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2009年10月24日 (土)

狼の死刑宣告

Photo 「ソウ」シリーズのジェームズ・ワン監督が人気小説家ブライアン・ガーフィールドの同名の小説を映画化。息子をギャングに殺された父親が復讐にのめり込む様を描いたサスペンスムービーだ。主演は『フロスト×ニクソン』『レールズ&タイズ』のケヴィン・ベーコン。共演にケリー・プレストン、ジョン・グッドマンらが出演。


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ナンセンスな警察の動きに呆れた

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子供が殺された犯人に対する復讐と言う意味で『さまよう刃』的なストーリーなのかと想像していましたが、実は全然違っていました。『さまよう刃』は日本の少年法の矛盾点をテーマにした作品でした。しかしこちらの犯人は成人。ただ、目撃者が被害者の父親一人という状況が陪審制では不利に働き、司法取引に応じれば5年、取引をしなければ無罪もありうるという、いかにもアメリカらしい司法制度の矛盾が露になります。ただし、『さまよう刃』の時も、本作でも共通していたのは法の前に無力な被害者家族の心情と、警察の間抜けさ加減でした。

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物語前半は、息子を殺されたニック(ケヴィン・ベーコン)は、軽い刑罰に成るぐらいなら自分が裁くとばかりに、犯人を殺してしまい、そこから犯人の属していたギャング団との“戦争”状態に入り込んでいくという流れ。まずそもそも、裁判で証言をしないことで犯人を無罪にしたニックを見れば、自ら復讐しようとしているのが明らかなにの、何も手を打たない警察の動きはどう考えても異常です。更に、ギャング団と“戦争”状態になっていることが解っているにも関わらず、自宅を警備するのは僅か2人の警察官、しかもあっさり殺される…。

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かくしてニックは何の罪も無い息子を殺され、報復として更に妻までも殺されることになります。そんなニックにしてみたら“戦争”上等な気持ちになるのは当たり前なのに、担当の女刑事はいけしゃあしゃあと「(相手の報復が終わった今が)“戦争”を止めて新しい生活を始めるチャンスだ。」などということをのたまったり。警察のミスを棚に上げて何をかいわんやです。要は本作のテーマは「憎しみの連鎖は何も生み出さない。」という非常にオーソドックスかつベタなものな訳ですが、そうだとしても家族を殺傷された直後の被害者にかける言葉じゃないですね。

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で、結局ニックは復讐街道まっしぐらとなる訳です。今回は前回の徹を踏まないように彼を監視する警察。しかしこれがあっさりと逃げられる…。しかも銀行で堂々と貯金を全額おろし、その金で銃を買い、挙句に銃の整備は自宅の倉庫でやっているのにも関わらず、全く警察が気付く気配はありません。もしかしてわざと野放しにして、殺し合わせるのが目的なのか?なんておかしな邪推すらしてしまいました。ストーリーもまるでそれを狙っているかの如く、銃を購入してからギャング団のアジトに乗り込むまで一切迷いなしの一直線。

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復讐のために坊主頭にし、息子の形見の革ジャンを着たニックは、元が投資会社の副社長だとは思えないほどサクサクとギャング団たちを撃ち殺していきます。百発百中な上に、後ろから撃たれても振り向きざまに撃ち殺すという、どっちがギャングなんだか解らない程の腕の冴え。と思ったら案の定ギャング団のボス・ビリーには「俺たちと同じ格好だ。同類だぜ。」なんて言われる始末。今更、暴力に対して同じ暴力で返したらそいつらと同レベル・同類だなどという、青臭い理想論で〆られても何の説得力もありません。

大好きなケヴィン・ベーコンの作品でしたが、作品のテーマ自体がかように薄っぺらなうえに、脚本も薄っぺら。挙句になんちゃって警察が幅をきかしているのには流石に呆れたのでした。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:ケヴィン・ベーコンだからまだ良かった…

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