カフェ・ソウル
気楽に見られる和製韓流映画?
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『ケータイ小説家の愛』に続く、人生2度目のプロジェクター上映。それだけで結構不安一杯だったりします。ところが!予想に反して中々面白く鑑賞できました。どうも画面がクリアじゃないのは仕方ないですが…。そもそも『カフェ・ソウル』なんてお洒落なタイトルがついているんで、イメージ的には『アンティーク』のようなお店のお話なのかなと思っていたのが大間違い。むしろ『アンティーク』とは対極に位置する韓国の伝統的なお菓子が食べられる喫茶店を巡るお話でした。
フリールポライターの井坂(斎藤工)はひょんな事から韓国の伝統的なお菓子屋さんの“牡丹堂”とその主人のサンウ(チェ・ソンミン)と出会い、彼らを取材させてもらうことなります。しかしサンウは立ち退きを迫るヤクザとのいさかいで職人の命の右手を骨折してしまい、お菓子が作れない体に。そこに現れるのが耳の病気でミュージシャンの夢を断たれた次男・サンヒョク(John-Hoon)。彼はサンウに変わりお菓子職人の道を歩み始めるのでした。っとまあ、コッテコテなストーリーです。

韓国の伝統的なお菓子は初めて見ましたが、個人的には一回食べてみたいなと思うものも。近所のヤンおばさんが食べていたヨモギ餅?は結構美味しそう。お菓子の名前ですが、字幕では例えば“豆餅”というように“餅”と表現されていましたが、見たところ日本のいわゆる餅とは少し違っています。恐らく粉を練るという行為が同じだからだと推測するのですが。ちなみに“豆餅”はこの作品のキーアイテムの一つです。実際どんな味と食感なんだろう?食べたことがある方のコメントお待ちします。(笑)

さて、韓国は儒教文化で家族の結びつきがとても強いという印象がありますが、この作品の場合はそれに加えて隣近所とのお付き合いだとか、お祖父さんに世話になっただとか、なにやら昔の日本を思い出させるような結びつきが多く描かれています。例えば立ち退きを迫るヤクザのキボン(チャン・ソウォン)が、サンヒョクの作った出来損ないの豆餅を口にして言う「俺はお前のうちの豆餅を食ってでかくなったんだ。」は象徴的なシーン。“お前のうちの豆餅ででかくなった俺からすれば、こんな不味い豆餅なんか食えるか。”と言う訳ですが、立ち退きを迫っておきながら、一方ではハッパをかけるというのが面白いです。

総じてハートフルなドラマでしたが、腑に落ちないのは、何故か最後は末弟のドッペ(ク・ヌボン)と“牡丹堂”の名前を賭けたお菓子勝負になってしまうという流れ。ドッペはヤクザの親分の出資で洋菓子店“牡丹堂”を開店していたのでした。しかし伝統的なお菓子と洋菓子が対決するというのが意味のある事なのか…。更にその審判がドッペ側のヤクザの親分だけというのが余りに無理のあるストーリーです。韓国の伝統的な食文化の一旦を垣間見れたことは興味深かったのですが、作品そのものとしては詰めの甘さが目だったのでした。
個人的おススメ度
3.0
今日の一言:サンヒョクの菓子作りの上達が早すぎる…
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