クローズZEROII
その名の通り『クローズZERO』の続編。主演は変わらず小栗旬、メインメンバーに変更はなく山田孝之、やべきょうすけ、高岡蒼甫ほか若手俳優勢ぞろいと言った感があります。更に今回は鈴蘭高校のライバル鳳仙学園のTOP・鳴海役でRIZEの金子ノブアキ、一年生の美藤役で三浦春馬も参加と、前作より一層魅力的なキャスティング。監督は『ヤッターマン』が大ヒット中の三池崇史とくれば見逃せない一作です!
>>『クローズZEROII』公式サイト
男!男!男!震えるほどカッコイイ!
←クリックお願いします
大衆エンタテインメントを撮らせたら今の日本で三池監督の右に出る人はいないのではないでしょうか。133分もあるなんて全く感じなかったほど夢中に観てしまいました。この手の映画が好きな人には堪らないものがあります。私はこういう男くさい作品が大好きなんで大満足の一作でした。前作でも感じたのですが、とにかくナイスキャスティング!更に今回新たに登場したライバル鳳仙学園のTOP・鳴海大我の金子ノブアキ、一年生の三浦春馬がまたイイ!
さて、上映開始とともにまずは滝谷とリンダマンのケンカからスタート。べらぼうに強いリンダマンにあの滝谷があっという間にのされてしまいます。いきなりなんなんだこの展開は?と思わせつつタイトルバックに突入です。このタイトルバックがまた良く出来ていてセンスの良さを感じさせてくれます。
ストーリーは作到ってシンプル。鈴蘭と鳳仙は2年前の抗争が原因で休戦協定を結んでいます。ところが、ある事件をきっかけに滝谷はその協定を破ってしまうのでした。芹沢を倒し対外的には鈴蘭の頭を張っている滝谷の協定破りは鈴蘭と鳳仙の戦争を引き起こすことになります。しかし、滝谷の出現以来バラバラの鈴蘭はこのままでは潰されるのは必定。鈴蘭の看板の重さに悩む滝谷を尻目に、鳳仙の仕掛けははじまっていくのでした…。
面白いのは本来メインであるはずの鈴蘭だけでなく鳳仙の側の人間ドラマもしっかりと描かれていること。とかく敵役ともなれば割と適当な描かれ方をされてしまうものですが、それぞれのキャラがちゃんとフィーチャーされています。これでは観客も鈴蘭側だけでなく鳳仙側に立つ人もでてくるんじゃないでしょうか。(笑)「男のケンカは拳でするもんだ。」と言って憚らない鳴海、「俺らの代で鈴蘭を潰します。」と言ってのけた美藤、他にも芹沢にあこがれる狂犬漆原と、魅力的な面々が揃っています。
一方鈴蘭。滝谷が芹沢を倒して以来、辛うじて芹沢軍団にまとめられていた鈴蘭はバラバラになります。滝谷はいかにして鈴蘭をまとめるのか。本作の見所の一つです。ポイントになるのはいかに芹沢と芹沢軍団を動かすのかということ。悩む滝谷にアドバイスをしたのは父親であり芹沢本人でした。結局自分のことを考えているだけでは人はついてこない、そのことに気付いた滝谷は校内放送で鳳仙との戦争に協力してくれるように全校生徒に頼みます。
しかし集まったのは40人程度でした。しかもそこに芹沢の姿はありません。G.P.Sを解散し鳳仙のグラウンドに一人で現れた滝谷は100人以上の鳳仙の兵隊に果敢に戦いを挑みますが、所詮は多勢に無勢です。しかし!そこに現れたのが芹沢を含む鈴蘭の連中。当然こういう展開になると解っていても、彼らが登場するシーンには興奮を禁じえません。そしてついに全面戦争開始!「屋上までたどり着いたらタイマンだ。」という鳴海の言葉に従いひたすら突き進む滝谷と芹沢とその仲間たち。
