ザ・スピリット

またしてもアメコミ原作の実写化作品。更に『シン・シティ』、『３００』の原作者であるフランク・ミラーが自ら監督。主演は『ママの遺したラヴソング』のガブリエル・マクト。共演は『ジャンパー』、『アイアンマン』のサミュエル・Ｌ・ジャクソン。しかし私の目当ては、大好きなスカーレット・ヨハンソンを筆頭にした美人女優たち！あまり評判が良くない作品ですが、まったく躊躇せず鑑賞です。（笑）
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豪華な女優陣に見とれる！

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試写会での評価を聞く限りどうもいま一つな本作。友人は試写でこの作品を観て気持ちが悪くなったと言っていましたが、スカーレット・ヨハンソンが出演しているだけで“スルー”の選択肢は既になかったりします。新作が多数公開されていることもあり、劇場は３分の１位の入り。上映開始とともに広がる黒と白を基調にした映像、そして早くも登場するスピリットの赤いネクタイだけが際立つ映像効果、私はこの手の効果が嫌いじゃない、というかむしろ好きなんですが、明らかに好みの分かれるところでしょう。

物語の舞台はセントラルシティ。ってこれがまた、ゴロといい様子といいゴッサムシティと良く似ています。更にバットマンの宿敵がジョーカーであるように、スピリットには宿敵オクトパスがいるのでした。そもそも物語の展開自体が今流行りの“ビギニング”的な作りで、何も知らない人でもスピリッツがどういうヒーローなのか全部わかるという、『ウォッチメン』とは違い解りやすい親切設計。原作なんて知らなくても全く気にする必要はありません。

主人公の元刑事デニーは犯罪者に殺されますが人体実験（後に判明）によって蘇ります。殆ど不死身の肉体となったデニーは、セントラルシティの守護者として“スピリット”になるのでした。既にこの段階で色んな漫画のいいとこ取りな気もしますが、まあそれもありということにしておきましょう。スピリットのトレードマークは真紅のネクタイ、そして黒い帽子と目の部分だけを覆うフェイスマスクをつけています。ガブリエル・マクトはいかにもアメリカンなハンサムガイ。マスクをしていてもそれが良く解ります。

さて、スピリットが他のアメリカンヒーローと異なる点、それはやたらとプレイボーイだということ。敢えて言いますが、本作の見所はオクトパスとの戦いにはありません。次々登場する美人女優を愛で、彼女たちとスピリットのロマンスの行く末を案じ、また過去のロマンスに想いを馳せる。それが正しい見方でしょう。そういう意味でスピリット役のガブリエル・マクトは実にスマートに演じており、立ち居振る舞い、目線の送り方などがまさにプレイボーイ的格好良さ。その極めつけとも言えるのが、劇中で死の危機に瀕したスピリットの脳裏に浮かんだ情景。コレまでの人生が走馬灯のように…ではなく、コレまで出会った女性たちの顔が並んでいるんです。

黒縁メガネが色っぽい♪スカーレット・ヨハンソン、服を脱いだときには驚いた！エヴァ・メンデス、死へと誘うローレライ・ジェイミー・キング、スピリットの今カノサラ・ポールソン、スピリットの元カノパス・ベガ、男顔負け美人女性刑事スタナ・カティック…。コレだけ素敵な女優が出演していると、それだけでもうストーリーもそこそこに目移りばかりしてました。というよりはっきり言って、終わって１日もするとストーリーそのものは綺麗に忘れてます。その時にはそこそこ盛り上がったと思うのですが、今残っているのは女優陣だけです。

これだけ豪華な出演陣を揃えた割りに、アメリカでの興行成績をみると、続編は厳しいかもしれません。めったにない“美人女優大集合”を一目見ておきたい方にオススメの作品です。

個人的オススメ度3.0
今日の一言：スカーレットの胸の谷間に目が釘付け♪

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