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2009年4月 1日 (水)

REPO!レポ

Repo 『ソウ』シリーズのダーレン・リン・バウズマン監督作品。主演はアレクサ・ヴェガ。他に主人公の父親役にしてレポマンを演じるアンソニースチュワート・ヘッド、そして何かとお騒がせなパリス・ヒルトンも出演しています。日本人的には音楽プロデューサーのYOSHIKIに注目といったところでしょうか。

>>『REPO!レポ』公式サイト



斬新な映像と際立つキャラクター

あらすじへ

01

何でもバウズマン監督は『ソウ5』を断ってまでこの作品に臨んだそうですが、確かにそれだけの拘りを感じさせる作品でした。オペラ映画らしいのですが、ミュージカル映画とどう違うのかは、私には良く解りません。(笑)ただ今まで私が観た数少ないそれとはまた異なった、独特の雰囲気を持っていました。イメージ的には『スウィーニートッド』に似た感じがしなくもないですが、また違った斬新な映像センスが感じられます。

05 04

最初にこの作品のポスターを見て、そこに写っているアレクサ・ヴェガを見たときに思ったのは、「リア・ディゾン?」。(笑)異様なまでにのっぺりとした肌の質感と能面のような表情、しかし観終わるとこの人工的な質感がこの作品の世界観にはピッタリだと納得してしまいました。それは何も彼女が演じるシャイロだけでなく、他のキャラクターにも言える事で、登場するキャラクターがともすれば作品全体のバランスを崩しそうなぐらい強烈な個性を放っています。これだけのキャラクターをしっかりとまとめ切ったバウズマン監督の手腕が光る作品といえるでしょう。

02 03

死に至る奇病が大流行し、その治療のために手術がブームになり臓器移植もお金さえ出せば普通に誰もが出来る世界、その世界を牛耳っている医療会社のジーン社でした。しかしローンで買った臓器の代金返済が少しでも滞った者はレポマンと呼ばれる臓器回収人に生きながらにして買った臓器を回収されます。何というか…もう設定からしてかなりシュールです。“レポマン”というと何となくアメコミのヒーロー的なイメージですがとんでもない!その臓器回収の容赦なさといったら…生きたまま腹を掻っ捌き内臓を掴み出すというエグさ。

11 10

こう書いていると完全にホラー映画になってしまうのですが、何故かあまりそうは感じられないところがこの作品の特徴です。(分野的にはホラー・ミュージカルらしいですが。)それは他のシーンの映像力が非常に高いから。上手く表現できないのですが、それ単体ではかなりグロイシーンも、本作に登場するキャラクターたち、ゴシック調なセット、退廃的な近未来の街、こういったある種異様な光景の一コマとしてはまってしまうと、特別異彩を放つシーンではなくなってしまうのです。

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故に観終わった後に残るのは洗練された独創的な映像美とYOSHIKIプロデュースの音楽だけ。実は、これだけ個性的な映像と音楽で魅了してくれながら、ストーリー的にはそう大した話ではなかったりするんですね、これが。ところで、本昨の独創的な映像美を作り出す一因にはその衣装の存在もあります。レポマンのどこかチープだけども、恐怖を前面に押し出した装い、シャイロの母親から譲り受けたといシック+ポップなドレス、メインの俳優だけでなく、登場人物がどんな格好をしているのかという部分も見どころです。

09 06

いずれにしろこの世界観、私的にはかなり好みなんですが、受け入れられない人には全くダメでしょうね。YOSHIKIの音楽はさすがにテイストとして受け入れやすく、それに乗せたミュージカル部分はスンナリと耳に馴染みました。そうそう、パリス・ヒルトンですが、今回世界を牛耳っているジーン社の社長令嬢役です。本当のセレブだけあってタカビーで傲慢な役はハマるというか、そのまんまというか。(笑)

個人的オススメ度(一般的には★3ぐらいかなぁ。)

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» REPO! レポ [いとしこいし ーいとしいこいしいものごとのおぼえがきー]
REPO! レポ 3/25(水)シネマライズ 原題:Repo!The Genetic Opera 悪趣味で美しい近未来ゴシックオペラ ヤヴァいくらい楽しかったっす。 正直、そんなに期待はしてなかったし、ソウの監督って云われてもそのシリーズ未見だし、怖い映... [続きを読む]

受信: 2009年4月 1日 (水) 02時02分

» 『REPO/レポ』 [ラムの大通り]
(原題:Repo!:The Genetic Opera) 「あ〜。久しぶりにやっちゃった。 一回、書いたのに全部消えてしまった。(涙)…」 ----確か、もうすぐ公開だよねというところから始めた気が…。 「そうなんだ。 亜蘭真主美士さんのおススメの作品で かなりグロい映画ということも…」 ----どういう内容だったっけ? 「近未来。 奇病が流行して 臓器ローンのビジネスが始まる。 レポマンというのは その臓器回収に従事する男で、 体から臓器をむしり取る。 だから血なまぐさく、グロいのも当然なんだ... [続きを読む]

