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2009年7月27日 (月)

クヌート

Photo 2006年にベルリン動物園で誕生したホッキョクグマのクヌートの成長を記録したドキュメンタリー。同時に北極に生きる野生のホッキョクグマの親子と、ベラルーシの森にすむ母親を亡くしたヒグマの兄弟の成長も追いかけている。日本版のナレーションを藤井フミヤが務めていることが話題になった本作、予告編でクヌートの愛らしさに惚れての鑑賞です。

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クヌートって幸せもの?

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とにかく愛らしいクヌート!抱っこしたり、一緒に遊んだりしている飼育係のトーマスが羨ましくてもう!同時に追いかけた野性のホッキョクグマの母子やベラルーシのヒグマの兄弟もまたとにかく愛らしい。今も昔も洋の東西を問わず子供たちに人気なのはクマのぬいぐるみですが、その理由が改めて良く解りました。しかし単に可愛らしいだけでなく、本作は私たちに色んな問いかけをしてきます。遠くかけ離れた3つの場所でそれぞれ生きるクマたちを観ている内に感じたこと、それは地球温暖化の問題であり、自然と人間の関わり方の問題であり、動物愛護の精神とは何なのかという問題でした。

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母親に育児放棄されてしまい、人工保育で育てられることになったクヌート。ベルリン動物園の飼育係・トーマスは目も開かない頃から懸命にクヌートの面倒を見てきました。クヌートはトーマスのことが大好き。1人と1匹の中睦まじい様子は、動物と人間との信頼関係は成立することを見せてくれます。スクスクと成長していくクヌート、彼は動物園でなかったら生きてはいなかった命です。その一方でベラルーシの森では母親を人間に殺され、幼い時から兄弟だけで生きていかなくてはならなかったヒグマがいました。

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クヌートが動物園で大好きな魚に囲まれ、一口口をつけただけで、次の魚に取り掛かっている時、ヒグマの兄弟は生きるために必死で餌を探しています。大好きなハチミツを食べるために、養蜂の箱を開けて食べてしまったりします。幸い人間には見つかりませんでしたが、見つかったら殺されていたかもしれません。打ち捨てられた村の建物に兄弟熊が入っていく様子は、人間と野生動物との境界線が曖昧になってきている現代を象徴するシーン。

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さて、クヌートもヒグマも母親がいません。しかしスクリーンには母親と3匹の野生のホッキョクグマを映し出します。母親が外敵から守り、お乳も与えていたにも係わらず、3匹の仔熊のうち体の弱かった1匹は死んでしまいます。動物園ならばそんなことはないでしょうが、厳しい北極の自然の中では厳然と自然淘汰が存在します。幸いにも動物園に生まれたクヌートは自然に淘汰されることはありませんが喜んでばかりもいられません。何と!動物愛護法の観点から、ホッキョクグマの人工保育は認められず、安楽死させるべきだという意見が持ち上がってくるのです。当然そんなことは認められませんでしたが。

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自然淘汰は免れても、人間により淘汰される可能性…。結局どこにいても、母親がいてもいなくても、それぞれ置かれた環境に一長一短ありながらも、仔熊たちに降りかかってくる運命は同じなのかもしれません。監督のマイケル・ジョンソンは本作が2作目の映画とのことですが、クヌートはともかく、ヒグマの兄弟と野生のホッキョクグマへの密着映像は素晴らしいの一語。一体どうやって撮影したんだ?というような映像もあり、それを観ているだけでも非常に面白いと思います。この作品、できれば親子で見て欲しいです。そして親子で提起された事柄について話して欲しい、そんな作品でした。

個人的オススメ度3.5
今日の一言:ベルリン動物園に行ってクヌートに会ってみたいなぁ。

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【クヌート写真館♪】

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