滝谷と芹沢の2人を屋上に行かせるために仲間たちは一人また一人とその場に留まり、押し寄せる鳳仙の兵隊を体を張って防ぎます。当然ボッコボコにされますが、いずれも一騎当千の連中ばかり、ボロボロになりながらも最後に立っているのは鈴蘭でした。それにしても、覚悟を決めた男の顔は最高にカッコイイですね。屋上手前にたどり着いた2人を待っていたのは狂犬漆原。ここでは芹沢が留まり漆原と対峙しますが、その時の滝谷が漆原に言ったセリフ「おい、お前ハズレくじ引いたぞ。」はかなり痛快なセリフです。
滝谷と芹沢、それぞれのタイマンは言葉では表現しにくいほど迫力を伴ったシーンです。これはごちゃごちゃ書くより作品を観て下さい。客観的に観たらタダのケンカシーンですが、思わず魅入られてしまうこと請け合いです。個人的にはここで印象的だったのが美藤。突然ナイフをもって現れた鳳仙の鷲尾の前に瞬時に現れ、回し蹴り一閃で倒す彼はとてつもなくカッコイイ!三浦春馬の出番は全体としては非常に少ないのですが、この最後の回し蹴り一閃で強烈に印象付けてくれました。
基本的に不良たちのストーリー故に暴力表現は避けては通れませんし、むしろそれを楽しむ作品ですから、もしかしたら絶対受け入れられない人もいるとは思います。ただ言えるのは『ドロップ』のような映像表現上ちょっとどうかというケンカシーンではなく、むしろ昔懐かしい「ビーバップ・ハイスクール」の現代版と言ったほうがよいかも知れません。男クサい雰囲気がプンプン感じられる良作でした。
個人的オススメ度
(卒業証書の校長名が高橋弘♪)


↑いつも応援して頂き感謝です!
今後ともポチッとご協力頂けると嬉しいです♪
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: クローズZEROII:
» 「クローズZERO II」校内土足厳禁、熱すぎる続編 [soramove]
「クローズZERO II」★★★☆
小栗旬 、 高岡蒼甫 、桐谷健太 、山田孝之 主演
三池崇史 監督、2009年、133分
「鈴蘭と鳳仙の抗争、
理由はなんであれ、とにかく
ほぼ全編ケンカシーン、
熱いエネルギーを感じたいなら
見て損はないが、
一般的な映画として、、
内容を求めてはいけない」
画面に登場する「高校生」が
ほとんど高校生には決して見えない面々、
でもひとたび喧嘩シーンになると
その理由なき暴力が
何故だか単純にスカッとする。
... [続きを読む]
受信: 2009年4月13日 (月) 07時21分
» クローズZERO II [映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜]
評価:★★★[3/5]
とりあえず、小栗旬を見ておこうかと・・・ [続きを読む]
受信: 2009年4月13日 (月) 11時24分
» 「クローズZEROII」 [かいコ。の気ままに生活]
試写会で 観てきました。「クローズZEROII」公式サイト大人気コミック「クローズ」を実写映画化した、クローズZEROの続編。前作かなりお気に入りで今回も楽しみにしてました!ただ、もう鈴蘭のテッペンとっちゃった源治をこのあとどうするんだろうナーって思ってたら今回...... [続きを読む]
受信: 2009年4月13日 (月) 15時09分
» クローズZERO2 [Akira's VOICE]
打たれ強くあれ!!
[続きを読む]
受信: 2009年4月13日 (月) 18時01分
» 「クローズZERO II」 [みんなシネマいいのに!]