受信: 2009年4月 1日 (水) 05時49分

» REPO! レポ / Repo! The Genetic Opera [我想一個人映画美的女人blog]
『ソウ』の2〜4の監督、ダーレン・リン・バウズマンが生み出した 最高にダークでゴスな幻想世界{/m_0150/} なんだかよくわからんけどこういう感じ好みっぽいので楽しみにしてました{/ee_3/} やっと日本でも今月公開。(順次、全国へ)ちょっとだけ早くシネマライズでの試写で観てきたよ〜{/m_0155/} 画像たっぷりだけど、肝心なストーリーのネタバレはなしで。 遊び心たっぷりなアメコミ風なオープニングから最後まで、確立した世界観がスゴい{/m_0158/} まさに生の舞台(オペラ)を... [続きを読む]

受信: 2009年4月 1日 (水) 09時54分

» 『REPO! レポ』 Repo! The Genetic Opera [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
ファンタスティック! 死にいたる奇病が流行する2056年。生まれながらの難病のため一度も外出をしたことがなかった17歳のシャイロは、ある日、医療会社「ジーン社」の社長ロッティにそそのかされて、禁断の外界へと足を踏み出す。こういうのは好き好き大好き。ダークなSFで、ゴシック・ホラーな装いのロック・オペラが参上。音楽映画やミュージカルが目白押しの中で、こういう独特の世界観のものを待っていたのだよ。アニメにはこんな近未来SFものはよく見かけるし、ゴシックな美術世界もファンタジーにはよくあったけれど、... [続きを読む]

受信: 2009年4月 1日 (水) 10時21分

» REPO!レポ [ともやの映画大好きっ!]
(原題:REPO! THE GENETIC OPERA) 【2008年・アメリカ】試写で鑑賞(★★★★★) 不治の奇病が流行し絶望と混沌に包まれた近未来を舞台に、生まれて初めて家の外へと踏み出した少女が目の当たりにする、美しくもグロテスクな退廃的世界を官能的な映像と音楽で綴るゴシック・ファンタジー・ロック・オペラ。 2056年の近未来。世界では死にいたる奇病が流行していた。ジーン社は、臓器移植で急成長した医療会社。この奇病の治療に当たる一方で、治療費返済の滞った患者から臓器を回収するという恐るべ... [続きを読む]

受信: 2009年4月 2日 (木) 01時14分

» REPO!レポ! [象のロケット]
2056年、病気で隔離されている17歳の少女シャイロは、医療会社“ジーン社”の経営者ロッティから病気を治すことができると言われ、外の世界へ連れ出される。 シャイロの父ネイサンはロッティにあやつられ、ジーン社で“合法的な暗殺”を請け負っていた。 シャイロの母の恋人だったというロッティがシャイロに近づいた目的とは…? ゴシック・ホラー・ミュージカル。 R-15... [続きを読む]

受信: 2009年4月 3日 (金) 05時40分

» REPO!/レポ [そーれりぽーと]
パリスがラジー賞もろた事なんてどうでも良くて、想像を絶する北米興業成績の悪さだった事もどうでも良くて、ただ『ソウ』シリーズの監督が撮ったからとりあえずチェックしておこうと思って、しょーもない事は覚悟して『REPO!/レポ』を観てきました。 ★ うわー、やってもうた。 なにこの映画、『ロッキー・ホラー・ショー』と『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』を足してユーモアを削いで血液と内臓とゴシックで割ったような、それが大失敗してるような映画です。 もうね、つまらなさ過ぎて半分くらいで席を立とうかと思った... [続きを読む]

受信: 2009年4月13日 (月) 23時23分

» REPO! レポ [映画、言いたい放題!]
脚本ゼミの仲間で作る映画を観る会の 今月の作品に選ばれました。 この選考は、興味はあるけれど 自分一人だったらわざわざ観に行かないもの(笑) 今まで選ばれた作品にはないジャンルなので これに決まりました。 2056年、世界は死にいたる奇病が流行していた。 助かる... [続きを読む]

受信: 2009年4月14日 (火) 13時40分

» 「REPO!レポ」観てきました♪ [りんたろうの☆きときと日記☆]
☆「REPO! レポ」 (原題:REPO! THE GENETIC OPERA) 監督:ダーレン・リン・バウズマン 出演:アレクサ・ヴェガ、アンソニー・スチュワート・ヘッド、サラ・ブライトマン、パリス・ヒルトン、オウガー、テランス・ズダニッチ、ポール・ソルヴィノ、サラ・パワー、ビル・モーズリイ 2056年、世界は奇病が蔓延し、死の恐怖にさらされていた。 助かる道は臓器移植のみ。 そこに目をつけたバイオ企業“ジーン社”は奇病の治療に当たる一方、高額な治療費返済の滞った患者から臓器を回収するという恐... [続きを読む]

受信: 2009年4月28日 (火) 14時39分

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