ナイトミュージアム２

博物館の展示物が夜になると動き出す！奇想天外なファンタジーストーリーの第２弾。主演は前作と同じくベン・スティラー。共演にはお馴染みのロビン・ウィリアムズやオーウェン・ウィルソン、そして新たにヒロインとして『サンシャイン・クリーニング』のエイミー・アダムスが加わった。製作・監督は前作と同じくショーン・レヴィ。この手の作品で私としては珍しく字幕版デジタル上映での鑑賞です。
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夢一杯のファンタジーコメディ！

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←おかげさまで好位置キープです

楽しい！これは単純に楽しかったです。今回のラリー（ベン・スティラー）は自然史博物館を辞めて会社を興し今では社長として忙しい毎日を過ごしています。そんなある日、古巣を訪れたラリーは博物館が改装で多くの展示物がスミソニアン博物館の倉庫に送られてしまうことを知るのでした。ラリーが訪れて夜になると当然展示物たちが次々に動き出します。前作から２年半ぶり、あのワガママでユニークな数々の展示物たちと久々に出会える…、それだけでワクワクとこれから始まる物語に対する期待が高まるのが自分でわかります。

さて、翌日の夜ラリーに電話が入ります。電話の主はジェデダイア（オーウェン・ウィルソン）でした。何とスミソニアンに石版も一緒に運ばれてしまい、スミソニアンの展示物まで甦ってしまったらしい…。で、ラリーが急いでスミソニアンに行くと。前作で登場したアクメンラーの兄貴、カームンラーが甦っている！さあいよいよハチャメチャだけれども最高に夢のあるファンタジーの始まりです。カームンラーの部下が何故かイワン雷帝（クリストファー・ゲスト）とナポレオン・ボナパルト（アラン・シャバ）とアル・カポネ（ジョン・バーンサル）。

って何でその３人なんだ？チビ呼ばわりされると激怒するナポレオンがすごく笑えます。ところでこのカームンラーが実に面白い。冷酷で滑稽という相反するキャラクターが共存しています。というか単にワガママな子供のようで、３にんを従える様子も何だかガキ大将のよう。何故か登場するダース・ベイダーとオスカー（セサミストリート）との絡みが実に面白く、このあり得ない取り合わせの掛け合い（…になってないですけど。）はラリーと度々繰り返される絶妙のクロストークと並んでこの作品の見所の１つでしょう。

ところで、カームンラーに仲間が出来たようにラリーにも仲間が。それが今回のヒロイン、エイミー・アダムス扮する女性冒険かアメリア・イヤハートです。前作『サンシャイン・クリーニング』ではちょっと疲れた顔でしたが、今回の彼女は女性冒険家らしく活き活きしていて笑顔が素晴らしく可愛らしい！衣装がスキニータイプのパンツなんでヒップラインが強調されて凄く綺麗でセクシーなのでした。そんなアメリヤとラリーが博物館の中を石版を持って逃げ回ると次から次へと展示物たちが甦る…、というより絵画や写真までもが命を吹き込まれます。

そうそう、ご覧になる方はにこの時甦った白黒写真のエピソードをよく観て覚えていて下さい。後で意外なオチが待っています。とにかく今回の特徴は舞台がスミソニアンということで登場する展示物がひたすら多い。“ロダンの考える人”のマッスルポーズにそれを見て恥らう“カノーバ「ウェヌス・イタリカ」”(8.14修正)、実際に踊っている“ドガの「踊り子」”、果ては航空博物館ではライト兄弟とフライヤー号にお土産の首振りアインシュタイン人形まで他にもまだまだ登場します。それらを観ているだけでも楽しい楽しい！

そしてその究極がリンカーン記念堂に鎮座するリンカーン大統領の巨大彫像。というかコレが動く様子は予告編にもありましたのでご覧になっている方も多いと思いますが、しかし予告編では一番面白いところは見せていません。彼？の動きにも期待してみてください。しかしリンカーン大統領ってあんなにユニークだったんでしょうかね、とりあえずキーワードは有名な桜の木の逸話です。ちなみに展示物が生き返るシーンを撮るために、航空博物館のなかはセットを作ったそうで、そのために造船所を借りたんだとか。さすがハリウッド、やると決めたらとことんまでやりますね。

結局、石版をラリーとカームンラーが奪い合い、最終的にカームンラーの手に渡り秘められたパスワードも解き明かされるけども、最後にはスミソニアンの展示物たちや、新たに仲間になった展示物たちの力でカームンラーを倒すという話の流れ。その流れ自体に大きな面白さはないですが、この映画の魅力はそこではないですから。あ、とは言いつつも古巣・自然史博物館でのラストシーンは本作だけでなく前作からの流れも総括してまとめられた感じでした。もしかしたらこれで完結かもしれませんね。

個人的オススメ度4.0
今日の一言：とにかく観ていて単純に楽しい！

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