キャピタリズム マネーは踊る
『華氏911』、『シッコ』の社会派監督マイケル・ムーアが、『ロジャー&ミー』以来20年ぶりに経済問題を斬る!キャピタリズム(資本主義)とは一体何なのか?サブプライム・ローンに端を発する世界同時不況にあえぐ米国で、庶民目線で素朴な疑問を解き明かしていくエコノミックドキュメンタリーだ。当然出演は監督本人。今回もGM、AGIなどを始め、様々な企業や施設に突撃取材を敢行!
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マイケル・ムーア節炸裂。これほど世界的に著名な監督になりながら、やっていることは自主制作映画そのもので、ちょっと普通じゃない勢いが実に面白い作品でした。なにせ犯罪現場確保用のテープでニューヨーク証券取引場を囲んでの撮影では「僕たちの金を返せー!」と拡声器で一人シュプレヒコール。思わず笑ってしまうんですが、言われてるほうは全く笑えないらしく(まあ当然ですね…)おかげでニューヨーク証券取引場はめでたく出入り禁止になったそうで。とにかくサブプライムローン問題以降の米国経済に関する作品なので、観ている側の受け止め方もあまりにリアル。ブラックユーモアたっぷりのNHKスペシャルなノリなんで観易い作品です。
要はアメリカ型キャピタリズムを推し進めていった結果として、1%の富裕層とその他の貧困層にとてつもない格差が生じてしまったという現実を訴えている訳で、その現実を様々な事例を絡めて紹介してくれます。銀行にローンが払えなくなり40年以上住んだ家を立ち退かされる一家、大不況で工場ごと事前通告も何もなしに解雇を言い渡される労働者たち…。しかし銀行を始めとした金融機関には公的資金が注入されているのに、そのお金は庶民には渡らず、大企業の重役の報酬や社用ジェット機へと化けている。納得行かない現実に噛み付くムーア節が気持ちはいいけれど、改めて聞かされるそのでたらめ振りには驚くことの方が多いでしょう。
調べていくうちに、結局アメリカ、即ちホワイトハウスは昔からウォール街に支配されているのだということが解ります。確かにゴールドマン・サックスという一企業の代表がホワイトハウスで大統領の補佐をしているのはあまりに奇異。例えば一切の議論を無視した7000億ドルにも及ぶ政府の救済法案は、そういう輩が自己保身、或いは会社を守ることのみを考えて提出したものだと作品は言います。しかしここで羨ましいのは、それを1度はキッチリと否決する議会の存在があること。結局切り崩されて法案は成立しますが、国民の代表として選ばれた下院議員の矜持が見られるのです。
それにしても、この7000億ドルの使途がまったく不明と言うのが凄いですね。議会監視委員会の女性に聞いても「知らない。敢えて聞かないことになっている。何故そうなったかは長官に聞いて。」で、ポールソン財務長官の事務所に電話をかけると、名乗った瞬間に切られる始末。(笑)事ほど左様にブラックジョークとしか思えない現実は他にもあり、例えば「デリバティブ」って何?と元リーマンブラザーズの社員に話を聞くくだりは最高に笑えます。怒涛の勢いで説明をするもムーア監督は目が点状態。「は?」みたいな…。もちろん私にも何だかよく解りませんでしたが。
今年、オバマ政権が「チェンジ!」を合言葉にオバマ政権が誕生しましたが、親の代から住んできた家を追い出される一家、会社の食い物にされる労働者、彼らの置かれている切なる状況を知って初めてあの熱狂の意味が理解できたように思います。同時に1票の持つ力、市民の力が国を変えられる事を知っている、それが国民に根付いている、成熟した民主主義社会を見せ付けられたようで、「メンドクサイから選挙はパス」などと言う大馬鹿者がのうのうと生きてゆける日本との差を痛感したのでした。それでもムーアは言います。アメリカには日本やアメリカにある弱者に対する保障制度がないと。聞いていて何やら恥ずかしく感じました。
確かに制度はあっても崩壊寸前。小泉改革では正にこの作品で警告した駄目なアメリカにそのまま追従し、アメリカ型キャピタリズムを推し進めてきた訳です。ハタと気が付くと、映画の中に紹介されていることは、今の日本にそのまま当てはまってしまっているような気にさえなります。先日来日した監督は東京証券取引所で記者会見をしてご満悦だった様子。もっとも、ライオンのような髪型をしたブッシュの日本の盟友をチクリと刺すのも忘れていなかったようですが。
個人的おススメ度
3.5
今日の一言:知っているようで知らなかったことに気付いた…

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Movies 1-800『キャピタリズム マネーは踊る』
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» 映画「キャピタリズム マネーは踊る」@一ツ橋ホール [masalaの辛口映画館]
客入りは7〜8割くらい。 映画の話 2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言われる同時大不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産で、自宅や職を失う人々が続出。本作を...... [続きを読む]
受信: 2009年12月 7日 (月) 17時55分
» キャピタリズム〜マネーは踊る〜 / CAPITALISM:A LOVE STORY [我想一個人映画美的女人blog]
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キャピタリズム=資本主義は悪だ{/ee_1/}
アポ無し取材でこれまで数々のドキュメンタリーを撮ってきたマイケル・ムーアが
声高にしてNYウォール街に突撃!
