桃色のジャンヌダルク
| 桃色ゲリラより二児の母がいい |
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増山麗奈という人を知ったのは2,3年前のの深夜ドキュメンタリー番組でした。余りに突飛なパフォーマンスをする女性が小さい子供の母親でありしかも画家でもある。そしてそこそこの美人。ただし面白い人がいるものだと興味はもったものの、正直その時は色物としか観なかったし、子供が可哀想だとすら思っていました。たまたま、本作の予告編を観た時に、その時の感覚がフラッシュバックし、しかも今回は自叙伝的ドキュメンタリーでもあるらしい。ならば、というわけで鑑賞に行ったのですが、ある意味私も彼女の変な魅力に惹かれたのかもしれません。

さて、例によってチケットストアで買った前売り券を受付に出していると、受付の女の子に早口でまくし立てる女性が…。あれ?増山麗奈…だよな?何で本人がこんなとこにいんの?(苦笑)謎は上映開始とともに解けました。数本の予告編が流れるといきなり劇場が明るくなり、ご本人登場。隣には彼女が挿絵を担当した絵本「幼なじみのバッキー」の澤田サンダー氏が…。「こんばんは!押しかけ舞台挨拶に参りました。この映画の主演をやってます増山麗奈です!」と挨拶を始める彼女。しかし正直何を話したいのか、何を話しているのかがさっぱり意味不明。要は絵本の宣伝もかねているのか…。

一般のお客さんも突然の出来事でなにやら戸惑い気味な雰囲気が会場を包み…いや、どっちかというと引き気味。(笑)まあ、そんなこんなで上映が開始されたわけですが、作品そのものは波乱万丈すぎる増山麗奈のここ10年ぐらいを追いかけた作品だけあって、実に面白い。映像としてみる分には。彼女の主宰する反戦アート集団「桃色ゲリラ」はかなりの左翼的思想なので、私は単純に彼女たちの意見に賛同する気にはなれないけれど、一人の人間として何か行動を起こすことそれ自体は素直にリスペクトできるものです。何しろ開戦1年後のイラクまで足を運んでしまうほどですから。

それにしても神は多彩な才能を彼女に与えたけれど、どうもしゃべることに関しては与えてくれなかったらしい…。舞台挨拶の時もそうだけれど、劇中でも彼女の話している言葉は結構怪しいのです。というか、時おり話している内容が良く解らなくなってしまうのです。多分文章にまとめれば大丈夫なのだろうけども、その場で言葉で人に対してしっかりと話すことが得意ではないのでしょう。さて、彼女の活動自体も賛成反対は別としてとても興味深いのですが、私は本作を観ていてむしろ二児の母親としての彼女の人間性に興味を覚えました。

ピンクのビキニを着て、人前で乳房をさらし母乳パフォーマンスをする一方で、子供を見るときのあの母親の慈愛に満ちた表情。劇中に登場するお子さんもまたこれがとても可愛らしく、素直な瞳。子供の顔を見ればお母さんが解ります。いいお母さんしていることは間違いないはず。そう、多分私が彼女に惹かれるのはこの母性のせいなのかもしれません。劇中に登場するアーチストの方々の話すような、彼女に対するある種哲学的な捉え方は私には良く解らないですし、興味もありません。ただ言えるのは彼女の持つ母性、そして多面性は観ていて飽きないということ、それだけです。
個人的おススメ度
3.0
今日の一言:神楽坂恵をこんなところで観るとは!
総合評価:58点
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『桃色のジャンヌ・ダルク』予告編
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