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2010年6月14日 (月)

狙った恋の落とし方。

Photo 天才的な発明品?を投資家に売り、一夜で大金持ちになった独身の中年男が婚活中に知り合った一人の女性に一目惚れするが、女は不倫中だった…。再会した2人は北海道を旅して回るのだが、一体2人の関係はどうなるのか?中国喜劇王と呼ばれるフォン・シャオガン監督が送るラブコメディ、主演は名優グォ・ヨウ、共演は台湾の人気女優スー・チー。日本で一世を風靡したビビアン・スーも出演する。
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そもそもどこからどう見ても天才的な発明品どころか、インチキ商品なのにも関わらず口先三寸でそれを200万ドルで売ってしまうという、序盤のストーリーからして中国らしいコメディ映画です。私は学生時代中国語を専攻していたおかげで、普通の人よりも中国人と接する機会が多かったのですが、作品を観ていたら、いや正確にはチン・フェン(グォ・ヨウ)の口の上手さやズバズバと思ったことをしゃべる様子を観ていたら、中国人て確かにこうだったよなぁなどと、その時代を思い出しました。私たちから見たらチンのしたことは一般的に“詐欺”というのですが、騙されたほうがそれに気付いてなきゃ確かに“詐欺”じゃない。そして騙したほうも全く良心の呵責とは無縁。これぞ正に良くも悪くも中国人気質というものです。

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ちなみにこの200万ドルを元に直すと約1300万元!都市部の若いサラリーマンの月給が3000元ぐらいと言われているのでいかに大金持ちなのかが解りますね。そこでチン・フェンが考えた次の行動がなんと“婚活”。劇中で彼は自分の年齢を40代だと言っていますが、まあ見た目もそんなものでしょう。それにしてもインターネット上で募集をかける様子はある意味出会い系?なんて思ったりも。(笑)条件にあった女性が次々と電話をかけてきてお見合いをすることになる訳ですが、コレがまたお互いハッキリ自分の希望や相手に求めることを言うんですね。もちろんドラマとして敢えてコミカルにしている部分もあるのでしょうが。中には「親孝行な人でなきゃいや!」といいながら、墓地を売りつける女性まで…。

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そんな中で出会ったのがシャオシャオ(スー・チー)。この人、私は初めて見たのですが、昔は結構セクシー系なお仕事にもチャレンジしていたんだとか。チン・フェンは一目惚れしてしまうのですが、これまたいかにも中国美人といった感じで、日本人の私からすると美人というよりはいわゆる個性的な美人という感じ。もっともスタイルはメチャクチャ良いですけど。彼女だったら同じお見合いで出会う女性の一人を演じていたビビアン・スーの方が断然好みです。久しぶりに観た彼女は、あの愛らしい笑顔が相変わらずとてもキュート。余談ですが私は彼女の写真集の握手会に出かけて、中国語で話しかけて悦に入っていたものです…。私の話はどうでもいいですね、ハイ。残念ながらこの最初の2人の出会いは彼女が不倫中ということでお流れになります。

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CAである彼女のと機内で偶然出会ったチン・フェン、偶然の再会に運命を感じるのは無理からぬことです。ところがそれでもすぐにお付き合いということにならないのが面白い。フォン・シャオガン監督、いい塩梅のじらしっぷりです。さて、事前に得ていた情報では2人が北海道旅行すると聞いていたのに一行に北海道が出てこない。というかそもそも何で北海道?それは全てシャオシャオの心のけじめをつけるための旅だったんですね。つまり不倫相手と知り合った北海道を旅して彼を忘れ、チン・フェンと新しい人生を歩もうと決めて北海道に渡ると、こういう訳だったんです。ここまでで物語の半分以上は過ぎていますが、ようやくここからが本番。傷心のシャオシャオ、それを彼独特の優しさで包むチン・フェン。

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何しろシャオシャオは、心の中で不倫相手を想っていても良いならチン・フェンと結婚してもいいと言うのですが、男にしてみたら随分とふざけた話で、同時に寂しい話です。この北海道旅行の道中がロードムービー的でありまたラブコメ的でもあるのだけれど、何だか雰囲気がちと違う…。よくよく観てみると、コメディタッチになっているのはチン・フェンのシーンだけで、シャオシャオのシーンは普通にラブストーリーなんですね。簡単に言えばボケて笑いをとっているのは彼だけなんです。しかもラブストーリーと言ってもシャオシャオとラブラブなのかといえば、彼女の心が自分に向くまではあくまで友人ライクに付き合っているのですから、いわゆるハリウッド作品に良くある2人の間の愛情が完成されているラブコメとは一線を画しているといえます。

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その代わり、出会ってから付き合うまで、そして北海道旅行中と振り子のように揺れるシャオシャオの心情が手に取るように解るのが良いところ。つまり、いわゆるドタバタコメディではなくてコメディと恋愛の要素はそれぞれしっかり独立して描かれているのですね。広大な北海道の大地を感じさせる風景の中で中国人2人の愛情が描かれるというのも、気持ち的には妙なものがありますが、最終的には2人に真実の愛がもたらされるという意味ではとても気持ちの良い終わり方でした。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:スー・チーの他の作品も見てみよ…
総合評価:64点

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『狙った恋の落とし方。』予告編

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