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2009年2月 4日 (水)

百万円と苦虫女

Photo_5主演・蒼井優、恋人役で共演がで森山未來、他にもピエール瀧、笹野高史、佐々木すみ江といった渋い役者が脇を固めています。監督・脚本はタナダユキ。まだ若いですがこれから期待の女性監督です。百万円貯まったら見知らぬ町へと引っ越していく主人公とそれに関わる人々を描いた、一風変わったコンセプトの作品。
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まさに蒼井優による蒼井優による蒼井優のための映画です。どこまでも彼女を中心に彼女の魅力を上手く引き出した監督に脱帽。間違いなく新たな蒼井優ファンを増やした作品だと思います。もちろん演技ではあるのですが、ともすればそれを忘れて、まるで蒼井優本人の素を見ているかのような錯覚すら覚えてしまいました。

Photoストーリーは大きく4つに分けられます。鈴子に前科がついて家を出るまで、海の近くでの生活、山の近くの村での生活、そして東京に程近い都市での生活。鈴子は誰も自分を知らない場所で出来るだけ人と係わり合いを持たずに生きようとします。何故なら人と関わることで、自分の存在が自分で確認できてしまうから。自分から逃げるために“百万円を貯めては引っ越す。”を繰り返します。

自分の存在を認めたくない鈴子にとっては、他人に褒められることも嬉しくはあるけども複雑な気持ち。また人と係わり合いになりたくないのに、何処に行っても結局は面倒に巻き込まれる。海の家ではナンパされ、村では桃娘に選ばれる・・・。そんな時鈴子の顔は何とも言えず困った表情=苦虫女になります。そして家を出てから都市に戻ってくるまでは殆どがその表情。見事なほどに笑顔がありません。

Photo_2しかしそんな彼女の表情から唯一人彼女の気持ちを理解してくれた人、それが森山未來扮する中島くん。彼と出会った事で、鈴子は本作を通して初めてとても素敵な笑顔を見せてくれます。唯一人鈴子のことを理解してくれ、唯一人鈴子が心を許せる中島くん、出会った瞬間から恋に落ちるであろうことは容易に想像が付きます。この2人の告白シーンは本作一番の見せ場!

中島くんが鈴子に「好きです」という瞬間は、何故か私の心臓がドキドキ。(笑)まるで自分が告白しているかのような気持ちにさせられました。それに答える鈴子の「私も中島くんのことが好きです。」というセリフ。文章にしたらありきたりですが、若い2人の恥ずかしくも勇気を出して告白する雰囲気や心情がとても伝わってきます。これは蒼井優だけでなく森山未來も好演でした。2人で寄り添って家路に着く後姿、そしてそっと手を繋ぐ様子は、これぞ青春ドラマの王道に相応しいシーン。

Photo_3それだけに、中島くんが鈴子に「お金貸してくれる?」という頼みをした時には、「そんなばかな!」と耳を疑いました。そもそも森山未來自身が持つ雰囲気にそのセリフは似合わない!と思っていたら・・・。結末は人によって受け止め方が異なると思われるこの作品。私は鈴子の晴れやかな表情をみる限りハッピーエンドと受け止めたほうがいいのだろうと思っています。

個人的オススメ度Photo_2(森山未來って意外とたくましい体なのね。)

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» 『百万円と苦虫女』 [映画批評ってどんなモンダイ!]
『百万円と苦虫女』 2008年(日)監督:タナダ ユキ 卓越した映像表現で登場人物の繊細な感情を残酷かつ美しく描き、希望と意志に満ちた力強い人間ドラマを展開させてしまう本作。蒼井優のアイドル映画として片付けてしまうのは実にもったいない。 そんな思いは、序盤から感じられる。何気ない家族の食卓。すると突然、鈴子の弟が彼女を罵倒する。やがて夫婦も口喧嘩となり、浮気しているのか、いくら貯まったら家を出ていくのか、いくら貢いだのか、百万円、と、もう誰が誰と話しているのかなんてわからない。口論する彼ら一人... [続きを読む]

受信: 2009年2月 4日 (水) 12時53分

» 百万円と苦虫女 [だらだら無気力ブログ]
百万円たまったら知らない土地に引っ越し、またそこで 百万円ためるまで働く女性の不器用な恋を描いたロードムービー。就職浪人中の鈴子はあることから事件を起こし、前科者となる。 実家に居づらくなった鈴子は百万円ためたら出ていくと宣言し、 海辺の町へと引っ越する。そ..... [続きを読む]

受信: 2009年2月 4日 (水) 18時38分

» 「百万円と苦虫女」感想 [ポコアポコヤ 映画倉庫]
人間関係のわずらわしさのない、自分のことを誰も知らない場所へ、転々として暮らしてみたい・・・っての、すんごい解るわ(^^ゞ [続きを読む]

受信: 2009年2月 6日 (金) 07時55分

» 百万円と苦虫女 [象のロケット]
佐藤鈴子21歳 − 資格なし、特技なし、友達なし、就職できずバイト生活中。 ちょっとしたトラブルをきっかけに家族の元を離れ、百万円が貯まるたびに誰も知らない土地へ移り住むことにした。 海、山、地方都市、行く先々で様々な人と出会い、少しずつ人の温かさに触れていく。 そして恋も…。 “自分を探さない旅”を始めた女の子のちょっとビターな物語。... [続きを読む]

受信: 2009年2月 6日 (金) 19時24分

» 映画「百万円と苦虫女」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
海の家から山の桃園・・山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ、ああ、われひとと尋めゆきて・・苦虫女の行くところ、涙と恋に辛い体験そして気持ちいい風・・ 鈴子(蒼井優)は就職を失敗してのフリーター、しかし、拾ってきた可愛くて可哀そうな子猫ちゃんを捨てられたから... [続きを読む]

受信: 2009年2月12日 (木) 00時30分

» 『百万円と苦虫女』 [京の昼寝〜♪]
   □作品オフィシャルサイト 「百万円と苦虫女」□監督・脚本 タナダユキ□原作 タナダユキ(「百万円と苦虫女」幻冬社) □キャスト 蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之介、齋藤隆成、笹野高史、嶋田久作、モロ師岡、石田太郎、キムラ緑子、矢島健一、斎藤歩、堀部圭亮、江口のりこ■鑑賞日 7月30日(水)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5) <感想> いかにも女性の視点(女性監督らしい)から描かれた映画だ。 就職浪人中の鈴子(蒼井優)は、アルバイトをしながら実家で暮... [続きを読む]

受信: 2009年2月18日 (水) 17時20分

» 100万円の桜 [Akira's VOICE]
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このところ邦画のレンタルが多いのでまとめてみました。「百万円と苦虫女」「純喫茶磯辺」今回はこの二つ。「ジャージの二人」「リアル鬼ごっこ」も見たけど、お勧めじゃないので感想はパス。☆百万円と苦虫女☆(2008)タナダユキ監督蒼井優森山未來ピエール瀧ストーリー...... [続きを読む]

受信: 2009年4月19日 (日) 07時54分

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受信: 2011年2月13日 (日) 21時30分

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