観たDVDレビューもたまってるし
あまり時間ないので今日はミニレビューで。(あれ?ちょっとのハズだったんだけど、、、)
'89年の「ロジャー&ミー」で... [続きを読む]
受信: 2009年12月 7日 (月) 19時13分
» キャピタリズム〜マネーは踊る〜 [勝手に映画評]
常にシニカルな見方でアメリカの問題点を抉る、マイケル・ムーア監督の最新作。2007年の前作『シッコ』では、アメリカの医療問題について深く切り込んでいましたが、今回は、アメリカの資本主義について深く切り込んでいます。
『シッコ』から、まだ2年しか経っていないんですが、“Yes, we can!”のフレーズを原動力にして当選したオバマ大統領による医療保険改革により、アメリカは変革を始めようとしています。しかし、そのオバマ大統領誕生の背景には、この資本主義の問題が垣間見えます。つまり、アメリカ国民は、歪... [続きを読む]
受信: 2009年12月 7日 (月) 21時57分
» キャピタリズム〜マネーは踊る〜 (試写会) CAPITALISM:ALOVE... [まてぃの徒然映画+雑記]
『ボウリング・フォー・コロンバイン』や『華氏911』『シッコ』などでアメリカの病巣を取り上げてきたマイケル・ムーア監督が、資本主義を正面から批判した作品。サブプライムローンの支払いが滞り、親の代からの土地と家を銀行に差し押さえられる人たちが登場する。自分...... [続きを読む]
受信: 2009年12月 7日 (月) 23時22分
» キャピタリズム マネーは踊る [映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP]
銃社会や医療制度を取り上げた過去のムーア作品は十分に刺激的だった。だが、米国が抱える問題の根源を探るには、もはやひとつのテーマでは無理。そこで本作で徹底検証するのは資本主義(キャピタリズム)だ。俎上に載せるにはあまりに大きなテーマだが、実に上手くまとめて....... [続きを読む]
受信: 2009年12月 8日 (火) 00時28分
» 「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 怪物の見えざる手 [はらやんの映画徒然草]
昨年のアメリカのリーマンショックに端を発した世界の金融・経済の混乱は、やや落ち着 [続きを読む]
受信: 2009年12月 8日 (火) 22時54分
» キャピタリズム マネーは踊る [象のロケット]
2008年9月15日。 リーマン・ブラザーズの経営破綻が引き金となり、世界経済は「100年に1度」と呼ばれる同時不況に陥った。 アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産により自宅と職を失う人々が大量発生。 一方、その原因を作った投資銀行や保険会社は税金で救われ、役員はその後も高額なボーナスを手にしている…! 未曾有の経済危機を描くマネー・ドキュメンタリー。... [続きを読む]
受信: 2009年12月 8日 (火) 23時09分
» キャピタリズム マネーは踊る [ダイターンクラッシュ!!]
2009年12月8日(月) 19:00~ TOHOシネマズ シャンテ1 料金:1300円(TOHOシネマズデイ) パンフレット:未確認 『キャピタリズム マネーは踊る』公式サイト メタボ親父の社会派エンタテイメント・ドキュメンタリーの新作は、アメリカの経済不況がテーマ。会社潰しても大量の年俸を頂戴するCEO、住宅ローンの金利があがり金を返せなくなって差し押さえ強制退去をくらう市井の人たち、ウォール街の役員たちが政府入りし経済を牛耳るなど、コミュニスト的な貧富の格差な内容盛りだくさん。 相変わら... [続きを読む]
受信: 2009年12月 9日 (水) 01時53分
» 『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』(2009)/アメリカ [NiceOne!!]
