お買いもの中毒な私！

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズやドラマ「ＣＳＩ」シリーズのジェリー・ブラッカイマー製作。監督は『ベスト・フレンズ・ウェディング』のＰ・Ｊ・ホーガン。主演はアイラ・フィッシャーですが、むしろ私はライバルのスーズ役、透き通るような色白美人のクリステン・リッターの方が良く観ていたりします。原作はソフィー・キンセラのベストセラー小説。またしてもベストセラー小説モノか…。

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時代は安定志向？！スタンダードなラブコメディ

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いかにも女性好みな本作、実際今時の女性陣にはどう受け止められたのでしょう。少なくとも我妻はすこぶる満足だったようです。といいつつも、この手の作品が好きな私としても予告編を見たときから楽しみにしていた一作です。予告編の短い映像からもおおよそのストーリーが想像付いてしまう程度のオーソドックスなラブコメディでしたが、それだけに「ああ、でも結局は上手くいくんだろ？」という安心感があり、普通に笑わせてもらいました。

お買いもの中毒のレベッカ（アイラ・フィッシャー）は一流ファッション誌で働くことを夢見るＯＬ。毎日のように何やかんやと自分の中で理由付けをしてはショッピングをする毎日です。気が付けばカードの支払いは膨れ上がり、もはや返済不可能な額に。あせるレベッカはファッション誌「アレット」の面接に向うも、何故か経済誌の面接を受ける羽目になります。ところが！これが以外にも彼女に成功をもたらすのでした…。この時していた緑色のスカーフが本作におけるラッキーアイテム。主人公レベッカを演じるアイラは初見でしたがとてもキュートで可愛いです。声の調子からイメージしたのは何故か神田うの…。

難解な金融関係の話を自分の得意な買い物に例えて書いた記事が編集長のルーク（ヒュー・ダンシー）に評価され、掲載されると世間の評判も上々。ちなみにペンネームは例のラッキーアイテムにちなんで「緑のスカーフの女の子」でした。もっともどんな内容を書いたのかはいま一つ良く解りませんでしたけども。ともあれ、そこから先は何をやっても全て良い方向に転がっていくという良くあるパターン。でも、その手の予定調和って見ていて気持ちがイイですし面白いんです、やっぱり。そして、当然このパターンの行き着く先は無理がたたっての破綻と相場は決まっています。でもいいんです。最終的には上手くいくんだから。

レベッカはお買いもの中毒を治すために互助会に参加しますが、これはいかにもアメリカ的。アルコール中毒、麻薬中毒、自分一人ではダメだけど皆で助け合ってという…。ところが今回はこの互助会が裏目にでます。コラムで成功し、ＴＶ出演が決まったレベッカは、その為の衣装を買います。その衣装と友人スーズの結婚式で着るブライズメイド用の衣装を持って互助会に行ったのが不味かった。リーダーにその服を無理矢理寄付させられてしまいます。何とかテレビ用の衣装だけは買い戻して出演するも、そこには借金取りが押しかけ…。

テレビ出演をメチャクチャにしてしまい、せっかく上手く行っていたルークとは別れ、スーズにはドレスを寄付してしまったこととがバレて絶交状態。要するにレベッカは全てを失います。さぁ、ここからどう盛り返すのか！結局、自分のお買いもの中毒が原因だとようやく解った彼女は買ったもの全てを売り捌き、借金を返済します。特にラッキーアイテムの緑のスカーフはオークションの末３００ドルもの高値で売れたのでした。とまあ、察しの良い方はこの辺で展開が見えるところでしょうが、ここではこれ以上書きません。

正直なところを言うと突っ込み所が無いといったら嘘になります。しかし、本作の場合は細かいところは目を瞑り、雰囲気に乗せられて観るのが楽しくみるコツなのかもしれません。観終わった後のカップルの会話が面白そうな一作でした。

KLY妻的オススメ度3.5（私個人は3.0）
今日の一言：カード地獄ってかなり古いなぁ…

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