑戦だそうな。脚本に『デトロイト・メタル・シティ』が大ヒットした大森美香が入っているということでちょっと期待の作品です。
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頑張ったな!ゆっくりお休み・・・

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まず上映開始した瞬間に思ったのは、“やけに暗い映像だな”ということでした。画面全体が灰色がかっているというか、うっすらノイズがかかっているというか。そこでいきなり工場をクビになる勝人のシチュエーションがスタートします。すぐに病気のためにクビになったのだと解る展開なのですが、最初は「え?何それ?」と少しドキっとしました。

Photo_4実はこの“暗さ”、私の気のせいかもしれませんが、どうも勝人と春海が逃避行を開始しはじめると少しずつ取れていくように見えました。最終的に海に行き着いたときにはとても晴れやかな天気で、画面も綺麗になっているんですね。ろくでもない人生を送ってきた勝人、まさに灰色の人生だったのが、春海と出会い彼女を海に連れて行くという彼にとっては“生きる目的”を得たことが、そして最終的にその目的を果たして逝った彼の人生のエンディングは最高に晴れやかだったのではないか。それを画面の明るさで表現したのではないか、そう感じました。

ところで、余命3日と宣言されたとか、残り3日の命とか宣伝文句に使われていますが、実際は医者はそんなこと一言も言ってないんですね。言ったのは「いつ死んでもおかしくない状態だ」と。これ結構重要だと思うんです。“残り3日の命”ってことは逆に言えばあと3日は生きられるってことですから。勝人が何度も何度も意識を失いながら、それでも海を目指したそのベースには“いつ死んでもおかしくない”という緊張感があります。

その緊張感がないと、勝人や春海の高級ホテルでのシーンや遊園地のシーン、ショッピングのシーンといった刹那的な楽しさを描いたシーンが活きて来ません。観客に誤解を与えるコピーはいかがなものかと思いました。

Photo_3勝人と春海を追いかけているのは警察とK3ホールディングスという怪しい企業。このあたり、警察はともかくK3ホールディングスという企業の描写が曖昧なため、何か悪いことをしている企業の連中だということは解るのですが、具体的には良く解りません。ただ、本作においてはその企業が何をしていたのかはあまり問題ではないです。死から逃れるように逃避行を続ける2人を追う存在が警察だけではなく、観ている側により緊張感を与える、いわばアクセントのような存在で良いのではないかと。

結果として3日しか生きられなかった勝人。観終わった直後にすぐ頭に浮かんだのは“駆け抜けたなぁ”でした。ここから先はネタバレですが、本作において勝人の死は予定調和なので書きます。夢中で走り続けてたどり着いた彼曰く“イイ海”、それは実家のすぐ近くにある海でした。そして役目を終えた彼は静かに眠るように逝きます。セリフも何も無いその静寂さに波の音だけがずっと響いている・・・、本当にお疲れ様、今はゆっくり休めよと声をかけてあげたくなる胸打たれるシーンでした。

Photo_2さて、メインキャストの2人に関して全く触れないのも何なので少しだけ。長瀬くんはぶっきらぼうな若者役は相変わらずハマリますね。それだけに死への恐怖などスルーしていたかに見えた勝人が初めて弱みをみせるシーンでは、無念さ・悔しさがよく伝わって来ました。一方、福田麻由子ちゃんはちょっとまだ子役っぽさが残るような感じで若干平板な演技に感じました。しかし本作では、勝人と春海の対比という意味で彼女のその子役っぽさが活きていたと思います。表情の使い方をもう少し勉強するともっといい女優さんになると思うんですが、まあこれからの子ですから。

それにしても!いくら日曜夜7時半の回からとはいえ、公開2日目なのに観客5人ってどうなんですか?そのうち2人は私と同伴者ですよ?しかも残り3人もお仲間でしたので、要は2組・・・。私たち的にはめちゃくちゃ広々貸切状態で観られたので良いんですが、ちと映画の先行きは不安になります。少なくともそこまでつまらない作品ではなかったです。

個人的オススメ度(長瀬くん相変わらずかっこいいです。)

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