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2010年3月14日 (日)

スイートリトルライズ

Photo 江國香織の同名人気小説を映画化。夫婦の気持ちのすれ違いを描いた大人のラブストーリーだ。主演は『嫌われ松子の一生』、『ゼロの焦点』の中谷美紀と『ハゲタカ』『笑う警官』の大森南朋。共演に『ジョゼと虎と魚たち』の池脇千鶴、元バレエダンサーの小林十一が出演している。監督は『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司。
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“甘い小さな嘘”ものは言い様だ…

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苦手なテーマの作品でした。極論したら単なるW不倫の物語ですから。以前『妻が結婚した』だとか『キッチン~3人のレシピ~』でも書きましたが、夫婦で合っても異性に心惹かれることは当然あると思いますが、実際に行動に移すのは絶対に認められない行為だと思っているので…。そこにどんな事情があろうが、全ては言い訳。私は一緒に居られないならば離婚すれば良いだけで、それをしないならどれだけ不幸になろうが何であろうが、我慢するしかない、あるいは我慢しろという考えです。従って、本作の夫婦のようにお互いのことを大切に思っているのにお互いに浮気してしまうというのは、単なるバカ夫婦確定というに過ぎません。

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が、それだと話が先に進まないので、ここはグッと私が我慢して話を進めます。あ、ちなみに原作は未読。結婚3年の瑠璃子(中谷美紀)と聡(大森南朋)、この2人は決して不仲なわけではありません。話も普通にするし、瑠璃子がバラを見行きたいといえば一緒にいくし、食事だって一緒にする…。でも何かが足りない…。そして何かがおかしい…。例えば自宅に居るのに聡は部屋にカギを掛け、音楽ガンガンでテレビゲーム。瑠璃子はそんな聡を呼ぶのに携帯電話を使う…。ただ、本人たちは気付いていないこの変な状況、これがいつからこうなったのかが解らないので、これが普通だといわれたら「そうなの。」としか言いようが無いのですが。

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瑠璃子はある日聡に言います。「この家には恋がないわ。」お互いに結婚して普通に幸せだけれど、心ときめくような恋心がなくなってしまったということなのか…。しかし結婚した夫婦に愛情はあっても、恋心が無いのは別におかしい事ではないはず。そんなある日、瑠璃子は自らの作ったテディベアの個展の会場で一人の男と出会います。それが春夫(小林十一)。で、瑠璃子は彼に惹かれていきます。惹かれて行くけれど、聡のことは大切、この感覚が良く解らない。観ようによっては凄く都合が良い訳です。恋愛を楽しみ、セックスも満足、しかしIT企業に勤める夫からは離れるつもりは無い…。

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悪く言うとセックスレスで欲求不満な妻が外に男を作って性欲を満足させてるだけと取れなくもありません。実際、瑠璃子自身のセリフにも人間の体の温もりを思い出したというセリフがあります。どうしてその温もりを聡から得られるように努力をしないのか、あるいは聡にも努力してもらおうとしないのか。夫婦である以上それは2人で考えて解決していくことではないのか…。瑠璃子を観ていると、聡を大切にすると言えば聞こえは良いですが、結局は何ら積極的な働きかけをしようとしません。もっとも、聡にだって同じ責任はあるのですけれど。

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その聡も大学のサークルの同窓会で再会した後輩・しほ(池脇千鶴)と関係を持ってしまうのでした。もっともこちらはしほが強烈にアプローチしてきたのですが。ところで余談ですが、この池脇千鶴の激太り具合は一体どうしたのでしょう。笑った時の二重あごがあまりにもショックでした…。あまりに劣化振りが酷く、この後大森南朋と度々絡んでくるシーンでもちょっと観るに耐えなかったです。さて、話を戻しますが、聡の方もしほと関係を持ちつつも瑠璃子のことを大切に思っているのでした。さて、そんな2人の生活をじっと見ているとある一つのことに気がつきます。

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それはタイトルになっている「スイートリトルライズ」即ち“甘い小さな嘘”。劇中で瑠璃子は言います。「人は守りたいものに嘘をつくの。」と。聡を守りたいから春夫との関係は言わない。そしてそれは聡にしても同じこと。もっと解りやすく言えば、相手が嫌な気持ちになるようなことはたとえ真実であっても言わないということです。ああ、なんと身勝手で都合の良い理屈なのか…。好き勝手浮気しといてよくもまあこんな屁理屈をこねられるものだと半ば呆れてしまいます。「だからダメなんだよ。」観ていてずっとそう言ってやりたくて仕方ありませんでした。

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夫婦といえども元は他人。当然ながらお互いの全てを知っている訳が無いです。ぶつかり合わなくてどうしてお互いを理解出来るというのか。聡が瑠璃子を守っているという象徴的なセリフ「腕の中にはいるかい?」だとか、瑠璃子が自分を守ってくれている聡の所に「帰らなくちゃ。」といったそれらしき耳障りの良い決め台詞はありますが、いかにも深そうに見せかけつつも、実は格好だけ。ストーリーもご都合主義で結局は元鞘とあっては、結局何だったんだか。やはり私はこの作品が苦手です。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:中谷さんの美しさで星1個オマケ。
総合評価:57点

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[スイートリトルライズ] ブログ村キーワード 記事投稿日時 2010年3月1日0:47 ※上映開始日を投稿日時に設定。上映開始1週間後まで固定。  女性に絶大的人気を誇る、江國香織原作の恋愛小説の映画化。「スイートリトルライズ」(ブロードメディア・スタジオ)。直訳すると『甘くて小さなウソ』ってことですが、なんのなんの結構辛口ですよ。  テディベア作家の瑠璃子(中谷美紀)と、IT企業に勤める聡(大森南朋)は結婚して3年。2人の間には子供はなく、休日にはデートしたりして、傍から見... [続きを読む]

受信: 2010年3月14日 (日) 16時42分

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劇場予告編を観たときにすぐ「これって『ストロベリーショートケイクス』みたいなタッチだなぁ」と思ったんですけど、やっぱり同じ矢崎仁司監督でした。江國香織さんによる原作小説は未読ですが『ストロベリーショートケイクス』はお気に入りだけにこの映画を楽しみにしてま....... [続きを読む]

受信: 2010年3月15日 (月) 09時16分

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テディベア作家の瑠璃子と、IT企業に勤める聡は結婚して3年。 子どもはなく、いまだ恋人同士のようだが、自然と体の関係はなくなっていた。 瑠璃子は自身のベアの個展を訪れた青年・春夫と出会い、心惹かれていく。 一方、聡も大学時代のサークルの後輩しほから積極的にアプローチされていた…。 大人のラブストーリー。 ≪恋をしているの。 本当は夫だけを愛していたいのに。≫... [続きを読む]

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受信: 2011年3月31日 (木) 17時00分

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スイートリトルライズ IT企業に勤める夫とテディベア作家の妻 一見幸せそうに見える二人だが... 結婚三年目の夫婦を描く大人のラブストーリー 【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (自宅鑑賞) 原作:江國香織 『スイートリトルライズ』... [続きを読む]

受信: 2011年4月 4日 (月) 02時48分

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