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2009年5月 4日 (月)

ウェディング・ベルを鳴らせ!

Photo セルビアを舞台にした作品。主演のツァーネを演じるのはセルビア人俳優のウロシュ・ミロヴァノヴィッチ。他にも恋人役マリヤ・ペトロニイェヴィッチ、リリャナ・ヴラゴイェヴィッチ、アレクサンダル・ベルチェク、ミキ・マノイロヴィッチと主要人物が殆どセルビア人で占められています。監督はサラエヴォ生まれのエミール・クストリッツァ。東欧の映画って殆ど観る機会がないですがどんな感じなんでしょう。
>>『ウェディング・ベルを鳴らせ!』公式サイト

恋の二元中継

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期待していたよりずっと面白かったです。東欧系の作品ということで、何となく重い内容を想像していたのですが、完全にハチャメチャラブコメディーでした。セルビアの山村と街が舞台となって繰り広げられる物語は、東欧の雰囲気あふれる音楽に乗せてすこぶる気持ち良いテンポで進んで行きます。主演のウロシュは15歳の役にピッタリのあどけない少年。…だと思っていたら、実は今年で17歳だそうです。恋人役のマリヤが20歳ですから何気に良いカップルなのでした。ちなみにマリヤは本作がデビュー作ですが、学校の前にいたのをスタッフが写真にとったことがきっかけで出演がきまったというのですから大抜擢ですよね。

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物語はセルビアの山村から始まります。のどかな風景がスクリーンに映し出され、軽快な音楽と共に1台の車が走ってきます。おもむろにベッドから起き上がった老人が覗き込んだものは…、そして次のカットで何故か煙突から潜望鏡?が飛び出すのでした。恐らくここまで読まれて「は?」と思われた方が殆どのハズ。無理もありません。実際に観た私も「え?」って感じでしたから。(苦笑)実はこの物語の主人公ツァーネの祖父ジヴォインは、様々なアイテムを作り出します。数々の落とし穴・強制目覚まし機・足踏みシャワーなど彼の手によるガジェットは物語の進行上で常にアクセントとなってきます。というか単純に面白いです。(笑)

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その祖父は自分の死んだ後の孫・ツァーネ将来を案じて彼に街に出て3つのことをするように命じます。1つは牛を売ったお金でイコンを買うこと。2つめは自分のためのお土産を買うこと。そして3つ目はお嫁さんを見つけて来る事でした。こうして、ツァーネは街に出かけることになります。ところが大冒険というほどのことも無く、ツァーネは街で見かけたヤスナに一目惚れするのでした。どうもにも展開が早すぎるなぁと弱冠不満に思ったのですが、本作の面白さはツァーネとヤスナの恋愛物語だけではなかったことが後から解ります。

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本作の面白い点は、言って見れば“恋の二元中継”になっている点。実は村には祖父とツァーネの他に教師のボサという女性が住んでいました。彼女はずっとジヴォインのことが好きで結婚したいと思っています。街ではツァーネがヤスナを追いかけ、村ではボサがジヴォインを追いかける。しかもツァーネとヤスナの間を邪魔するマフィアのボス・バヨが、ジヴォインとボサの間を邪魔する役人が、それぞれ度々登場しどちらの恋もすんなり成就させてはくれません。観客の目は街と村を行ったりきたりしますが、切り替えのタイミングが非常に上手いので、煩わしさを感じることはありませんでした。

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さて、マフィアにさらわれたヤスナを救出し、村に連れ帰るものの、マフィアは村まで追いかけてきます。このあたりの一連のくだりはもうドタバタ。しかしその中には「007」をオマージュしているのか秘密兵器が出てきたりと、笑えるわけではありませんが間違いなく見ていて楽しい展開。物語前半で登場する牛を発情させないために去勢するシーンと同じように、マフィアのボスを去勢してしまったりと、結構ブラックな部分もあるのですが、何しろ劇中の人物たちの楽しそうな顔と勢いに乗った音楽を聴くと全然気にならないから不思議です。

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ここまできたらもう結末は当然ハッピーエンドしかありえませんよね。どんな風にハッピーエンドかは具体的には書きません。でもハッピーエンドには間違いないんです。だってそう書いてあるから?!ちなみに劇中登場するジヴォインの祖父の親友の息子役・トプズは監督の息子さんだそうで、自らのバンドで音楽も担当しているそうです。気負わずらく~に鑑賞できる作品でした。

個人的オススメ度3.5
今回の一言:マリヤ・ペトロニイェヴィッチのファンになりました♪

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