「クローズZERO」の続編…ってそれなら、ただの「クローズ」じゃないの? 1作 [続きを読む]
受信: 2009年4月13日 (月) 21時01分
» クローズZERO第2章完結編 [★ Shaberiba ★]
鈴蘭VS鳳仙 彼らの戦いに意味はあるのか〜!! [続きを読む]
受信: 2009年4月13日 (月) 22時03分
» 「クローズZEROⅡ」プチレビュー [気ままな映画生活]
ここ最近はワルメン映画が流行のようだ・・・
本作品を含めて立て続けに公開されている。
ビーバップ世代なので、このような作品は懐かしくもあり
熱い男たちの生きざまを体感できた。
いや〜、とにかく熱い。
その一言につきる。... [続きを読む]
受信: 2009年4月13日 (月) 23時20分
» クローズZERO II [象のロケット]
いつまでたっても一つにまとまる気配のない不良の巣窟・鈴蘭男子高校(別名『カラスの学校』と、鳴海大我がトップに君臨する一枚岩・鳳仙学園(別名『殺しの軍団』)。 数年前の“血の抗争”事件以来、固く守られていた両校の休戦協定がついに破られてしまった! 鈴蘭高校はかつてない危機を迎えることに…。 人気バイオレンス・コミック実写劇場版第2弾。... [続きを読む]
受信: 2009年4月14日 (火) 08時27分
» 「クローズ ZEROII」観てきました♪ [りんたろうの☆きときと日記☆]
☆「クローズ ZEROII」
監督:三池崇史
出演:小栗旬、やべきょうすけ、黒木メイサ、高岡蒼甫、桐谷健太、高橋努、鈴之助、遠藤要、上地雄輔、伊崎右典、伊崎央登、大東俊介、橋爪遼、小柳友、金子ノブアキ、阿部亮平、大口兼悟、蕨野友也、綾野剛、波岡一喜、三浦春馬、深水元基、阿部進之介、松重豊、遠藤憲一、岸谷五朗、山田孝之
県内随一の不良校・鈴蘭男子高校、別名・カラスの学校。
いまだかつてその頂点に君臨し、群雄割拠の不良達をひとつに束ねた者は存在しない。
“百獣の王”と呼ばれる怪物・芹沢多摩雄を倒した... [続きを読む]
受信: 2009年4月14日 (火) 14時40分
» 【クローズZERO Ⅱ】 [日々のつぶやき]
監督:三池崇
出演:小栗旬、山田孝之、高岡蒼甫、三浦春馬、やべきょうすけ、黒木メイサ
「芹沢軍団とG・P・Sとの戦いの半年後、鈴蘭統一のためにリンダマンに挑戦し続ける源治。
ある日鳳仙と芹沢軍団の言い争いを見つけ相手を思わず殴った源治、続いていた休戦協... [続きを読む]
受信: 2009年4月15日 (水) 12時08分
» クローズ ZERO? [UkiUkiれいんぼーデイ]
JUGEMテーマ:映画
2009年4月11日 公開
★★★★☆ おっしゃ〜っ男祭りじゃ 星4っつ!
またしてもガクランに萌える!!!
また逢えたねぇ〜滝谷源治と!
前作はもろにツボにはいってしまって劇場で3回も観たんだよねぇ〜。
だけど『?』はどうなんだろうなってちょっと心配もあったんですけど・・・。
これは、これは、なかなかやってくれましたよ!
求心力の無い鈴蘭高校のリーダー滝谷源治(小栗旬)
そんな時、休戦状態だった鳳仙学園との間... [続きを読む]
受信: 2009年4月15日 (水) 15時39分
» クローズZERO II [映画通の部屋]
「クローズZERO II」製作:2009年、日本 133分 PG-12指定 監督 [続きを読む]
受信: 2009年4月17日 (金) 20時28分
» 【映画】クローズ ZERO II [新!やさぐれ日記]
▼動機
ポイントが貯まったので昼間に観たい映画をチョイス
▼感想
続編もやっぱりクローズ ZERO。熱い熱い
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも
▼あらすじ
不良学生たちの巣窟・鈴蘭男子高校制覇を狙いリンダマン(深水元基)との頂上決戦に敗れた源治(小栗旬)は、まだ全校を統一できずにいた。そんなとき、かつてし烈な抗争を繰り返していた鳳仙学園との停戦協定が破られてしまう。鳴海大我(金子ノブアキ)率いる鳳仙学園の猛者たちが攻勢をかけてくる中、鈴蘭高校はかつてない危機を迎える。
▼コメン... [続きを読む]
受信: 2009年4月23日 (木) 08時15分
» 映画「クローズZERO II」 [FREE TIME]
映画「クローズZERO II」を鑑賞。 [続きを読む]
受信: 2009年4月26日 (日) 02時04分
» クローズZEROⅡ [読んでるあなたはだーれ?]
