幸せのセラピー
どうにも地味なコメディドラマ…
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悪くないです。地味でどこかで聞いたようなコメディドラマですが、それなりに楽しめました。しかし、この作品の宣伝はかなり嘘つきです。どこが「ハリウッド2大スターで贈る傑作ヒューマンドラマ」なのか…。そもそもジェシカなんて今回は完全な脇役です。いや、脇役でも良いのですが、主人公ビル(アーロン・エッカート)が幸せになるためにルーシー(ジェシカ・アルバ)がどう関わってくるのかが楽しみだったんですが、実は主に関わってくるのは彼女ではありませんでした。
逆玉入婿のビルは妻のジェスのおかげで銀行の重役に。しかし彼は自分に向いていない仕事にストレスを募らせています。溜まったストレスを発散させるかのごとくチョコレートやらドーナッツを食べまくるビルはすっかりメタボ。それもかなりキテます。挙句に妻のジェスはテレビの人気レポーターチップと浮気中。そんな時、母校のメンター制度で一人の高校生(ローガン・ラーマン)の指導員になります。実はこの高校生こそが言ってみればビルのセラピストなのでした。ちなみにルーシーはその高校生が気に入っている下着売り場の店員“なだけ”です。
要は、自分の本当の居場所ではない銀行を辞めて別の仕事をしたい。浮気したジェスを何とか取り戻したい。この2つがビルの悩みでそれを解決していくお話です。メンター制度とは、母校のOBが現役学生の社会人体験をサポートする制度だそうですが、本来指導する側のビルが逆に高校生から指導されるのが本作の面白いところ。この高校生、実は役名がないんです。殆どメインでビルの参謀役として活躍しているのに。演じているローガン・ラーマンは実際にも17歳の高校生。まだあどけなさが残る少年ですが、ちょっとザック・エフロンぽいハンサムボーイですからそのうち人気が出るんじゃないでしょうか。
ちなみにビルの2つの悩みは実はリンクしていました。彼は銀行を辞めてドーナッツ屋をやろうと思っているのですが、それには奥さんのジェスの力が必要なのです。しかしジェスは浮気がばれてもなお開き直る始末。逆玉だけあって超上から目線の命令口調はそりゃビルじゃなくたってストレスも溜まろうというもの。と、ここまで書いてきてジェシカの名前が一度も出ていない…。先に書いた通り「高校生が気に入っている下着売り場の店員“なだけ”」の彼女の最大の見せ場は、ジェスとビルが外食している場に現れて親しげに話し、彼女の嫉妬を誘うというシーンぐらい。まあ最高にキュートな笑顔はいつもながらでしたけど。
結局、自分が努力しなければ何も変わらないことに気付いたビルは、大好きなチョコレートを断って、ひたすら泳ぐ毎日。やがてお腹もへこみスリムな体型に変わって行きます。この辺りは非常に共感が持てるところ。自分を変えようと思ったらまず外見からです。見た目が変われば周りの見る目が変わり、ひいては自分で自分を見る目も変わるというものです。
結局本作は地味な脚本に地味な主演、唯一の華であるジェシカは本当に花のごとくただ出演しているだけ。彼女を活かしきれていない印象がぬぐえませんでした。
個人的オススメ度3.0
今日の一言:実はエリザベス・バンクスも結構可愛い♪
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