Sダイアリー/S 다이어리
恋人に振られたのがきっかけで、コレまでの自分の恋愛遍歴を振り返り、付き合ってきた男たちに補償金を要求する女性と元カレたちのドタバタなやり取りを描いたロマンチック・コメディだ。2004年公開作品。主演は『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナ。共演にドラマ『コーヒープリンス1号店』のコン・ユ、『僕の彼女を紹介します』のチャン・ヒョクなど人気俳優が出演している。監督はクォン・ジョングァン。 |
キム・ソナのコメディエンヌ振りは素晴らしい |
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韓流シネマフェスティバル2009での公開作品。全部で5本鑑賞予定のうちの最後の1本でした。またしても登場する俳優さんは全員初見。単純に主演のキム・ソナがちょっと可愛いかも…と思ったのと、チラシの変な顔に誘われての鑑賞です。って一体どんな理由なんだろう。ところがよくよく調べてみると彼女は日本で小学校~高校時代を過ごし、しかも本当かどうかは解りませんが我が街・調布に住んでいたとかいないとか。日本語も当然堪能だということで、俄然親近感が湧いてくるのでした。ちなみに作品の方はラブ・コメディやロマンス・コメディに分類されているけれど、これはもうコメディ映画といって良い気がします。
冒頭いきなり彼氏との別れのシーンから。「どうしてそんなに愛を形にしたがるんだ!」なんて言われちゃってますが、女性って普通そうじゃないんでしょうか…。挙句に「(昔の彼が)お前のことをどう思っていたか聞いて来い!」とまで言われたり。そりゃまた随分な言われようだなぁなどと思いつつ主人公・ジニ(キム・ソナ)が元カレ3人との恋愛遍歴を見ていましたが…、ジニには男を見る目が全くない!最初の彼で家庭教師だったにも拘らず肉欲に負けてジニを抱いてしまった神父の卵・クヒョン(イ・ヒョヌ)はともかく、筋肉バカだけれどもバイクのフロントガラスに指紋が付くのを神経質に気にするジョンソク(キム・スロ)、そして二股をかけられていた年下マザコンのユイン(コン・ユ)。
何れもどこか変な奴らばかりだけれどジニは夢中です。キャラ的には面白いから良いんですけどね。(笑)ただジニが彼らのことを好きになる過程がサラッと流されているので、何故こんな連中を好きでいたのかがいま一つ伝わらない。「自分の愛し方は間違っていない。」と日記に書くくらいの彼女としては、その証明のために元カレ3人と会ったのにそれぞれケンモホロロに追い返される始末。プッツンした彼女はそれぞれに自分が出してあげたお金を返すように請求書を送りつけるのでした。ああ、そうか!変なのは男の方だけじゃなくてジニもだ……だからこそ付き合えたのかもしれない…ここでようやく気付いた私でした。
そこからの復讐シークエンスはもう無茶苦茶。笑いながら観ていましたけど、これが結構犯罪スレスレ…というより、家に勝手に入ったり、車に落書きしたり、ワインにバイアグラを混入したりともはや完全に犯罪。ユインの飼い犬をスープにしてしまうと脅したりするエピソードは韓国ならではです。コメディ映画にリアリティを求めても仕方ないのですが、いわゆる“かわいいいたずら”の範疇が韓国ではゆるいのかなと思ったりも。一方、人によっては顔をしかめてしまうかもしれないジニのいたずらエピソードと違い、ジニのお母さん(ナ・ムニ)のとぼけ具合は素直に大笑いさせてもらいました。ジニだけだとクドく息が詰まりそうになってしまいがちなところを、本線とは無関係なわらいで良い塩梅にリラックスさせてくれます。
個人的には何故かジニのセーターを着て彼女のベッドに寝ていたお母さんが、ジニに注意されて逆切れするというシーンがお気に入り。結局あの手この手の嫌がらせでお金をゲットしたジニ。しかしラストシーンで流れる元カレたちのカットを見る限り、3人ともその時は本当に彼女のことを愛していたことが解ります。このことを彼女は解っているのでしょうか。いきなり別れた元カノが現れたら男は誰しも戸惑うのではないかと思うのです。お金が振り込まれた通帳を観て彼女が涙を流しているのを観ていると、どうも自分のことしか考えていないように見えて仕方ありませんでした。ところでこの作品、もしかして結構な量のシーンカットされてないでしょうか?
個人的おススメ度3.0
今日の一言:SダイアリーのSって何でしょう…
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