ウィッカーマン/THE WICKER MAN
主演がニコラス・ケイジ。彼に惹かれて鑑賞してみたこの映画、1973年に制作されたオリジナルのリメイク作品だそうです。なんと最低の映画に与えられるゴールデンラズベリー賞5部門にノミネートされるという、ニコラス・ケイジ主演作品にしては快挙を成し遂げています。っていうか・・・、そういうことは観る前に言って欲しかった・・・。
>>『ウィッカーマン』allcinema
何と不愉快な…。
最初に書いてしまいますが、観終わってこれほど不愉快な気分になった作品は久しぶりです。大好きなニコラス・ケイジが主演なだけに余計腹立たしい。何でこんな作品のオファーを受けたんでしょうか・・・。書き出しからで申し訳ありませんが、時間の無駄と言うよりも、観たら間違いなく不愉快になるので、観ないほうがいいです。
今こうして観終わってからは、ラジー賞5部門ノミネートも納得の作品だと思えるのですが、実を言うと途中まではそんなでもなかったんです。むしろ“謎が謎を呼ぶとはこのことか?”と思って観ていたほど。ニコラスは今回警官役、ひょんなことから、行方不明の娘ローワンの捜索することになります。始めたばかりの頃は、島民にやたら女性の双子が出てきたり、妊婦が数人連なって歩いていたり・・・。奇妙な様子に興味を惹かれます。
聞き込みをした女性が、「島を出るとき私も連れて行って。」と頼んだりして、「うーむ、この島の秘密はなんなんだ。」なんて思ったり。ところがこれが途中から雲行きが変わってきます。確かに捜査はするものの、いつまでたってもローワンは見つかる気配すらナシ。しかもタネを撒き散らしておいて、それが何一つ解決しない。普通は目的にたどり着くために撒かれたタネを一つ一つ解明していくものですが、この作品に関しては最後の最後まで謎は謎のまま。双子がやたら出てくるのは何?あの妊婦の多さは何?あの女性の「島を出るときに連れて行って欲しい。」という言葉は一体何?多くの“何”を残したまま、メイラスは最終的に死にます。
早い話が、島の儀式で生贄が必要なのですが、生贄用の男は島民の女性が外の世界に出て男を引っ掛けてくると。そして、助けを求められた男がノコノコ島にやってきたところを巨大なウィッカーマンで生贄として焼き殺す。こういうお話なんです。メイラスは最初から生贄にされるためにウィローに誘われていた、全てが計算ずくだったという訳。(※ウィッカーマンとは巨大な人型の檻のこと。)
この事実は物語の本当に最後まで解らないように作られています。私は最後の最後までメイラスは助かるものだと思っていたので、死んだまま話が終わってしまったときに感じたのは、まず「は?終わり?」という驚き、そしてその後に猛烈な不快感が襲ってきました。ちなみにメイラスが生きたまま焼かれるのに火をつけたのは、娘であり探していたローワンその人です。
“怖かった”でもなく“気持ち悪かった”でもなく、ただただ本気で不愉快。こんな映画は作るべきではありません。
個人的オススメ度
(全くオススメできません。)
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