原題:CAPITALISM:ALOVESTORY監督・脚本・出演:マイケル・ムーア試写会場 : 一ツ橋ホール公式サイトはこちら。<Story>2008年9月15日、リーマン・ブラザーズ倒産。創業158年の歴史を持つ大手証券会社の経営破綻は、世界金融危機の引き金となり、世界経済は瞬く...... [続きを読む]
受信: 2009年12月 9日 (水) 08時33分
» キャピタリズム -マネーは踊る- [Peaceナ、ワタシ!]
- こんな世界に誰がした!? -
昨晩、『キャピタリズム -マネーは踊る-』の試写会へ行ってきました!
(今月は試写会惨敗だと思っていたのに…懸賞の女神が微笑んだわね!)
監督は『ポウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』『シッコ』etc.と発表する作品が世界中の注目を集めているマイケル・ムーア…いつも気になってはいるものの、いつも未鑑賞のうちに上映終了してしまうので私にとっては「初」のマイケル・ムーア作品鑑賞です。
映画のタイトル「キャピタリズム(資本主義)」にもあるように、今回... [続きを読む]
受信: 2009年12月 9日 (水) 15時24分
» キャピタリズム〜マネーは踊る〜 [佐藤秀の徒然幻視録]
公式サイト。原題:CAPITALISM: A LOVE STORY。 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー。サブプライムローンで破裂した金融破綻が中心だけれど、なぜか一番印象に残ったのは、ハドソン川の奇跡のヒーロー、チェズレイ・サレンバーガー機長の議会証言。... [続きを読む]
受信: 2009年12月10日 (木) 22時22分
» キャピタリズム~マネーは踊る~(’09) [Something Impressive(KYOKOⅢ)]
先日30日(月)TOHOシネマズ六本木ヒルズでの、「キャピタリズム~マネーは踊る~」試写会に行ってきました。teacupで12組24名試写会プレゼントを見かけて、近年ムーア作品は追っていたし、もし当選したら都合はつきそうだったので応募を、と思ったのですが、
「バブリー時代について」か「私のまわりのバブルな人」という記事を書いてトラックバック、という応募方法で、昨年前ブログに書いていた「雨音はショパンの調べ」で、バブル期の小林麻美人気、で少し触れていたので、この記事をTBしてみたら、当選しました... [続きを読む]
受信: 2009年12月11日 (金) 11時41分
» キャピタリズム マネーは踊る [Movies 1-800]
Capitalism: A Love Story (2009年) 監督:マイケル・ムーア アメリカの捻じ曲げられた資本主義を痛烈に批判するドキュメンタリー映画。 サブプライムローン問題を発端とする経済不況で家や職を失う人が続出する一方で、問題の張本人とも言うべき銀行、保険会社、証券会社は血税で救済され、その重役連中は多額のボーナスを得たという本末転倒な出来事を容認した旧ブッシュ政権をこき下ろし、その黒幕を明らかにする。 テーマの背景である経済不況がアメリカに限られたことではなく、世界的な問題だけに... [続きを読む]
受信: 2009年12月18日 (金) 23時35分
» 「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」 [ひきばっちの映画でどうだ!!]
「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」
TOHOシネマズ・シャンテにて。
監督・脚本・出演 マイケル・ムーア
マイケル・ムーアがアメリカの経済・金融、そして“資本主義”について物申した力作であります。
私自身、経済学とか金融のシステムなどには全く疎い輩ではありますが、そんな私にもこの映画は解りやすく(時折出て来る金融業界の専門用語は別として)、とても丁寧に作られているなぁ、と感じました。
ネタバレあります!
2008年のリーマン・ショックが引き金となり、世界... [続きを読む]
受信: 2009年12月19日 (土) 15時16分
» 「キャピタリズム マネーは踊る」 [みんなシネマいいのに!]
アメリカでは、住宅市場が大暴落して住宅ローン延滞のため、自宅を差し押さえられて [続きを読む]
受信: 2010年1月13日 (水) 23時33分
» ★「キャピタリズム マネーは踊る」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
今週の平日休みの2本目は、
チネから地下街のアゼリアの抜けてTOHOシネマズ川崎へ。
ハリセンボンの春菜じゃねーよ・・・のマイケル・ムーア監督作。 [続きを読む]
受信: 2010年1月14日 (木) 03時07分
» キャピタリズム マネーは踊る CAPITALISM:A Love Story [銅版画制作の日々]
僕たちのお金を返してくれ!!
