うた魂♪
うた魂♪と書いて“うたたま”と読むこの作品、主演は『砂時計』の夏帆、そして共演がお笑い芸人・ガレッジセールのゴリ。合唱部のピアノ演奏をしている徳永えりは最近ではTBSの『ブラッディ・マンデイ』や『流星の絆』に出演していて、夏帆やゴリを除けば最近とみに売り出し中の若手女優。実は予告の段階で「何かふざけた作品だな。」と思ってしまったため、今日までスルーしていた作品だったり。たまに自爆覚悟で観たくなりませんか?こういう作品。(笑)
>>『うた魂♪』allcinema
似て非なるもの。でもまあ・・・。
えーと、思ってたより観れました。割と面白かったです。あくまで割とですが。実はこの手の作品は結構ありますよね。例えば『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』なんかと同じパターンです。世間一般にあまりメジャーでないシチュエーションを用意して、その主人公の成長を描くという手法です。
ただし本作は前記した2作とはクオリティの面で大きな差があります。どういう意図でゴリを出演させたのかはわかりませんが、彼に不良高校生役をやらせること自体どうかと。そりゃ確かにゴリは名の知れたお笑い芸人ですし、その彼がどう考えても歳の合わない高校生の不良役をやれば、それだけで笑いは取れるでしょう。
ですが、私はその手のやり方は映画製作では禁じ手だと思っています。笑いのポイントが欲しいのなら脚本と演技で笑わせてくれと。コントを見たい訳ではないので。また、せっかく合唱というテーマを選んでいるのに、実際には主人公・かすみが関わるのは同級生の楓&ミズキ、そして後輩3人と少しだけ。むしろ、かすみのことが嫌いという設定のレナとの関わりの方が多いぐらいです。
もっと本題の合唱に関して仲間との関係性を描いてくれないと、最後にコンクールで優勝したこととかすみの成長がどうリンクしていたのかが解らないです。彼女が目立とうとしなくなったら、後輩にちょっと教えてあげるようになったら、合唱部のレベルはあがったのでしょうか?それじゃあまりにお手軽な気がします。
しかしそれなりに面白いと感じたのは何故か。これは実に簡単な話で、単純に私が夏帆と徳永えりを好きだから。それと、ゴリが関わらない部分の笑いのポイントが結構ツボだったからです。歌っているときのかすみの顔が産卵するときのシャケのようだというのは、中々上手いところを突いています。演技なんでしょうが、夏帆はやたらいつもポカーンと口が開いている印象があり、その彼女が歌い終わるときの表情は思わず吹き出しました。(笑)
また、レナがかすみを嫌いになる原因である、小学生時代ののとある事件のエピソードも結構好きですね。とまあ、ある程度の覚悟と割り切りを持って観る分にはそこそこ楽しめる作品には仕上がっています。あ、そうそう、最後コンクールで歌った合唱自体は結構上手かったです。
個人的オススメ度(レナ役の岩田さゆりは顔が変わった?)
| 固定リンク
最近のコメント