« 山形スクリーム | トップページ | 陽気なギャングが地球を回す »

2009年8月 4日 (火)

ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式

Photo フランク・オズ監督が贈るお葬式そテーマにしたユーモアたっぷりのブラックコメディ。ちなみにオズ監督は「スター・ウォーズ」シリーズでヨーダの声を演じた人としてのほうが有名かも。主演は『プライドと偏見』のマシュー・マクファディン。共演に『バンク・ジョブ』でジェイソン・ステイサムと夫婦役を演じたキーリー・ホーズや『ペネロピ』、『ナルニア国物語/第2章』のピーター・ディンクレイジが出演。
>>公式サイト

残された家族にも色々あるんです…

book あらすじへ book

にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへおかげさまで好位置キープですupshine

01

素晴らしいことに、先着1000名まで500円で鑑賞できる券が、駅で“ご自由にお持ち下さい”になっていたんで早速ゲットし鑑賞です。それでなくてもお得感たっぷりなのに、これまた映画の出来がすこぶる良い!「お葬式」と付くと故・伊丹十三監督の名作『お葬式』を思い出さずにはいられないのですが、本作も似たようなテイストを持つブラックコメディです。本来厳粛であるべき葬儀の席で起こる数々の“ありえない”事件と、残された家族のそれぞれの事情が上手く絡まって、久々に終始声に出して笑えるほどの作品でした。

02 03

運び込まれた棺の前。葬儀屋の「お顔をご覧になりますか。」の言葉に従って棺を開けると…「この人誰?」「?…間違えた。」何とそこに居たのは父ではない別人!こんな笑えるシーンから始まるこの作品、しかしこの取り違えはこれから起こるドタバタ劇の序章でしかありませんでした。長男のダニエル(マシュー・マクファディン)は弟に対するコンプレックスの塊、その妻のジェーン(キーリー・ホーズ)は葬儀後の引越しの事ばかり考えています。ダニエルのいとこのマーサ(デイジー・ドノヴァン)は頭の固い父親にフィアンセを紹介しようと目論見、そのマーサに横恋慕するジャスティン(ユエン・ブレムナー)は葬儀じゃなくマーサに会いにきた…。

04 05

全くお葬式だというのにみんな何を考えているのやら!故人のことより自分のことしか考えていない様子は面白いけども結構生々しいかも。さて、悩めるダニエルには弔辞を読むという重大な役目がありました。ところが周囲は小説家の弟・ロバート(ルパート・グレイヴス)が読むと思っており、彼がその役目をすると知ると驚きます。それが一人や二人ならともかく、会う人会う人みんなにそんなこと言われたらそりゃ卑屈にもなるってもの。そのストレスの矛先は当然弟に向かうのですが、まさか悔しいからお前にむかつくなんていえるはずも無く…。この辺り、マシューのどことなくひ弱で不安げな長男っぷりの表情や振る舞いが見事です。

06 07

更にとんでもない事件がダニエルに降りかかります。それは葬儀に来ていた小さな男性・ピーター(ピーター・ディンクレイジ)が発端でした。彼はダニエルの父の重大な秘密を握っていたのです。秘密については書きませんが、その秘密をピーターが暴露するシーンが秀逸にして最高に面白い!言葉ではなくピーターの表情や部屋の調度品といった象徴的なイメージを素早い展開で、それもダニエル目線の映像で表現しています。秘密を理解したとき、我々もダニエルと同じ気持ちで心の中は「オーマイガッ!」。ここから先はその秘密を隠すためのドタバタ劇が始まるのでした。

08 09

このドタバタ劇とは別にサイドストーリーとして描かれているのが、いとこのマーサとそのフィアンセ・サイモン(アラン・テュディック)のお話。とある事情から幻覚剤を飲んでしまったサイモンのハチャメチャな行動は葬儀をますます混乱に陥れるのでした。ある意味恐ろしく難しい役を素敵にこなすアラン・テュディックは90分の上映時間のうち80分はラリってます。実際本当に目がイッちゃってます。怖いです。(笑)ちなみにサイモンの飲んだ幻覚剤は本作で重要なキーアイテム。これがまた様々な事件を引き起こす元となっているんですね。

10 11

散々ドタバタしながらも、最終的には中断していた葬儀を再開することで一気に収束し、しかもクライマックスのダニエルの弔辞シーンは心に響きます。それぞれ自分勝手な方向を向いていた家族や親戚も、彼の心からの言葉にはたと気付いて我に返るのでした。個性的な登場人物たちの振る舞いがいちいち楽しく、なおかつ鑑賞後が気持ちよい。意外といっては失礼ですが、掘り出し物の作品に出会えたと思います。

