ビバリーヒルズ チワワ

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの最新作。セレブ犬のチワワが主人公のファミリーコメディです。ディズニー＋動物ときたらまあ外さないのもはや定説なんですが、さほど興味も湧かず…。１ヶ月フリーパスポートがあったのでタダで観れるならと鑑賞してきました。（笑）ちなみに声の出演に私の好きなアンディ・ガルシアがいたのですが、ホームのＴＯＨＯシネマズ府中は日本語吹替え版のみ。残念！
>>『ビバリーヒルズ　チワワ』公式サイト

私は渋面白いデルガド派！

　あらすじへ　

←クリックお願いします

以前このブログでも書いていますが、私は子供の頃のシェパードにメチャクチャ噛みつかれて病院送りになったトラウマで犬が苦手です。そのせいで、正直あまり観る気が起きませんでした。が、１ヶ月フリーパスポートをゲットしている以上、とりあえず観なきゃね！と鑑賞したわけですが…面白かった！（笑）ディズニー＋動物はホントハズしませんね。最後にはついついホロリときちゃったぐらい。

皮肉にもメインの登場人物…じゃなくて登場犬には私が最も苦手なジャーマンシェパードのデルガドがいます。ですが私は本作のなかで彼が一番気に入りました。当然シェパードですから、犬としての精悍さ、かっこよさはありますが、何よりそのバックヤードがいいです。“嗅覚を失った元警察犬”これがデルガドの今の肩書きでした。渋くハードボイルドを気取っているのにも関わらず、クロエのペースに巻き込まれるとそのハードボイルドさが逆に滑稽に見えてしまうのが最高に可笑しかったです。吹替え版を観たので、残念ながら担当するアンディ･ガルシアの声は聞けませんでしたが、代わりに松重豊さんの渋い声がイメージに合っていました。

声優といえば、クロエのお友達セレブ犬３匹の吹替えを森三中がやっていることがニュースになっていました。聞いた限りでは可も無く不可もなく。まあ、あまりどうでもいい役といったら失礼なんですが、ストーリー本線とは何の関係もないので、あくまで宣伝用なんだろうなと。個人的にはお笑い芸人にやらせるくらいなら、プロの声優を目指して頑張っている人たちにチャンスをあげたらよいのにと思わないでもないのですが。あとクロエの飼い主・ヴィヴを演じたジェイミー・リー・カーティスの吹替えは黒田福美さんでした。コレは見事にハマってます。ちょっと上から目線のしゃべり方が黒田さんのイメージ（失礼！）と重なりました。（笑）

本作は基本的には世間知らずのお嬢様が世間と初めて触れたときのギャップを楽しむものなので、実はこのパターンは人間ではいくらでもあったりします。それを犬に置き換えただけなのですが、その犬にチワワを選んだことが上手いと感じました。他にも愛玩犬はいくらでもいるのにチワワ。いかにもお嬢様をイメージさせますよね。もっとも守ってあげないと生きていけない小さな命…と思っているのは人間だけで、クロエとデルガドが逃げる途中で出会うチワワの群れのリーダーは「チワワは体は小さいけれど強い犬なんだ！」と訴えています。愛玩犬としてのチワワはともかく元々はどうだったのでしょうね。

さて主人公のクロエ。高級ダイヤネックレスの首輪をするわ、カシミヤの服を着るわ、靴は履いてるわ。飼い主ヴィヴの親バカっぷりが遺憾なく発揮されている訳ですが、多少極端ではあるものの、こういうのを観るといつも思うのが「イキモノは玩具じゃないんだけどな。」ということ。エンドロールの前に“ペットを飼う時は、責任を持ってきちんと飼おう”というようなメッセージがでるのですが、そもそもこうした玩具にするような風潮があるから「飽きたら捨てる。」なんてことが起こるんじゃないかと思うのです。

まあ、そこまで考える人は余りいないでしょうし、拘りすぎですね。（苦笑）作品そのものはとても楽しく出来ていますので、まさにゴールデンウィークに家族で出かけるにはうってつけの一作だと思います。

個人的オススメ度3.5
今日の一言：チワワの原産国は中国という説もあるらしいです。

↑いつも応援して頂き感謝です！
今後ともポチッとご協力頂けると嬉しいです♪