ロマンチック・アイランド/로맨틱 아일랜드
フィリピンのボラカイ島を舞台に、都会で悩みを抱えた男女4人と一組の夫婦が集い楽しい一時を過ごしながらお互いの存在の重さに気付いていくというロマンチック・コメディ。出演はドラマ『コーヒープリンス1号店』のイ・ソンギュン、池脇千鶴と共演した『おいしいマン』のイ・ミンギ、『タチャ イカサマ師』のイ・スギョン、人気歌手で女優でもあるユジンら若手期待の俳優が揃う。監督は本作がデビュー作のカン・チョル。
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韓流シネマフェスティバル2009での公開作品。全部で5本鑑賞予定にのうちの2本目です。今回は出演している俳優全てを知りません。ただ何とはなしにイ・スギョンとユジンの2人の女優が可愛いから観てみようという、至極ミーハーな動機での鑑賞です。が…楽しかった!ロマンチック・コメディとしてはある種ありがちな話の展開ではあるものの、とにかくある時は笑えて、ある時はドキドキしてある時はジーンとして、鑑賞後の満足度かとても高い作品でした。ちなみにタイトルの「ロマンチック・アイランド」はフィリピンのボラカイ島のこと。この島のことも初めて知りましたが、有名なリゾート地なんだそうですね。

登場するのは4人の男女と一組の夫婦。やり手の若手CEOだけれども他の役員ともめているジェヒョク(イ・ソンギュン)、家計が苦しく自分に負担を強いる家族に嫌気が差しているスジン(イ・スギョン)、忙しすぎて自分の時間が欲しかったガヨン(ユジン)、就職に失敗し彼女にフラれて傷心のところを友人に誘われて来たジョンファン(イ・ミンギ)、この4人の男女が2組のカップルとしてロマンスを繰り広げます。あれ?一組の夫婦は?、そうラブコメのお約束として、アクセントになるキーパーソンは必須ですが、今回はそれがチュンシク(イ・ムンシク)とヨンスク(イ・イルファ)の夫妻。彼らが主にコメディ担当となっているのでした。

このコメディ部分のネタがまた面白いんです。そもそもチュンシクは脳腫瘍を患い、自殺して保険金を妻に残そうと考えます。で、旅先で自殺を試みるのですが、当然ことごとく失敗。もちろん観ているほうも成功するなんて思ってません。つまりどう失敗してくれるのかをワクワクしながら観ているんですね。ボートから川に身投げしたり、ドライヤーで感電死しようとしたり…、ドリフのコントさながらのネタに思わず声に出して笑ってしまいました。イ・ムンシクは何でも下積みの長かった実力派俳優だとのこと。しっかりとした演技力に裏打ちされた人間味がより面白さを増幅しています。

さて、実は本作ではジェヒョク&スジン組、ガヨン&ジョンファン組、そしてチェンシク&ヨンスク夫妻の3組はボラカイ島に集結するもお互いに直接の接点はありません。要するにそれぞれの物語はパラレルに進行するのです。ただ、それだけだったらオムニバスにしたほうが良いのですが、ちゃんと3組にまたがる仕掛けも用意されていました。実はその仕掛けのキーマンがチュンシク。要するに彼は夫妻として物語全体のアクセントであり、個人として物語のエンディングに関わるキーマンになっているという、何気に超キーパーソンだったりします。全体としてはありがちな展開の中、この部分の工夫は上手いと感じました。

それぞれのカップルで共通しているのが、女性がアクティブで男性がネガティブだということ。ただし役割は微妙に違います。例えばスジンはアクティブにジェヒョクの悩みに関わり、その笑顔や行動力(おせっかい?)で彼のぶっきらぼうな表情を徐々に緩ませていきます。この間ジェヒョクは限りなくネガティブ。自分から行動は一切しないどころか、彼女に任せきりなんですね。逆にジョンファンはネガティブですが、タレントのガヨンの我侭、即ちアクティブで攻撃的な性格を大きな心で受け入れてあげることで、彼女の心を解きほぐしていくのでした。つまり「スジン→ジェヒョク」「ジョンファン←ガヨン」という感じ。

もちろんこの関係は一方通行ではなく、スジンとジョンファンは相手の存在そのものが自分の心の癒しになっていたのは言うまでもありません。最初に書いた通りの伏線から驚きのクライマックスを経たエンディングへこれでもかと言うほど引っ張りまくるものの、これ以上ないほどのベタベタなハッピーエンドは韓国映画の真骨頂。しかし少しも嫌らしさを感じさせないのは、観ているほうがこうあって欲しいと思う更にその上を行くからでしょう。個人的にはまた素敵な韓流女優を知ることが出来たのが嬉しい一作でした。
個人的おススメ度
3.5
今日の一言:韓流初心者故に観る作品がすごく新鮮です
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