ファイナル・デッドサーキット ３Ｄ

最終的には死の運命からは逃れられないという結末でお馴染みの、ファイナル・ディスティネーションシリーズ第４弾。毎度のことながら凄惨なシーン満載のホラー・ムービーです。監督はシリーズ第２弾『デッドコースター』や『セルラー』のデヴィッド・Ｒ・エリス。脚本は同じく『デッドコースター』のエリック・プレス。日本語吹き替え版の声優にココリコの田中直樹や里田まいといった芸能人がキャスティングされている。
>>公式サイト

実写版３Ｄ映画初体験！

　あらすじ・作品情報へ　

←みなさんの応援クリックに感謝デス

ホラー嫌い、グロいのもっと大嫌いということで、今まで敬遠してきたファイナルディスティニーシリーズ。今回はフル３Ｄで、しかも実写の３Ｄ初体験という意味も含めて嫌々？観てきました。これが確かにグロいんですが、派手にやり過ぎてグロさを通り越えてちょっと笑ってしまったり…。予告編の段階からしょっぱなのサーキット場のシーンはかなり見せてましたけど、最後にタイヤがぶっ飛んできて、女性の悲鳴がこだまし……どうなると思いますか？破裂ですよ破裂。人間が破裂して飛び散るんです。いや、いくらなんでもそこまではならないですって。（笑）

さて、そんなグロシーンがありつつも生き残ったのが、主人公で予知夢を見るニック（ボビー・カンポ）とその恋人ローリ（シャンテル・ヴァンサンテン）とその友人のハント（ニック・ザーノ）とジャネット（ヘイリー・ウェブ）の４人。実は他にも５人が助かって全部で９人が生き残ったらしいんですが、映画を観ている分にはそんなこと気にしてないので全く解らず。で、本来死んでいた順番でこの９人に凄惨な死が訪れるというのが本作のお話。劇中の彼らにとっても、私たちにとっても死ぬ順番は結構重要なはずなんですが、そもそも予知をしたニックの勘違いもあって、私にはそれが良く解らないのでした。

しかしまあ、どうせ順番に死んでいくんだからどうでもいいやってなもんなんですけどね。要するに本作は死の予定調和を楽しむ、つまりいかに都合よくことが運び人間が凄惨にお亡くなりになられるかを楽しむという、非常に悪趣味な作品なんで、細かい順番などどうでもいいってことです。ニックを通して思わせぶりな予知映像を私たちに見せ、ほら死ぬぞほら死ぬぞと見せかけて「ここじゃ死なな～い。」みたいな、まるで作り手側が私たちをからかうような演出があったりして結構ドキドキさせられます。

実写版の３Ｄは今まで観たアニメ３Ｄよりも確かに楽しめました。特に冒頭のサーキットシーンの低い位置にカメラを置いた、レースカーが迫ってくるカットなどは思わず頭を後ろに下げてしまったり。ここだけでなく、作品全体でも３Ｄを活かす為に観客側にモノが飛んでくる映像であったり、何かが飛び散る映像が多用されていたと思います。とはいえ、上映前の予告編で観たディズニーピクサーの『カールじいさんの空飛ぶ家』の３Ｄがあまりにも出来が良くて、そちらの方が印象が強かったりしたのですけど。個人的には初めて３Ｄの意味がある作品だったなと思います。

ただ惜しむらくは日本語吹き替え版の素人集団。死ぬ運命なのは観ているほうも解っているんですから、それを回避するために必死に頑張る姿があってこそ緊張感が増すというものです。間の抜けた、あまりに緊張感のかけらも感じられない下手糞な吹き替えに呆れ返り、帰宅してから調べたらココリコ田中と里田まい。止めましょう、知名度だけでキャスティングするのは。本気で彼らが良かったと思っているのならセンスを疑います。この映画は基本的にＢ級作品ですが、それは観ている側が勝手に思うだけで、自ら作品の質を軽くする必要はないでしょうに。

個人的おススメ度3.0
今日の一言：多分もう次は観ないだろうなぁ…多分…

↑いつも応援して頂き感謝です！
今後ともポチッとご協力頂けると嬉しいです♪