100年に一度の世界同時不況!?失われたお金を取り戻すために、ムーアが奔走する!!史上最強のマネー$エンタティメント
東宝シネマズ二条にて鑑賞。前作「シッコ」から2年ぶりの最新作のテーマは、ずばり「おカネ」!!「シッコ」では、アメリカの医療制度を赤裸々にレポしたムーアだが、今回はテーマ「おカネ」からアメリカの資本主義社会の在り方に鋭く切り込んでいる。前作もそうでしたが、本作においても、アメリカという国で生活する人たちにとってはかなり厳しい状況ですよね。特に弱者にとっ... [続きを読む]
受信: 2010年1月14日 (木) 23時33分
» キャピタリズム マネーは踊る [とりあえず、コメントです]
マイケル・ムーア監督の最新ドキュメンタリーです。 年末最後に観る作品は…と考えていたら、これになってしまいました(^^ゞ 実はマイケル・ムーア監督のブラックな笑いはそれほど得意ではないのですけど 監督の伝えたいことは分かるなあと納得できるテーマを描いていました。 ... [続きを読む]
受信: 2010年1月15日 (金) 06時44分
» キャピタリズム マネーは踊る [心のままに映画の風景]
2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は金融危機の引き金となり、世界経済は「100年に一度」と呼ばれる同時不況に陥った。
アメリカ... [続きを読む]
受信: 2010年1月22日 (金) 23時42分
» 映画「キャピタリズム マネーは踊る」@一ツ橋ホール [masalaの辛口映画館]
客入りは7〜8割くらい。 映画の話 2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言われる同時大不況に陥った。アメリカでは住宅市場の大暴落と企業や銀行の倒産で、自宅や職を失う人々が続出。本作を...... [続きを読む]
受信: 2010年1月30日 (土) 18時06分
» キャピタリズム マネーは踊る [映画、言いたい放題!]
ブログネタ:2010年に活躍しそうなアメブロガー
参加中
いつも読んで下さってありがとうございます。
今年も良い映画を沢山紹介して、
ブロガーとしてもっともっとstep up!したいと思ってます。
そのためには自分の好き嫌いに関係なく、
いろいろなジャンルの映画を... [続きを読む]
受信: 2010年2月 7日 (日) 19時22分
» キャピタリズム マネーは踊る [『映画評価”お前、僕に釣られてみる?”』七海見理オフィシャルブログ Powered by Ameba]
100年に一度の世界同時不況!?失われたおカネを取り戻すために、あの男が帰ってきた!!
史上最強のマネー$エンタテインメント
こんな世界に誰がした!?
「華氏911」「シッコ」等の突撃取材おじさんマ... [続きを読む]
受信: 2010年2月 8日 (月) 00時36分
» 「キャピタリズム マネーは踊る」感想 [狂人ブログ 〜旅立ち〜]
「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」のマイケル・ムーア監督最新作。昨今の世界大恐慌の引き金ともなったサブプライム問題をはじめ、アメリカ本土に根強く残る非道な資本主義を、独自の視点で捉えたドキュメンタリー映画。 事実は小説より奇なり、とは...... [続きを読む]
受信: 2010年3月13日 (土) 21時10分
» mini review 10466「キャピタリズム マネーは踊る」★★★★★★★★☆☆ [サーカスな日々]
『ボウリング・フォー・コロンバイン』のマイケル・ムーア監督が、キャピタリズム(資本主義)支配下の経済問題に迫るドキュメンタリー。巨大企業が利益を追求すると、世界にどのような影響が出るのかを検証する。デビュー作『ロジャー&ミー』で元GM(ゼネラル・モーターズ)会長に突撃取材を敢行したムーア監督が、GMが破綻した20年後の今、生活を支配する経済をテーマに選択。原点に立ち返ったムーア監督の覚悟と怒りが熱く伝わる。[もっと詳しく]
この作品のマイケル・ムーアは、なんだか泣き出しそうな顔をしている。
マ... [続きを読む]
受信: 2010年7月 3日 (土) 10時01分
» 映画評「キャピタリズム マネーは踊る」 [プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]]
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
2009年アメリカ映画 監督マイケル・ムーア
ネタバレあり [続きを読む]
受信: 2010年12月10日 (金) 16時09分
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