ワイルド・スピード ＭＡＸ

「ワイルド・スピード」シリーズ第４弾！今回は１作目同様にヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーを始め、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターといったオリジナルメンバーが戻ってきます。監督は前作と同じくジャスティン・リン。そしてシリーズを通してのプロデューサー、ニール・Ｈ・モリッツも相変わらず健在。今回もＮＯＳのバックファイヤが炸裂だ！
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スピードも友情もＭＡＸだ！

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大好きなシリーズで、この日をどれだけ心待ちにしたことか！１～３の予習もバッチリ。同日公開の『私の中のあなた』は試写会で鑑賞済み。すなわち今日の夜は本作のためだけにあるといっても過言じゃないのです。期待度ＭＡＸでいよいよ上映開始……やっべぇ！すげえぇ！オープニングから過激なカーアクションに一気に心奪われてしまったのでした。１作目と同じメインメンバーが揃った今回、しょっぱなから３台の車によるガソリントレーラー強盗のシーン。もはや「ワイルド・スピード」名物と化した、スピンターンからの高速バック走行もきっちり披露してくれつつ、ドミニクはといえば予告編にある炎上するガソリントレーラーの下を潜り抜ける離れ業をいきなり見せ付けてくれます。

いきなり１作目を思い出させる車３台の強盗シーンも嬉しいのですが、そのメンバーのうちの一人はなんと前作×３で登場したハン（サン・カン）じゃありませんか。なるほどこういう付き合いだったのか…。彼の登場は冒頭部分だけですがドミニク（ヴィン・ディーゼル）との別れの言葉が「東京にいってレースをやる。」とは、前作も務めたリン監督のファンを意識した心憎い演出です。ちなみにこのシーンでドミニクが駆るのはビュイックのグランドナシショナル。大きいことはいいことだを地で行く典型的なアメ車ですね。それにしてもやっぱりこのシリーズにヴィン・ディーゼルが欠かせないことを冒頭１０分で見事に証明してくれた感じです。

一方もう一人の主役・ブライアン（ポール・ウォーカー）はＦＢＩに復職していました。麻薬組織撲滅のために駆けずり回っている彼ですが、例によって潜入捜査を命じられます。組織が麻薬の運び屋として優秀なドライバーを探している…、ってこれ２作目と同じ設定じゃないですか。更に、これまた全く同じ設定ですが、ドライバーを決めるためのレースが行われ、そこでドミニクとブライアンは再会するのでした。ドミニクがここにいたのはティナの復讐のため。実はティナはこの組織のとある人物に殺されたのです。しかしティナの死にはとある秘密がありまました。それは物語後半で判明します。

さて、この公道レース、この迫力こそが正に「ワイルド・スピード」。ブライアンが駆るのは日産ＢＮＲ３４スカイラインＧＴ－Ｒ。そういえば、今回はシリーズでずっと使われてきた三菱車が全く出てきませんけどどうしたんでしょう。レースシーンは丁度前作のドリフトレースと似ていますが、相変わらず車同士をぼこぼこにぶつけ合うアメリカンスタイルは２作目風。個人的にはもっと車に愛を！と思わずにいられないのですが…。監督は本作のレースシーンを撮影するにあたって、これまでの総決算的な演出にしたんではないでしょうか。いずれにしても今回は車にカーナビが搭載され電子的な映像も絡めつつ、ハラハラドキドキの公道レースが展開されます。

じつは公道でのレースと呼べるのはここまで。この後は組織に対する潜入捜査をメインに描かれるのは２作目と同じながらも、大きく違うのは今回の相棒がドミニクだということ。潜入した２人の前には、組織のエースともいえるドライバー・フェニックス（ラズ・アロンソ）が登場します。その彼の車がなんと名車グラン・トリノ。クリント・イーストウッドの名作『グラン・トリノ』でお目にかかったあの車にこういう形で再会するとは思いもよりませんでした。とはいってもＮＯＳシステムも積んだカリカリチューニング・グラン・トリノなんですけども。ドミニクはフェニックスを殺そうとして失敗し逃げられますが、２人は組織の麻薬６０００万ドル分を押収することに成功します。

その麻薬を持って最後の作戦にでるドミニクとブライアン。最後に２人が駆るのはブライアンがスバルインプレッサＷＲＸ－ＳＴｉバージョン、ドミニクが１作目のラストで大破したクライスラー・ダッジ・チャージャー。アメリカとメキシコの国境付近のだだっ広い荒野と国境を潜り抜けるトンネル内で繰り広げられる大カーチェイスはレースとは一味違った迫力。毎度の設定で肝となるレースやカーチェイスは日本車vsアメ車ですが、今回は逃げるインプレッサに追うグラン・トリノ、愛国心湧きまくりで、心の中では「アメ車なんかに負けんなインプ！」と叫んでいる自分がいたり。見る方向がちょっと違いますが…。

結末は伏せておきますが、最後のシーンを見る限りでは続編もありでしょう。ちなみに最後にブライアンがドミニクに言った「あのレースは俺の勝ちだよな？」は１作目のラストのレースを指しているようにも聞こえましたが、みなさんはどう思われるでしょうか。

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個人的おススメ度4.0
今日の一言：『ワイルド・スピード×５』に続く？

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