海の金魚
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| 現実感の無い再生物語にウンザリ |
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何とも良くありがちな若手俳優を起用した青春ドラマでした。深い心の傷を抱えた少女2人が出会い、今回はヨットレースを通じて再生・成長していくお話です。しかし、何故日本はこの手のドラマが多いのか…。しかもいつも細部の詰めが甘い作品が多くて、結局は出演者のファンが喜ぶというパターンに収束する気がします。…っとまあ、のっけから辛口ですが、実際そうなんだから仕方ない。ですから本作もある意味期待通りでこれといった新味はありませんでしたが、ヨットレースといういわゆる“スポーツモノ”であるという部分に救われていました。

主人公の一人、長田ミオ(入来茉里)の父親は海で行方不明になり、以来彼女は父の残したヨットに引きこもって不登校を続けています。もう一人の主人公・石黒キヨミ(田中あさみ)は天才ヨット少女。しかし練習中の事故で親友を亡くし、それが理由でヨットを棄てて今の学校に転向してきたのでした。作品前半ではこの2人の出会いから徐々に心打ち解けていく様子が描かれ、後半は彼女たち2人に男の子3人が加わった計5人でヨットレースにチャレンジする様子が描かれています。ただ、どうもいま一つこの2人の心の傷の深さ、悲しみが軽く見えるのは何故か…。単純に過去に起こったことを映像で説明しているだけに見えるのです。

恐らくこの軽さの原因は現実感が欠けすぎていることでしょう。漁協や市役所からの再三の立ち退き要求にも関わらず不法係留を続け、不登校なのに学校は全くノータッチ。唯一ケイイチ(賀来賢人)が様子を見に来るだけ。何ヶ月も引きこもって水はどうするのか、いやそれよりそもそもお金はどうしているのか。もうちょっときちんと描写するなり、説明するなりしないと…。その点で言えばまだキヨミの事情の方が一応は現実的でした。
それでも何となく観れてしまったのはひとえに彼女たちの初々しさ故。個人的には田中あさみの落ち着いた演技より、入来茉里の元気溌剌とした明るさに一票です。

さて後半のヨットレースシークエンス。ケイイチとヨウスケ(柄本時生)、マサル(白石隼也)の男子3人も加わり、ヨットの練習が繰り返されるも当然ながら素人の域は出ず…。当然ながら4日間3レースの緒戦はビリに終わります。そもそも操作自体タッキングを連呼するだけで他に何の動きもなし。専門的なことを入れたら観ているほうが解りにくくなるとでも思ったのか…。きちんとやるべきことをやっていなければそこには緊張感は生まれません。解らないと思うなら解るように見せればいいだけですし、よしんば解らなくても良いんです。ここではどれだけ真剣にヨットに向かい合っているのかが重要なのだから。

結局ラストレースで朝井出皐(吉瀬美智子)率いる経験者集団に勝ってしまうあたり、いくらなんでも興ざめ過ぎ。たかだか高校生の経験者2人+ド素人3人グループに負ける経験者集団って一体何なのか。殆どこれは失笑ものです。前半はミオとキヨミの初々しさに、そして後半はそれにレースというスポーツ性が加わったおかげで何となく観れてしまうだけ。余りにも安直でチープかつ底の浅い脚本でした。
個人的おススメ度
2.0
今日の一言:演技派・柄本時生がもったいない
総合評価:48点
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『海の金魚』予告編
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