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2009年11月 2日 (月)

ジェイン・オースティン 秘められた恋

Photo 作品としては2007年のモノで、主演のアン・ハサウェイは翌年の『レイチェルの結婚』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。共演は『ウォンテッド』のジェームズ・マカヴォイ。共演に「ハリー・ポッター」シリーズでお馴染みのマギー・スミスや、ジェームズ・クロムウェルといったベテランが名を連ねる。監督はジュリアン・ジャロルド。英国の女流作家ジェイン・オースティンとトムの叶わぬ恋を描いたラブロマンスだ。
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アン・ハサウェイだけ観ていたい。

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『母なる証明』とならんでこの週末に是非観たかった一作です。出演が私の大好きな、当ブログの三大バナー女優(左上サイドバーを参照のこと。)の一人アン・ハサウェイで、お相手がイケメン人気俳優ジェームズ・マカヴォイときたら観ない訳にいきません。形式としては『きみがぼくを見つけた日』と同じくカップルの2人の俳優の魅力が最大の売りで、事実ストーリー的にはイギリスの階級社会の悲哀を如実に表わした普遍的なものでそう大した驚きはありませんでした。という訳で今回のエントリーはかなり私の好みが入っていることを最初にご了承ください。…ってまあいつもそうですけどね。

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さて、この時のアン・ハサウェイ、『レイチェルの結婚』で髪を切り、一気にアイドルから脱却する以前の作品ということで、『プラダを着た悪魔』の頃のアイドル的可愛らしさ全開でした。1795年はジョージ3世の時代、西洋史モノが大好きな私としては、時代背景や世界観そのものに興味をそそられますが、今回の主役ジェイン・オースティン(アン・ハサウェイ)は貧乏な牧師の末娘という設定故に、これまで幾度も観てきたようなきらびやかな部分はありません。それでも粗末なドレスを着たジェインは掃き溜めに鶴ではないですけども、一際美しく輝いていました。

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ちなみにジェインの姉・カサンドラを演じるアンナ・マックスウェル・マーティンには申し訳ないですが、姉妹役に無理があるほど似ていない…。言葉は悪いですが完全に引き立て役でした。『レイチェルの結婚』ではショートカットでしたが、やはりアンには美しいロングの黒髪が良く合っています。チャームポイントのあの大きなタレ目も、当時としては先進的な思想の持ち主であったジェインの意志の強さ、気の強さを表わすにはうってつけだと思います。というかスイマセン、ファンなので物凄く贔屓目入ってます。

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対するジェームズ・マカヴォイ。法律家の卵で判事の叔父の家で面倒をみてもらっている放蕩の甥・トム・レフロイを演じています。役柄がプレイボーイ風なためか現代的なにおいがプンプンで正直時代に馴染んではいません。いませんが、やっぱりカッコいい!恋愛経験がないジェインの各小説を退屈だと言い放ち、彼女にそれを教える先生としてはピッタリの雰囲気ではありましたが。後にジェインとの結婚について叔父に許しを請うも許されず、その場であっさりと諦めてしまう、ある意味男としての押しの弱さは、これまた現代にも通じるところがあります。

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ジェインは地元の名士グレシャム家の甥・ウィスリー(ローレンス・フォックス)に求婚されますが、愛のない結婚はおかしいとそれを拒みます。レディ・グレシャム(マギー・スミス)には「あなたのような立場の娘が求婚を受け入れないのはおかしい。」と非難されるものの、ジェインは譲りません。トムの描かれ方とは対照的にジェインは誰に対しても臆することなく自分の意見をハッキリと言葉にするのでした。このあたりさすが作家と思わせる才気漂う美しさにはむしろ私が惚れてしまいそうです。

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ジェインの理想は正論であるものの、現実の貧困は確かに日々の生活、即ち生きることに直結してきます。娘の幸福を願いつつも、グレシャム家との結婚で貧困から抜け出したい父(ジェームズ・クロムウェル)が言った言葉が印象的でした。「愛を踏み違えさせるのも貧困だ。」と。その時はそれを理解することが出来なかったジェインですが、全てを捨ててトムと駆け落ちをする途中に、彼に届いた彼の家族からの手紙を読むことで、どうしようもない現実を受け入れる覚悟を決めるのでした。

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実はトムの家もジェインの家と同じく貧乏で、彼が法律家として稼ぐお金がなくなれば生きてゆけない状態だったのです。「家族を犠牲にした愛はやがて懺悔と後悔の念に蝕まれていくわ。」そう語る彼女は、哀しみの中にも一人の強い女性像を見せてくれます。とまあ、話としては最初にも書いたとおり取り立てて珍しいものでもありません。ラブロマンスものが好きな方や、私同様出演者のファンという方には嬉しい作品でしょう。

個人的おススメ度3.5
今日の一言:時代の雰囲気とアンが大好きだから…

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☆☆☆(6点/10点満点中) 2007年イギリス映画 監督ジュリアン・ジャロルド ネタバレあり [続きを読む]

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