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2009年9月 2日 (水)

南の島のフリムン

Photo 大ヒットした品川ヒロシの『ドロップ』に続く、吉本興業×角川映画の第2弾。今回の監督はカレッジセールのゴリ。沖縄を舞台にしたなんともハートフルなラブコメディです。主演は本人のゴリが演じ、他に『真夏の夜の夢』の照屋政雄や平良とみ、諸見里大介(ハム)、ボビー・オロゴン、AKINAといった面々が出演。“フリムン”とは沖縄方言の“愛すべきバカ”と言う意味だそうだ。

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沖縄の情緒とご飯がタップリ!

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中々に楽しかった!『ドロップ』で感じたハチャメチャな笑いとパワーこそ無かったけれど、代わりにゴリの故郷・沖縄に対する愛情が込められていた作品だと感じました。同じコメディ作品でも品川ヒロシとゴリの笑いのセンスや間の取り方の違いがよく出ていたように思います。沖縄独特のどことなくのんびりとした時間の流れだとか人々の人の良さが随所に感じられるシーンがあったのも特徴的ですね。そもそも“フリムン”とは“愛すべきバカ”という意味の沖縄方言だそうですが、全くその通りで、登場人物がもうみんなフリムンばっかり。

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物語自体はバカバカしいお話だけれども、そもそも登場人物がフリムンだから仕方ない、というかそれぞれのキャラクターが出す雰囲気でお話が成立してしまう感じがします。登場人物が全員沖縄方言で話しているのも大きいんでしょうけど。きっとこの話を東京で標準語でやっても全く面白くないと思いますね。キャラクターの性格付け以前に照屋政雄が扮するマサルおじさんのチョビヒゲハゲ姿やヒトシ役の諸見里大介の天然面白顔はそれだけで十分ネタになってます。(笑)

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もっともそれ以外にも、ストーリー中到る所に下らないネタが満載。これはここで言葉で説明すると全然面白くない…というか、この作品のフリムンな雰囲気に包まれてないと面白くないので詳しくは書きませんけど。そんなネタはさて置き、作品としての見所の一つは、りみ(AKINA)に係わる部分でしょう。彼女は栄昇のことが実は好きで、一生懸命彼のためにつくすものの、彼はそんなことには気付かずオレンジに夢中。

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毎日猛特訓で疲れて帰ってくる栄昇をマッサージし、美味しいご飯を作ってくれる―。栄昇がオレンジのことがが好きならば、自分もオレンジのようにすれば振り向いてもらえるんじゃないかと、髪の毛を赤く染め、パンダのようなアイラインを入れてまで気に入られようとするのに、彼やマサルたちには「お前はキジムン(沖縄の妖精)になりたいのか?」と大笑いされる始末。それでも表向き笑って誤魔化す彼女の姿はじつに健気で心から応援したくなります。

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さて、実はユニークなキャラクター揃いのなかにあって、何気に一番目立たないのは栄昇自身のような気がしました。いや確かに彼もフリムンなんですが、何と言うんでしょうか、物語を進行する立場のキャラクターであるが故に、いま一つバカっぽさがなかったというか。進行する責任がない立場のフリムンたちがホント下らないことを言ったりやったりしているだけに、彼だけが意外に真面目に映ってしまった気がするのです。もうちょっバカになり切っても良かったのではないかと感じました。

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海、米軍基地、国際通り、そして沖縄料理。とにかく沖縄食が豊富で、頻繁に登場する家族での食事のシーンは実に楽しそうで、何より美味しそう!沖縄ではいつもあんなに大量に作って家族みんなで外で晩御飯を食べてたりするんでしょうか。好みの問題はあるにせよ、私は観ていて猛烈に沖縄に行きたくなり、鑑賞後に新宿の沖縄そばやに駆け込んだのでした。(笑)

個人的オススメ度3.0
今日の一言:相変わらず平良とみさんがイイです♪

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受信: 2009年9月 2日 (水) 23時58分

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受信: 2009年9月 2日 (水) 23時58分

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受信: 2009年9月 3日 (木) 23時12分

» 南の島のフリムン [だらだら無気力ブログ]
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» 南の島のフリムン/ゴリ、照屋政雄 [カノンな日々]
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受信: 2009年9月 6日 (日) 22時46分

» [映画『南の島のフリムン』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆午前中の『サブウェイ123』は、姪っ子と観に行ったのだけど、昼寝して、体調を万全にして、昔の職場の女を誘って、レイトショーに行った。  別に深いつきあいの女の子ではないが、男たるもの「備えよ常に!」である^^  なお、MOVIX昭島のポイントが溜まりすぎているので、レイトショーだが、ポイントを使った^^    ◇  非常に面白かった。  私は、監督をしていたゴリと言うお笑い芸人にあまり詳しくなく、そのゴリが組んでいるコンビの<ガレッジセール>も、二人がそれぞれ、沖縄の暑苦しい顔の2パター... [続きを読む]

受信: 2009年9月 6日 (日) 23時35分

» 南の島のフリムン [七海見理オフィシャルブログ『映画評価”お前、僕に釣られてみる?”』Powered by Ameba]
フツーじゃないのがフツーです。 愛すべきおバカさんたちが巻き起こす、とんでもない恋の大騒動! 「大日本人」の松本人志、「ドロップ」の品川ヒロシ、「ニセ札」の木村祐一に続く、ガレッジセールのゴリ監督による”吉本 THE MOVIE... [続きを読む]

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受信: 2009年9月22日 (火) 20時20分

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