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2010年6月25日 (金)

エルム街の悪夢(2010)

2010 1984年に公開され大ヒットし、人気シリーズ化された作品を「トランスフォーマー」シリーズのマイケル・ベイがリメイク。『13日の金曜日』のジェイソンとともに、ホラーキャラクターとしての人気を確立したフレディを演じるのは『ウォッチメン』のロールシャッハ役、ジャッキー・アール・ヘイリーだ。数多くのミュージック・ビデオを手がけてきたサミュエル・ベイヤー監督の長編デビュー作でもある。
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何故に今頃『エルム街の悪夢』なのかと思いきや、何のことは無い。『悪魔の棲む家』や『テキサス・チェーンソー』、そして昨年公開された『13日の金曜日』のパターンと同じで、マイケル・ベイ製作による大ヒットホラーの第一作目のリメイクだったという訳だ。一作目はもちろん観ているが、1984年公開とくればもう26年前、四半世紀以上前に子供の頃見た映画の内容はさすがに殆ど覚えていません。記憶にあるのはソフト帽に赤緑縞のセーター、そしてただれた顔に鉄の爪という、要はフレディ・クルーがーの容姿。それと夢の中でフレディに傷つけられたり殺されたりすると、現実世界でもその通りになるというコンセプトだけです。そんな目で本作を観ると、湧き上がってきたのは「ああ、これこれ、これがエルム街だよね。」という妙に懐かしい気持ちでした。

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結局のところこの作品はそのコンセプトが秀逸だったのであって、凄惨かつショッキングなホラーが多い昨今においては、別に大してドキドキもしなければ気持ち悪いと言うこともなかったという…。言って見れば、先日公開された『ウルフマン』が古典ホラーのリメイクだとするならば、本作は近代ホラーがリメイクされたとでも言ったら良いのでしょうか。いずれにしても正統的なホラーで、友達が次々と謎の死を遂げる秘密を解明し、最終的にはフレディを倒す…と思ったらやっぱり彼は生きていた、という正にお約束な展開です。一応昔と違って今のVFX技術がしっかりと反映されているんで、夢の中の世界観はそれなりに不思議感覚を味わえるかもしれません。(そんな大したもんでもないですけど。)

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さて今回、シリーズを通してフレディを演じてきたロバート・イングランドが降板し、『ウォッチメン』でロールシャッハを演じたジャッキー・アール・ヘイリーが大役を務めるのですが、そもそも私がホラー映画はあまり観ない(本シリーズもオリジナルのみ)上に、焼けただれた顔は特殊メイクなんで余りピンと来なかったりします。ちなみにこの特殊メイクを担当したのは『クローバーフィールド/HAKAISHA』や『スタートレック』も手がけたアンドリュー・クレメントで、フレディはメイクに3時間外すのに2時間かかるのだそうな。ところでこのシリーズ、一作目は今をときめくジョニー・デップの映画デビュー作でもあったんですね。ということは、今回登場したフレディに襲われるティーンズ役の中から未来の超人気スターが生まれる可能性もあるのかも。

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とはいえ現時点で私が知っていたのは3人のみでした。クリス役のケイティ・キャシディは『96時間』で拉致され殺されてしまう主人公の親友アマンダ、ジェシー役のトーマス・デッカーは『私の中のあなた』で白血病のケイトが恋する相手テーラー、ディーン役のケラン・ラッツは「トワイライト」シリーズでカレン一家の無口なエメットをそれぞれ演じています。謎解きを展開する肝心要の2人、ヒロインのナンシー役のルーニー・マーラは全くの無名女優、そしてクエンティン役のカイル・ガルナーはテレビドラマに多く出演している俳優ですがそれぞれ演技的に特筆するほどのものはありません。ま、良くも悪くもフレディの存在感だけの作品なんで別にそれでも構わないのですが。

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っとまあ、ストーリーには別に目新しさは感じないだけに、どうしてもそれ以外の部分にばかり目が行ってしまいます。ただ、そうは言ってもフレディーが登場するとワクワクしてしまうのは、『13日の金曜日』でジェイソンが登場した時と同じで、それだけオリジナリティ溢れるキャラクターだと言うことなのでしょうね。オリジナルで有名なバスタブからフレディの鉄の爪が出てくるシーンなんかも用意されていて、一応押さえるポイントは押さえているとは思うのですが、本当の意味でホラー好きの方、このシリーズが大好きだという方にとってはどうなんでしょうか。とまれ興行収入1億ドルを突破するほどのヒットを飛ばし、続編は3Dで製作することが決まったのだとか。アメリカ人てこういうの好きですね。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:綺麗にまとまってはいますけど。
総合評価:51点

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受信: 2011年11月 6日 (日) 14時53分

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