しんぼる
人気芸人・松本人志の監督第2作。監督・企画・脚本・主演の一人四役をこなす。『南の島のフリムン』でチーフプロデューサーを務めた岡本昭彦がプロデューサー。不思議な部屋にパジャマ姿で閉じ込められた男とメキシコのプロレスラーの様子がパラレルで描き出される。この2つがどう結びつくのかが見もの。あまり評判の良くなかった前作『大日本人』でしたが本作はどうなんでしょうか。
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『大日本人』は未見です。なんだかあまり芳しい評判を聞かなかったのと、事前にマスコミにも一切秘密にしていたスタンスがいま一つ嫌だったんですね。でもまあ、あの松本人志の作品、1つ位は観ておかねばってな訳で鑑賞です。さて、これが何と言うか…微妙。これが松本テイストだと言われれば、なるほど確かにそんな感じはします。個人的にはアリな作品ですけども、一般的におススメは出来ないですね。そもそも松本人志ですから、一般人的常識をベースとした基準で彼の作品を計ることはあまり意味がないことなのかもしれません。というより作り手側も観たい人だけ見てくれれば良いってスタンスだと思います。さて今回はネタバレ気味に書きます。ばらしても多分良く解らないと思いますので…。(苦笑)
今時の作品としては93分間という短さでしたが、これが非常に長く感じられ退屈。物語?というかいきなり始まる画面はメキシコ。このルチャリブレの本場で登場するのは覆面ルチャドールのエスカルゴマン。ここから彼が自宅から試合会場へと向かい試合をする様子が淡々と描かれます。一方、何もない白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められた男(松本人志)が壁にぽつんと出ている男性の“しんぼる”を押すと突如として現れるのが天使の大群。しかし天使は暫くすると壁に吸い込まれるように消え、あとには無数の“しんぼる”だけが残されるのでした。ちなみにこのパートは何のことかはよく解りませんが修行編らしいです
ともかく、スクリーンにはメキシコのエスカルゴマンの様子と白い部屋の男の様子が交互に映し出されます。はっきり言ってエスカルゴマンの様子は全く面白くもなんともなくどうでもいい状態。従って必然的に目は閉じ込められた男の方に向きます。男がが部屋の壁の“しんぼる”を押すと妙な声と共に何かが起こるのでした。盆栽が出てきたり、寿司が出てきたり、怪しげな黒人が出てきたり…。これが面白いかどうかは別にして、少なくとも次に押したら何が出てくるのかという興味だけはそそられます。もっとも地味に松本人志のノリツッコミに“ぷっ”となるところも一応あるんですが。そして男がとある“しんぼる”を押すと壁が動き扉が現れる、そこから話も動き始めます。
もちろん単純に脱出は出来ないのですが、どうもある一定の順番で複数の“しんぼる”を押さなければ成らないらしい。その工夫の過程は見ていて一緒にパズルを解いている感じとでもいうのでしょうか、嫌いじゃないです。ただ、あからさまに間違えて「それじゃないだろ!」ってのを押すのはイラッときますが。(苦笑)何はともあれ脱出すると続いて実践編へと進みます。例によって現れる天使の大群は明らかに子供の天使から成長している容姿。だけれども“しんぼる”の見た目は変わらないんだなぁなどと考えてみたり。ここで初めて現実のメキシコの様子と男の世界がリンクし始めます。男が“しんぼる”を押すと今度は現実世界で何かが起こるのでした。
最終的には未来編まで話は進むものの、そこでの様子は描かれていません。早い話が“しんぼる”を押すと何かが起こる。→最初は自分の世界で練習。→実際の世界で実践。という流れなんですね。「天使のいたずら」なんて言葉も思い出しましたが、冷静に観ていると「天使にいたずら」だったりする訳で。ともあれ天使を使って何かを起こすってことは男は神なんでしょうか?ってことはこの作品は神が成長する様子を描いたってことなのでしょうか?最後の登場する巨大な“しんぼる”。あれは押したら何かとてつもなく悪いことが起こりそうです。
個人的おススメ度
2.0
今日の一言:良くも悪くも松本人志。ちょっと独りよがりがすぎるか。

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松本人志監督の長編映画第二作です。前作に引き続き今作も予告編からは内容がさっぱり見えてこない怪しげな感じですよね。真っ白の部屋に黄色のパジャマを着た松っちゃんがいて四方の壁から天使の像みたいなのがうじゃうじゃ現れて・・・と、いったい何が起きるんでしょう?....... [続きを読む]
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いったい、この映画、みんなどういう紹介しているんだろう?」
----あらら。頭抱えちゃって。
これって松本人志の『大日本人』に続く監督第二作だよね。
前作は確か、試写会が行なわれなかったけど、
今回は観られたわけだし、お話できるんじゃないの?
「いやいや。
それが、今回も最近はやりの“ここは喋らないでね”のお願いが…。
しかもいくつもある上に、
そのすべてが映画のキーポイントとなる部分。
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----あっ、だからか。
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受信: 2009年9月14日 (月) 23時25分
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☆松本人志監督の第2作目だ。
前作『大日本人』(クリック!)では、その方向性に大きな意欲が見られたが、次第に、その物語性が空中分解していってしまった。
今回は、さて、どうか?
◇
そもそも、松本のギャグは、日本人の感覚に根ざしたシュールさであったと思う。
ある意味、その本質は「内輪受け」で、その感覚を(日本)全国的に行き渡らせたことが松本人志の芸人としての功績として凄いのだが、
前作では、それがカンヌ(だっけ?)で世界に曝されてしまった。
そのニュアンスを世界の人に理... [続きを読む]
受信: 2009年9月14日 (月) 23時36分
» しんぼる [象のロケット]
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評価:★[1/5]
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受信: 2009年10月 3日 (土) 10時26分
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(★×10=満点)
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監 督:松本人志
キャスト:松本人志、他
■内容■
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出演:リリアン・タビア アドリアーナ・フリック カルロズ・トレーズ
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受信: 2009年10月12日 (月) 20時48分
» しんぼる / 78点 / 前作よりかなりマトモ!それが良いのか?悪いのか? [ゆるーく映画好きなんす!]
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『 しんぼる / 78点 』 2009年 日本 93分
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受信: 2009年10月16日 (金) 01時19分
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密室に閉じ込められて、唯一の出口が開いたら必死で駆け込むと思うのだけど、 松ちゃんはえらくゆっくり走っていく。 ここは盗塁するくらいの勢いで走りこみ、鼻先で閉まった壁にバーン!とぶつかって 跳ね返ってほしかった。 それをやるには照れがあったのか、松ちゃんとも... [続きを読む]
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» しんぼる [映画、言いたい放題!]
松本人志監督作品第2弾。
賛否両論あった前作品『大日本人
』はダメでした。
今回は前以上に評判がよろしくないみたいですね。
でも観てみないとね。
メキシコのとある町。
妻子と父親と暮らすプロレスラー“エスカルゴマン”は、
いつものように試合に向かった。
し... [続きを読む]
受信: 2010年7月25日 (日) 23時54分
» 『しんぼる』'09・日 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...]
あらすじ奇妙な水玉のパジャマを着た男は、目を覚ますと四方を白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められていた・・・。感想「日本では、どうしてもダウンタウン松本の先入観を持って見ら... [続きを読む]
受信: 2011年6月13日 (月) 23時14分
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