マッハ!
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驚愕のムエタイアクションに感涙! |
あらすじへ
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ずっと観たいと思いつつ、結局『マッハ!弐』を先に観てしまったのですが、正直こちらのほうがイイ!様々な格闘技で新たな格闘法を生み出したという意味では弐の方が良いのですが、本作はとにかく単純。ひたすらムエタイ、ムエタイ、ムエタイ!元々ストーリー性は求めていないので、アクションの技の種類が盛り沢山になるよりは、アクションそのものの映像を純粋に楽しめる方がこちらとしても嬉しいように感じます。要は作り手が観客に何を見せたいのかが本作のほうがより解りやすいんですね。


プラッチャヤー・ピンゲーオ監督の『チョコレート・ファイター』もそうでしたが、もうこの監督、お話はアクションの間のつなぎ程度にしか考えていないのではないでしょうか。主人公ティン(トニー・ジャー)は登場した時点でムエタイを極めた最強の戦士という設定。成長物語でないところが潔くて良いです。ある日村の信仰の象徴である“オンバク”と呼ばれる仏像の首が盗まれる事件が起こり、犯人を追ってティンがバンコクへと旅立つことになります。後はもうひたすら邪魔する敵を倒しながら首を奪還するという物語。


一応重要なキャラクターの死という本来であれば悲しむべきシーンもあるのですが、なぜかもうその辺は全く頭に入ってこない、というか気にならない…。とにかく観るべきはそのアクションシーンのみです。賭け闘技場で蹴り一発で相手をのしてしまうシーンはティンが段違いの強さであることが実際に確認できる最初のシーン。街中をチンピラから逃げ回るシーンはまるでジャッキー・チェンを彷彿とさせますが、それにしても驚異的としか言いようがないトニー・ジャーの身体能力!この興奮は『アルティメット』シリーズに通じるものがあります。


賭け闘技場での闘いは、次から次へと敵が登場し、もはやゲームのストリートファイター状態。そんな恐ろしい強さのティンが今度は賭け闘技場ではなくムエタイのリングで闘うことになるのですが、以外にあっさり負けてしまうんですね。相手がなにやら薬物注射でドーピングしている様子が覗えるのですが、恐らくこのシーンを見た99%の人が一瞬で「今の八百長でしょ?」と気付いたのではないでしょうか。っとまあ、事ほど左様にストーリー性としてはお粗末なのでした。(笑)


巨大仏像を前にしたラストの闘いは、それこそゲームと同じシチュエーションですが、個人的にはそれよりも、ワンシークエンス前の闘いに目を奪われました。ガソリンスタンドでのアクションシーンです。銃弾で引火したドラム缶の陰から飛び出てきたティンの両足は何と燃えてます!しかしそんなことはお構いなしに膝蹴り一線!ファイヤーニー!!観てるほうは驚くやら興奮するやらですが、実際には非常に危険なのはもう見たまま解ります。もちろん、トニー・ジャーも攻撃を受ける側の俳優さんも。ああ、つくづく劇場で観たかったど後悔した作品でした。
個人的おススメ度4.0
今日の一言:トニー・ジャーはアクション専念がいいかなぁ
総合評価:73点(テスト中)
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