ノウイング

ニコラス・ケイジ主演最新作。監督は『アイ，ロボット』のアレックス・プロヤス。共演は『２８週後...』のローズ・バーン。飛行機の墜落事故、謎の数列…あの予告編を観る限りディザスタームービーでありながら、なにやら深い秘密を秘めていそうな魅力を感じたのでした。まあ魅力を感じなくてもニコラス主演作品はそれだけで全部観ると決めているのですが。（笑）
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解っちゃいたけど釈然としない…

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そもそも最初から堂々とコピーで「地球消滅　その時、人類は何を残せるだろうか。」って謳ってますしね、余計なこと考えないで額面通りに受け取れば良かったのだと思います。予告編を観ていても誰かと抱き合うニコラスを光が包んで…、あれ？死んじゃう？主人公が死んじゃうの？と思ってたのですから。とはいえ、それでもそれを打開する何かを期待して観に行くのって普通じゃないでしょうか？結果、釈然としない思いで劇場を後にした作品でした。つまらないとまでは言いませんが、私はこの作品のエンディングが好きじゃないです。

ＭＩＴで教授をしているジョン（ニコラス・ケイジ）は息子のケイレブ（チャンドラー・カンタベリー）と２人暮らし。ケイレブの通う小学校で５０年前に埋めたタイムカプセルを掘り出す式典が行われます。中に入っていた数字が羅列された紙をケイレブが持ち帰ったことがそもそもの発端でした。さて、実はこの数字には意味があって過去に起きた大惨事の日付と場所と被害者が記されていたのです。おぉ、何てことだ！とジョンは驚きますが、私たちは驚きません。何故なら予告編で観て知ってるから…。とはいえ科学者らしく数字の羅列が大惨事意味を発見するという設定は、物語に引き込むプロローグとしては優秀でした。

ジョンの周りに起こる大惨事、「飛行機の墜落」と「地下鉄の暴走」という２つの大惨事の映像はこれもまた予告編で既に観たものですが、それでも改めて物語の中で見るととんでもない迫力です。暴走してホームに突っ込む地下鉄に次々吹き飛ばされる人々…、余りの惨劇に思わずポカーンと口を開けて観てしまったほど。ただ正直にいうと飛行機事故の方は墜落炎上までは良いのですが、事故現場の炎のＣＧが嘘っぽく観えてしまいました。そもそもニコラスが全然熱そうじゃないんですよね…。

さて、この辺から数字の羅列の意味を解いたジョンの前に、いや正確にはジョンの息子・ケイレブの前に不思議な男たちが出現しはじめます。あれ？どうも嫌な予感が漂ってきた…。このジョンはその数字の羅列を書いたルシンダを探し、彼女の娘のダイアナと孫にあたるアビーと知り合いになります。残念ながら既にルシンダ本人は死んでいました。そしてルシンダが住んでいた家でジョンは人類滅亡の予言を発見します。ここから先は一気に話がチープに…。という訳でこの後はネタバレ込みで。

アビーの言葉から何故か人類滅亡の原因に思い当たる節があるジョン。解った時にはもうにっちもさっちもいかない状態。というか、何でピンポイントで解るのか…。更に予想通りというか、案の定ケイレブの前に出現していた謎の人物は宇宙人。人類の再スタートのために、彼らのささやきが聞こえた人間だけ助けるんだそうだ。何だそれ？一緒には行けない父・ジョンと息子・ケイレブの別れのシーンもあまりのご都合主義に何も感じず。

大体最後に宇宙人が出てきて物語を完結させるなら、５０年前に書かれた数字の羅列が持っていた意味は一体どこへ行ってしまったのか。つまり早い話が、２つの大惨事は数字の謎を裏付けるためであり、その数字の謎は人類滅亡の予言を発見するための長い長いマエフリだった訳です。なんとも退屈かつ眠くなる２時間でした。気持ち的にはこの内容なら１時間で十分です。

個人的オススメ度2.5
今日の一言：ダイアナが無性にイラつく。

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