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2009年4月17日 (金)

永遠のこどもたち

Photo_2『パンズラビリンス』や「ヘルボーイ」シリーズのギルレモ・デル・トロ製作の作品。監督はフアン・アントニオ・バヨナ、そして主演はベレン・ルエダ。スペイン映画ですが、ここ最近の私はどうもスペイン語率が非常に高かったり。(笑)見過ごしてしまったのでDVD待ちのつもりがパルコ調布キネマでレイトショーにかかってくれましたんで、スクリーンで観る事ができたのでした♪

>>『永遠のこどもたち』公式サイト

深い愛情に包まれたオカルト作品

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製作にギレルモ・デル・トロ本人が加わっているだけありデル・トロワールド全開なダークな作風です。『パンズラビリンス』や『ヘルボーイ』の映像や作風が好きな方は問題なく入り込める作品ですね。監督はデル・トロの弟子のフアン・アントニオ・バヨナですが、先日、日本公開されたばかりの『トワイライト~初恋~』の第3弾『Eclipse』の監督に決まったそうです。予習の意味も込めて本作を鑑賞するのも良いかもしれません。

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さて、本作は一応ホラー映画に分類されるらしいのですが、結論から言うとそれは当てはまりません。ホラー映画は恐怖を楽しむものであり、ありていに言ってしまうと怖がらせてナンボな訳です。しかし本作のテーマは怖がらせることにはありません。切なくも悲しい母子の愛情を描いた作品で、劇中感じる恐怖はそれを表現するための逆説的な手段なのではないかと感じました。とはいっても結構ショッキングなシーンが出てきたりするんで、油断してると鑑賞中に体をビクッ!っとする羽目になりますけどね。(笑)

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まず印象的だったのが上映開始直後のワンシーン。孤児院の庭を笑い声を上げながら駆け巡る子供たち。美しい光景の中に子供たちの幸せそうな姿を見るのですが、その後の彼らを襲う運命については知る由もありません。そしてそれは孤児院からもらわれて行ったラウラにしても同様です。更にその後のタイトルバック。壁紙を破ると、破った位置にテロップが乗るのですが、子供の手が出てきて破いていくところがなんとも言えず不気味。この冒頭部分だけでも十分デル・トロ風味なのですが、このタイトルバックが物語り終盤への伏線になっているとは流石に解りませんでした。こんな所からも脚本の完成度の高さを感じました。

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さて、物語は不思議でオカルトチックな出来事が次々と登場します。例えばシモンはシモンにしか見えない友達ががいたり、その見えない友達と“宝探し”ゲームをしたり。あるいは謎の老婆ベニグマの登場と、謎が謎を呼ぶ展開なのですが、決してそれが安っぽい脅かしではなく、全て物語後半へのギミックとなっています。ただ、人の心の底に潜む恐怖心を掻き立てるような演出が多いので、怖さが先に立ちそれとは気づかないかもしれません。もちろんそれはそれで良いのですが、鑑賞する際は敢えて冷静に観るというのもまた面白いでしょう。

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シモンが消えてから孤児院では不思議な現象が起こり始めます。警察が頼りにならないと悟ったラウラは霊能者の力を借りるのですが、そこで解ったのは、確かにこの孤児院には“こどもたち”がいるということ。そして“こどもたち”を見る事が出来るのは“死”に近い人間だけだということでした。この事実がラウラの最後の決断に大きな影響を与えます。邦題となっている「永遠のこどもたち」の意味するところとは?そして登場人物個々に関わる複雑な人間関係とは?全てが明らかになった時、切なくて悲しいけども深い感動が残るはずです。

個人的おススメ度(ベニグマのあのシーンは心臓に悪い…)

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コメント

こちらにもありがとうです。

これ、ホラーとも言えるし、オカルトっぽい演出が見事でした。
でも底にあるのは母の愛なんですよね、
なんとも今までにないような雰囲気がまた良かったです★

投稿: mig | 2009年4月17日 (金) 00時31分

こちらこそコメありがとうですnote

実は書きながら上手く説明できない感じなんだよなぁと迷っていました。
例えば残された夫はどうなるんだとか、ラウラはシモンの死に責任を感じてしまったのかとか、考えられない訳ではないんですよね。

でもラストシーンではそういう理屈ではなく、ただ涙がでました。ある種身勝手な程の母親の愛情に感動したんだと思います。

おっしゃる通り、ちょっと今までにない感じの作品でした。happy01

投稿: KLY | 2009年4月17日 (金) 01時37分

こんにちは~♪
KLYさんのところも今公開中なんですね。
DVDよりもやはり劇場で見ることが出来て良かったと思いました。
私はギレルモの作風が好みみたいです。
悲しさが漂っているのが好きなのかな。

ベニグマのシーンだけは椅子から飛び上がっちゃいました。

投稿: ミチ | 2009年4月17日 (金) 10時31分

ミチさんこんにちはhappy01
パルコ調布キネマは調布にあるパルコにはいってるミニシアターで、良作を短期間ずつちょこちょこ上映してるんです。
忘れた頃に良作が来るんでチェックが大変なんですけどね。(笑)

>悲しさが漂っているのが好きなのかな

ああ、言ってる意味がわかる気がします。この作品の場合、映像自体はホラーが入っていても、持ってる雰囲気はホラーじゃないですよね。私もギルレモ風、好きです。happy01