とうとう見てきました〜クローズZEROⅡ
おもしろかったぁ
GENJI最高〜芹沢最高〜
どっちが最高かって
ん〜、山田君演じる芹沢多摩雄
今回、旬くんの源治もよかったんだけど、やっぱり、芹沢には敵わない
超でかいダーツの矢を自分で作り、的に命中させる芹沢
これが、...... [続きを読む]
受信: 2009年4月30日 (木) 01時50分
» クローズZERO Ⅱ [映画MAGICAL]
愛情・友情・てめえに根性!
★★★★★
監督:三池崇史
原作:高橋ヒロシ
脚本:武藤将吾 水島力也
製作年と国:2009/日
鑑賞日:2009.4.29(TOHOシネマ)
キャスト:小栗旬 やべきょうすけ 金子ノブアキ 三浦春馬 高岡蒼甫 山田高之 高岡蒼甫 黒木メイ....... [続きを読む]
受信: 2009年5月 1日 (金) 10時56分
» クローズZEROII [ダイターンクラッシュ!!]
4月15日(水) 21:20~ TOHOシネマズ川崎6 料金:1200円(レイトショー) パンフレット:600円(買っていない) 『クローズZEROII』公式サイト 「ヤッターマン」では絶好調だが、それまで苦戦していた三池崇史がスマッシュ・ヒットを飛ばした「クローズZERO」。予想外のヒットだったので2作目製作か?キャストは全員継続出演。 ドラマ部分はほとんど皆無、しかも脇役の二人にしかドラマを用意していないも同然。全編、友情も仁義も無しで、喧嘩しているだけ。ひたすら殴って蹴る。あと煙草すって... [続きを読む]
受信: 2009年5月 5日 (火) 00時17分
» クローズZERO II(映画館) [ひるめし。]
負けっぱなしじゃ終わんねぇ。 [続きを読む]
受信: 2009年5月25日 (月) 23時27分
» 「クローズZERO Ⅱ」最初から最後まで [ノルウェー暮らし・イン・London]
ようするに、学ランを着たやくざなのだ。
最初から最後まで殴り合っていて、結局おいしいところは、やべきょうすけが持って行く・・・ [続きを読む]
受信: 2009年10月 5日 (月) 23時14分
» クローズ ZERO Ⅱ [映画君の毎日]
クローズZERO II スタンダード・エディション
¥2,952
小栗旬主演の大ヒット映画『クローズZERO』の完結編。G・P・Sと芹沢軍団の抗争から数ヵ月。源治はリンダマンとの勝負に固執するあまり、鈴蘭制覇の道を見失っていたが対立する鳳仙学園の休戦協定が破られ…。メイキングな... [続きを読む]
受信: 2009年11月 9日 (月) 01時01分
» 【クローズZERO II】 DVD映画 [じゅずじの旦那]
またまた恐そうなのが、いっぱい まずは来訪記念にどうかひとつ! [:next:] 人気blogランキング【あらすじ】芹沢多摩雄を倒し鈴蘭高校制覇に近づいた滝谷源治。そんな彼の前に鳳仙学園の面々が現れた。かつて鈴蘭と鳳仙は死人まで出す“血の抗争”を繰り広げていたが、今は休戦状態にある。だが源治が手を出したことで休戦協定は破棄され、両校は再び戦争状態に。トップの鳴海大我を中心にまとまった鳳仙軍団の前に、鈴蘭の不良たちは次々に倒されていく。そんな状況にも関わらず、源治は気ままな生活を続け・・・監督:三池... [続きを読む]
受信: 2010年3月22日 (月) 11時31分
» 映画『クローズZERO Ⅱ』(お薦め度★★) [erabu]
監督、三池崇史。脚本、武藤将吾、水島力也。2009年日本。学園バイオレンス映画。 [続きを読む]
受信: 2010年7月24日 (土) 03時56分
» 誰も知らない、始まりの物語が始まる。「クローズZERO」 [Addict allcinema おすすめ映画レビュー]
【関連記事】
「クローズZERO2」
クローズZERO 壁紙 [続きを読む]
受信: 2011年10月29日 (土) 14時25分
最近のコメント