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2010年1月 4日 (月)

最後の贈り物/마지막 선물...귀휴

Photo 難病に冒された娘セヒ。彼女を救えるのはたった一人、刑務所で服役中のカン・テジュだけだった…。そんなセヒを支える父親チョ・ヨンウは刑事であり、テジュの親友でもあった。この3人の運命の歯車が動き出す。主演は『天国の階段』のシン・ヒョンジュンと『朱蒙(チュモン)』のホ・ジュノ。子役のチョ・スミンが可憐な娘を演じている。監督はキム・ヨンジュン。

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圧巻の子役 チョ・スミン

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韓流シネマフェスティバル2009での公開作品。全部で5本鑑賞予定のうちの4本目となります。11月に公開してからまた順番が回ってくるのに時間がかかってたんですよね。例によって出演者は全て所見の皆さんばかり。しかも幼い女の子が難病に冒されるというある意味反則的な設定だけにちょっと観ようか迷ったのでした。原作はTV局が公募したものだということですから、我々が韓流映画に抱く情緒豊かな作品になっているであろうことは想像に難くありません。まあ、お国柄ですね。

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さて、そんなベタな展開を想定しつつ観始めたのですが、正直言って最初のうちは中々物語に入り込めませんでした。というのも、あまりに突拍子もない設定に驚いてしまったから。主人公チョ・ヨンウ(ホ・ジュノ)は刑事で、ある日一人娘のセヒ(チョ・スミン)をウィルソン病という難病に冒されます。肝臓に銅が溜まり肝障害を起こすこの病気を治すには移植をするしかないらしいんですね。それはいいんですが、そのドナーとなるのが殺人を犯し無期懲役で服役中のカン・テジュ(シン・ヒジョン)。

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ドナーになることで一時出所が認められたり減刑の可能性が出るのはともかく、ドナーとレシピエントの家族が知り合うということがまず最初の驚き。更にテジュの体調を整える間、なんとヨンウは彼を自宅に泊めてしまうのです。この後ヨンウとテジュは幼馴染で元親友だということが判明しますが、それと服役囚を自宅に泊めてしまうのは別問題でしょうに。しかも囚人側がドナーで、刑事という国家権力側がレシピエントというのも何やら嫌らしさを感じてしまったのでした。

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ところが!なぜそうなるのかという秘密が明らかになるにつれ、自然と引き込まれていきます。まあベタな展開なのでここまで聞いただけでもある程度は察しがつくとは思うのですが…。さて、本作の主演は言うまでもなくシン・ヒョンジュンとホ・ジュノな訳ですが、子役のチョ・スミンちゃんの存在感はその2人に勝るとも劣らないものでした。これがかなり上手いです。子供らしい愛らしさ全開でありながら、時におませなところもみせ、クライマックスでの彼女の熱演など完全に大人2人を食ってました。彼女を見るために作品を観ても良いぐらいです。

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(ここからネタバレ含む)
さて、ここからはネタバレで。もう勘のよい方はというか、良くない方もお察しどおり、テジュはセヒの実の父親でした。何でわざわざ服役中の囚人をドナーにしたかといえば、親子で適合したから。ではヨンウが父親というのはどういうことなのか?実はセヒの母親ヘヨン(ハ・ジウォン)はヨンウたちと幼馴染だったんですね。すなわち本作は一見すると難病モノの物語でありながら、実は亡くなったヘヨンとヨンウ、テジュの3人のラブストーリーなんです。ですから実際にセヒが手術をするシーンだとか、そのあたりの描写はありません。彼女の病気がメインテーマではないから。

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セヒが実の娘と解ってから己の生き方を後悔するテジュ、ヘヨンを失ってセヒまでも失いたくないヨンウ。この2人にとってセヒはヘヨンからの『最後の贈り物』であり、かけがえのない宝であることが2人の表情に良く現れています。抱えるものが大きい分悩みも大きい大人2人に対して、天真爛漫としか言いようがない笑顔で写真に納まるセヒの顔が作品全体の救いになっていました。

KLY'sおススメ度3.5
今日の一言:キム・サンホは何でも出てくるなぁ。(笑)

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