ワイルド・スピードX2
刑事ドラマ色が強すぎる第2弾
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いたく気に入った前作『ワイルド・スピード』。勢い込んで続編を借りてみたものの、今回はヴィン・ディーゼルが出ていないんですね。まあ前作の最後でオコナー(ポール・ウォーカー)のスープラで逃走した以上、直ぐには出て来れないってことで、一応つじつまは合っているということにしておきます。さて、前作では三菱エクリプスなどという通好みの車に乗っていたオコナー、今回は堂々のメジャーマシン、日産BNR34スカイライン-GTRで登場します。しかも今回はゼロヨンではなく市街地レースシーンからのスタートときては、こりゃもう冒頭から心を鷲づかみにされたのでした。


レースに見事勝利したオコナーですが、例によってレース後の警察の手入れタイムが来ます。この辺は前作と全く構成的に同じだったり。違うのは前作ではオコナーは逃げ切ったものの、今回は思いっきり捕まるという点。あらら?と思ったら前作にも登場したFBIの捜査官が登場するではないですか。早い話が国際的な犯罪組織に囮捜査官として潜入しろと、嫌ならムショ行きだと…。前作も囮捜査官でしたが、潜り込む先がドミニク(ヴィン・ディーゼル)たちのところでした。今回は普通の犯罪組織…。え?車は関係ないの?


実はその犯罪組織には既に女性捜査官が潜り込んでいて、ボスの秘書をしていたのでした。ちなみにこの女性捜査官を演じているのはエヴァ・メンデス。最近では『ザ・スピリット』に出演していました。いつ見ても色っぽくて素敵です。ボスが不正に蓄財した金を密かに運び出すために腕の良いドライバーを探している、彼女からの連絡を受けたFBIが白羽の矢を立てたのがオコナーだったという訳です。ちなみにこの設定は殆ど「トランスポーター」シリーズですね。で、オコナーがパートナーとして指名したのがロマン・ピアース(タイリース・ギブソン)。2人の間には実は色んな因縁があるのですが、それは割愛。それよりも2人のために用意された車です。オコナー用が三菱ランサーエボリューションVII、ロマン用が三菱エクリプス。この映画、何故か三菱車が大好き。


さてさて、ボスの屋敷に集まった数人のメンバーに制限時間内に目的地から指定のものを持って帰るテストが課され、早速バリバリチューンの車たちよる公道レースの始まり。というよりはノリ的には「キャノンボール」に近いかも。横転あり爆発あり、オコナーに到っては高速道路でスピンターンを決めたかと思うとそのままバック走行などという離れ業を見せ付けてくれます。ところがこのレースを通じて何故かFBIは彼らの行動を把握していることが判明。どうもFBI御用達のこの車には発信機がついているらしい…。ということで2人は別の車を手に入れるためにワイルド・スピード名物となっている車の所有権をかけたレースを行います。


この時にオコナーとロマンのライバルになったのがGMのシボレー・カマロとクライスラーのダッジ・チャレンジャーを駆る2人組。正にアメ車vs日本車、国と国の威信をかけた戦いの様相です。といっても日本車代表が三菱車というのがなんとも納得いかないのですが…。あ、決して悪い車ではないですよ。NOSの生み出す強烈なパワーによる加速の描写、この作品のお得意シーンでありクセになるシーンでもあるのですが、相変わらず強烈でした。結局2人はこの2台をGETします。さてこれが一体どのように使われるのか…。

実は正直言うとココから先は今ひとつノレないというか、囮捜査のエピソードがメインになってしまいます。それはそれで解決まで色々あって面白いのですが、観たかったのは事件を解決する刑事物語ではなくて、あくまでも車中心のハイパーカーアクション。確かに最後まで緊迫のカーチェイスはあるのですが、警察とのカーチェイスは別にチューニングカーでなくても良い訳で。というかそれこそ「トランスポーター」のようなカーアクションならば、そっちを観た方が良いですし。出来たら最後まで車そのものにこだわってという作品にして欲しかった…。それがこの作品の特徴だと思うのです。ちょっと消化不良でした。
>>『ワイルド・スピード』
>>『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』
>>『ワイルド・スピード MAX』
個人的おススメ度3.0
今日の一言:ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTへ!
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