個人的おススメ度4.0
今日の一言:思い出し笑いしちゃうぐらい面白い♪

にほんブログ村 映画ブログへ 人気ブログランキングへ
↑いつも応援して頂き感謝です!
今後ともポチッとご協力頂けると嬉しいです♪

|

« 山形スクリーム | トップページ | 陽気なギャングが地球を回す »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/197507/30832021

この記事へのトラックバック一覧です: ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式:

» ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 [象のロケット]
父の葬儀当日、長男ダニエルは大忙し。 アメリカからファーストクラスで帰国したくせに葬式代は出せないという作家の弟、引っ越しのことしか頭にない妻、妻を嫌っている母、そして参列者たちはこんな時にこんなところで、愛の告白、幻覚剤でトリップ、さらには脅迫騒ぎまで。 もう弔辞どころではなくなった…! ハートフル・コメディ。 ≪最期のお別れは、笑って泣いてさようなら≫... [続きを読む]

受信: 2009年8月 6日 (木) 21時20分

» ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/マシュー・マクファディン [カノンな日々]
お葬式という厳粛で悲しい儀式を笑いで彩ってしまうヒューマンコメディです。テーマ的にアメリカ版『おくりびと』と思ったりもしましたけど、劇場予告編を観たらおバカ系のブラックコメディ風な感じでそのバカバカしさに観たくなってしまいました。監督は『スターウォーズ』....... [続きを読む]

受信: 2009年8月 6日 (木) 22時31分

» 『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』 Death at a Funeral [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
おくりびとには裏事情はわからないものだってこと。 イギリス郊外の一軒家。ハウエルズ家で行われる葬儀に参列するため、故人の親族や友人たちが続々と集まってきた。お葬式にはドラマがいっぱい。その人の死で哀しみに包まれるばかりとは限らず、身内は金銭問題に悩まされたり、ただ葬儀を滞りなく終わらせることでまずは頭がいっぱいだったりする。案外とそこに真実があるかもしれないと思わせられる。おくりびとのベタベタな感動をひっくり返すような勢いで展開していく、ブラックさが小気味いいほどの愉快な映画なコメディでありま... [続きを読む]

受信: 2009年8月12日 (水) 12時07分

» ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 [小泉寝具 ☆ Cosmic Thing]
 アメリカ&ドイツ&イギリス&オランダ  コメディ  監督:フランク・オズ  出演:マシュー・マクファディン      キーリー・ホーズ      アンディ・ナイマン      ユエン・ブレムナー 【物語】  父親の葬儀を控え、実家のハウエルズ家で親族や友人...... [続きを読む]

受信: 2009年9月 6日 (日) 14時41分

» 「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」 [みんなシネマいいのに!]
 葬式に集まった親戚一同。 それぞれの思惑が複雑に絡み合い、厳粛な葬式が予想もし [続きを読む]

受信: 2009年10月24日 (土) 18時26分

» ◇『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』◇ ※ネタバレ少々 [〜青いそよ風が吹く街角〜]
2007年:アメリカ映画、フランク・オズ監督、マシュー・マクファディン、アラン・テュディック、キーリー・ホーズ、アンディ・ナイマン、ユアン・ブレムナー共演。 [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 20時48分

» ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 [だらだら無気力ブログ]
父親の葬儀にあつまった兄弟親族が繰り広げる騒動を描いたコメディ映画。父親の葬儀の朝、喪主であるダニエルは弔辞を読むことになっていて 朝から緊張していた。一方、ダニエルの妻は姑から邪険にされていて、舅の 葬儀が終わり次第引っ越ししそうとダニエルにしきりにア..... [続きを読む]

受信: 2009年11月 2日 (月) 23時59分

» ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
笑いとは対極にある親族のお葬式で、家族が抱える突拍子もない問題や秘密が表面化していくブラック・コメディー。 物語:父親の葬儀の朝、ハウエルズ家の家族とその友人、親族たちがそれぞれの思惑を胸に集まってくる。長男のダニエルは、妻ジェーンと約束した新居の準備....... [続きを読む]

受信: 2010年1月14日 (木) 14時44分

» 《ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式》 [日々のつぶやき]
監督:フランク・オズ 出演:マシュー・マクファディン、アラン・テュディック、ピーター・ディンクレイジ  最期のお別れは、笑って泣いてさようなら 「父親を亡くしたハウエルズ家、長男のダニエルは母親を支え葬式の手はずを整える。久しぶりに帰ってきた作家と... [続きを読む]

受信: 2010年9月 6日 (月) 15時03分

« 山形スクリーム | トップページ | 陽気なギャングが地球を回す »