インクレディブル・ハルク
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迫力のアクションシーンそして… |
一応物語冒頭に前作で起こった出来事、すなわちブルースがハルクに変身するようになってしまった過程と、研究所で起こった一連をフラッシュ的に観せてくれますが、出来たら前作を観てからのほうが理解しやすいとは思います。とはいえ、基本的にアメコミ、あんまり考えなくても十分楽しめる作りになっていますからご心配なく。
さて、前作はエリック・バナが主演を務めたため、ハルクもバナを太らせたようなちょっと“とっちゃん坊や風”だったのに対し、今回のハルクの方が若干リアル感があり強面に見えます。ただし、ブルースが髪の毛を7:3ぽく分けているのでハルクもそのまんまです。(笑)いずれにしてもあのとんでもなくパワフルな肉体は健在で、今回もその肉体を活かして大暴れしてくれます。
最大の違いは敵役がいること。ティム・ロスが演じるブロンスキーは生粋の戦士で、ハルクの超人的能力に魅了されてしまいます。そしてハルクとの戦いを切望するあまり、ブルースの血液をその肉体にとりこむことで、ハルクと同等のモンスターへと変身、ここに超絶パワー同士の決戦の火蓋が切って落とされるのでした。
銃火器は全く通じない2人。多少の武器の使用はあるものの、基本的には肉弾戦。「おいおいすげー迫力だな!」と感心している間にも、お互いに相手をぶっ飛ばすたびに街がぐちゃぐちゃに破壊されていきます。ここまでくるとある種の爽快感を伴ってきますね。個人的に一番驚いたのは、墜落してガソリンに引火し、炎に包まれるヘリコプターに向ってハルクが渾身の柏手(かしわで)を打つと、衝撃波で火が消えるというシーン。ヘリに乗っていたベティを助けるためにハルクが見せた“技”の一つですが、カメハメ波もビックリという感じ。(笑)
ついでに“ハルク・スマッシュ”という技も披露してくれるのですが、原作読んでないといまいちよく解らなかったり。というか、それまでハルクに変身したら全くしゃべれなかったのに、突然そこだけ名前を叫びながら技をくりだしてくれたます。「なんじゃそら!」と突っ込みながらも目は画面に釘付けになってしまいました。
さてヒロインのリヴ・タイラーですが、ハルクを止められる唯一の人間で、ブルースの恋人役という重要な役回り。ところがいま一つ存在感が際立たないんですね、これが。基本的にはブルース=ハルクの存在感があまりに大きいので、他のキャストはどうしても相対的に目立たなくなってしまいます。もっとも私としてはリヴの顔を見てるだけで満足なので別に構わないんですけども。
結末は鑑賞してもらうとして、最後の最後にサプライズが用意されています。そう、ある男が登場してきます。ヒントは“鉄”。これは心憎い演出で、同じマーベルの作品同士だから出来たこと。ここまで書いたら解りますよね?
個人的オススメ度(どうしてもリヴに見とれてしまう…)
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