投稿: KLY | 2009年4月17日 (金) 11時19分

この映画を見終わると、あのタイトルバックや「達磨さんが転んだ」をする子供たちの姿が切なく見えてしまいます。

細かな部分での演出に長けた映画。そんな感じがした作品でしたよ。

投稿: にゃむばなな | 2009年4月17日 (金) 22時08分

にゃむばななさんこんばんはhappy01

確かにとても細かい部分の、怖さを感じる部分を含めて、人間の心のヒダに訴える演出が良かったです。決して派手さはなかったのに、最後はホロリと…自分で目に涙がたまっていたことに後から気がつきました。weep

投稿: KLY | 2009年4月17日 (金) 22時27分

こちらにもTBありがとうございました。
ラストにこんなに切ない気持ちなり、かつ感動させられた作品は久しぶりでした。
今自分の生きている世界の裏側に、もしかしたら「神隠し」にあった迷える魂たちの世界が異空間として存在しているかもしれないと真剣に思ってしまいました。
ラウラはあの世界で永遠の時を過ごすのでしょうか。

投稿: hyoutan2005 | 2009年6月 1日 (月) 22時35分

>hyoutan2005さん

>異空間として存在しているかもしれないと

本当にそう思わされます。ラウラは…少なくともシモンのいないこちら側よりもシモンとともに向こう側で魂の安らぎを得ることを選んだのでしょうね。
こちら側の私たちとしては、切なくて悲しいラストですが、彼女にとっては幸せに包まれていたのだと思います。

投稿: KLY | 2009年6月 2日 (火) 00時59分

KLYさん、こんにちは。

なんか、皆さん、深いですね。
私、よくわからなかったです(^^;
シモン役の、子役の子、めっちゃ可愛いな~とか、
ラウラの37歳にびっくりしたりとか。もっと上だと思ってた(^^;
トマスのお母さん、子供達を殺しておいて、今までのうのうとお裁きなしに生きてきたなんて、むかつく。
とか(^^;

KLYさんのレビューや皆様のコメント読んでると、私って(^^;!!

あ。でも、「パンズ・ラビリンス」は大好きなんですけどねぇ・・・。

投稿: ちえこ | 2009年6月 6日 (土) 08時59分

>ちえこさん

全然それでいいじゃないですか^^
自分で感じたままで良いと思いますよ~。それでそれでみんなであーだこーだ話すのが楽しいんですから♪
トマスのお母さんなんて、お裁きなしというか、よく今までばれなかったなぁとか思いましたもん。

「パンズ・ラビリンス」良かったですよね~。ファンタジー好きな私ですけど、あんなダークファンタジーがあると、初めて知った作品でした。^^;

投稿: KLY | 2009年6月 6日 (土) 12時47分

お邪魔します~!!
念願かなってやっと見れましたぁ(涙)
ラストまさに「パンズ~」に通じる物悲しさがありましたね。
ベニグマ親子も・あの子供たちも
誰にも気に留めてもらえない?存在だったんでしょうか・・・(涙)
怖いけど切なさ散らばるギルレモ作品?
やっぱ心惹かれます。好き!!

投稿: くろねこ | 2009年6月 8日 (月) 22時13分

>くろねこさん

監督がギレルモの弟子だけあって、プンプン風味を漂わせてますよね。(笑)
子供たちはラウラが気付くまでは誰にも気にも留められなかったんでしょうね。で、幼馴染のラウラが戻ってきた。シモンの魂とともに、彼らにもようやく安らぎが訪れたんだと思います。

投稿: KLY | 2009年6月 8日 (月) 22時48分

KLYさん、こんにちは!
>監督はデル・トロの弟子のフアン・アントニオ・バヨナですが、『トワイライト~初恋~』の第3弾『Eclipse』の監督に

 これ!情報ありがとうございますー。はじめてこちらで知りました。それは楽しみです!
ん~~、でも、第三弾なのね?(^^ゞ まだ2弾も見てないんで、ずいぶん先の事なのかぁ~^^
私も最初の壁紙破りシーンとかからして、この監督のセンス好きかも!ってワクワクしてしまいました。

投稿: latifa | 2009年6月11日 (木) 09時38分

>latifaさん

壁紙破りって、一見すると「げっ!」って感じなんですが、実に上手いですよね。最後まで観ると、初めてタイトルバックの意味が解るという…。
隙のない作りでした^^

トワイライトはまずは第二弾でダコタちゃんが登場するのが楽しみだったり♪

投稿: KLY | 2009年6月11日 (木) 23時53分

こんばんは♪
『ヘルボーイ』はイマイチでしたけど『パンズラビリンス』は好きなのでちょっと切ない感じのホラーで好みでした。
見終わったあとにじわ~っときますね。

投稿: yukarin | 2009年6月17日 (水) 22時13分

>yukarinさん

こんばんは~☆
そうですね、私も『ヘルボーイ』より『パンズラビリンス』のほうが好きです^^ ホラー苦手なんでこういう形でのホラーは歓迎なんですよね、私でも観れますから。^^; もっともベニグマは勘弁してほしかったけど…(笑)

投稿: KLY | 2009年6月17日 (水) 22時53分

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