Short Short Film Festival'2009
本サイトの右上でも宣伝している『Short Short Film Festival'2009』に行って来ました。場所は表参道ヒルズ。実は初めていくという、東京に住んでいながら何やってんだ状態。今回観て来たのは、「ストップ地球温暖化部門」のエントリー作品12本と特別上映2本の計12本です。ショートフィルムを観るのは初めてなので楽しみです♪
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短い尺にもキラリ光る作品の数々が-


現在開催中の『Short Short Film Festival'2009』。本サイトが大変お世話になっている「我想一個人映画美的女人blog 」の管理人migさんの弟さんが入選されているとのことで、これはと遊びに行ってみることにしました。本日観て来たのは「ストップ地球温暖化部門」の入選10作品と特別上映2作品の合計12本。これが中々見応えがあるものから、「え?」っというものまで色々あって楽しいのでした。という訳で、今日はその中からKLY的優秀作品2本と最優秀作品1本をご紹介したいと思います。元々短い尺のフィルムですので、ネタバレしますけどご了承を。
【 優秀作品賞 】

『They Will Come to Town やつらが街にやってくる』
Thilo Ewers監督 上映時間1分30秒
美しい映像でした。僅か1分半、廃墟の大都会に降っているのは核戦争後の“死の灰”を思わせます。まるで先日見た『ターミネーター』の世界観かと思うほど。しかし!カメラの角度が変わった時、フレームインしてきたのは何とクジラでした。そう、温暖化で海面が上昇し、水没した大都会を描いていたのです。こういうインパクトの出し方もあるのですね。

『Silent Snow 地球温暖化の影響』
Jan van den Berg監督 上映時間14分
こちらは打って変わって14分の長さのドキュメンタリーフィルム。私は好きなんですよねぇ、ドキュメンタリーフィルムが。(笑)グリーンランドに住む少女2人が温暖化で消え行く村、そして環境汚染の及ぼす恐ろしさを語ります。彼女たちはアザラシの肉や脂を食べるのですが、汚染された海水はグリーンランドの海域にも海流で運ばれ、アザラシの脂肪に濃縮されてしまうそうで、人間がそれを食べると決して体外に出ることはないんだそうです。それでもアザラシを食べるのは彼女たちの文化であり、それを止めるつもりはないと言うのでした。温暖化だけでなく深く考えさせられる作品でした。
【 最優秀作品賞 】

『28』
片岡翔監督 上映時間6分
優秀作品2作に比べるとお手軽感は否めません。しかしこの作品の優れているのは観客へのストレートな訴求力にあります。「地球温暖化」というテーマに対してぶつけてきたのがホラーというアイディアがまずは秀逸。寝ている女性がふと目覚めると目の前に外人男性の顔がボーっと!気が付くとエアコンの設定温度が28℃になっていることに、最初は気が付きません。最終的に何故かベッドの下から出て来るその外人男性。それで終わりならば大したことはないのですが、オチが非常に上手い!恐怖と笑いのMIXが楽しめます。ちなみに最後のタイトル表示が映画『300』をイメージさせてこれまた中々でした。
という訳で、あくまで私見による受賞の発表でしたが、他の作品中々見応えのあるものが多く、これはかなりオススメのイベントです。もっと言ってしまうと「地球温暖化部門」は無料です。(笑)お時間の合う方は是非訪れてみてください。
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