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2009年7月21日 (火)

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009/短編2プログラム

09_2 今年で第6回を迎える映画祭が埼玉県川口市のSKIPシティで開催されました。国内外のデジタルで撮影・制作されたデジタルシネマ作品にフォーカスを絞った映画祭です。当サイトがお世話になっている「我想一個人映画美的女人blog 」のmigさんの弟さんで、以前当サイトで紹介した『28』の片岡翔監督の短編が出品されるということで一路車を飛ばして鑑賞してきたのでした。

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今年で第6回を迎えるというこの映画祭。埼玉県川口市のSKIPシティで行われるという情報は知っていました。とはいえさすがに川口市まで行くのは面倒だなぁと、行くか止めるか迷っていたところ、『Short Short Film Festival'2009』でお会いした片岡翔監督の短編が出品されるというじゃありませんか!そういうことなら話は別だよっ!っとばかりに相方を車に乗せて一路川口市に向ったのでした。なんと首都高整備のおかげで現地まで1時間も掛からず到着。良く行くTOHOシネマズ横浜より全然近いという事実に愕然としたのでした…。

という訳で、本日は『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009/短編2プログラム』で上映された3作品のレビューです。

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監督:清水和貴
出演:須田邦裕、田中美甫
上映時間:6分

日常のちょっとした出来事にもある、幸せの瞬間!
新婚の二人。毎朝、奥さんは旦那さんにご飯を炊き、自分にパンを焼く。ある朝、旦那さんは結婚以来思っていた事を切りだす。「家族は同じ物を食べるべきなんじゃない?」この一言がちょっとした諍いに…。

元はスタッフの結婚披露宴で上映することを前提にして作られた作品だとのこと。新婚カップルの良くある朝食風景を切り取った作品です。たった6分間ですが新婚夫婦の気持ちがストレートに伝わってくる秀作でした。奥さんに食事を作ってもらっている関係上、中々文句を言いづらい旦那さんの気持ちはとてもよく解ります。(笑)結局奥さんに言い負かされて微妙な雰囲気になるかと思いきや、そこは新婚。旦那さんの口元に付いていた米粒をキスで取ってあげるラストシーンは素敵の一語!是非機会があったらもう一度観たい作品です。

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監督:田中秀人
出演:奥村知子、渡辺一志、工藤恭造
上映時間:46分

人間に恋をしてしまった電信柱のエレミ、その思いは届くのか…。
電信柱のエレミは、電力会社のタカハシという男性に興味を持ち、人間のフリをして電話をかけてしまう。それは電信柱の世界では絶対に許されない行為。エレミは電信柱会議にかけられてしまう。

完成までに8年を要したという大作というだけあってクレーアニメーションながら驚くべき描画の細かさ。電信柱が人間に恋をするという一風変わった設定は監督の大学の同級生が書いた原作を、監督自らがアレンジしたのだそうです。全く動きがなく画変わりのない電柱が実に活き活きと命を吹き込まれしゃべり出すのですが、同じ電信柱でも個性がキチンとあるところが面白いところ。街中が停電する中で、エレミの体についている街灯だけが灯をともし、大好きな高橋さんに見つけてもらえるというラストシーンは胸に来ます。

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監督:片岡 翔
出演:福住咲希、内藤龍史、川村悠椰
上映時間:28分

亡くなった幼馴染みの部屋で次々に起こる不思議な出来事。果たして…。
ピーターパンに憧れていたイノルの四十九日。幼馴染みのハルとタケルは、屋根裏にあるイノルの部屋「ネバーランド」を訪れ、昔を懐かしんでいた。が、本の奥にはひっそりたたずむクマのぬいぐるみが・・・。

お目当て片岡翔監督の作品。実は途中まではひたすら亡くなった親友・イノルの思い出話に終始するハルとタケル。実はこの辺りは大して面白いもんじゃありません。面白いのはイノルの遺品の不気味な熊のぬいぐるみを発見してから。ぬいぐるみの背中を開けると中には恐らくハルのものと思われる毛髪やらリップクリームと共に一本のテープが出てきます。テープにはイノルの声が吹き込まれているのですが、その内容は自分の死後の2人にあてたものでした。実はハルのことが好きだったと告白するイノル。既に場の空気がねっとりしていく感覚とでもいうのか…何とも言えず嫌な雰囲気です。

が!実はこの作品の真の恐怖はイノルの告白ではないんです、これが。ラストシーン、何処からともなく聞こえてくるイノルの口笛の音。やられました…。『28』とは違って笑いはありませんが、まったくもって片岡監督のオチは人の心の盲点を突いてきます。この手のホラーは清水崇監督の手法に通じるところがありますね。機会があったら是非見て欲しい一作でした。

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